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プレシーズンゲームに向けて

実際にお客さんを迎えて試合をやれるのかなというのがずっとあったから、ホントに楽しみ。バスケットをかみしめている。選手も僕らも、そういう状態です。仕方なかったんですけど、バスケットを奪われた。バスケットができなくなるというのが、僕自身初めてだったんで、正直すごくびっくりした。丸々3、4カ月、バスケットから離れるのはすごく不安もありました。その後も、体育館を1人が半面ずつ1時間半という感じでしか自主練習もできなかった。今シーズンが始まることになって、選手によく言っているのは、スローガンじゃないけど「Love the Game」で、バスケットがやれることに感謝するのと、僕らが感動を与えるなんていうことはおこがましいんですけど、ひたむきにプレーしていることで少しでもみなさんに笑顔とか与えられるような存在になれたらなと思っています。
もちろんB2優勝、B1昇格を目指しています。若手が増えたので技術的なところはちょっと下がっている部分はあるので、そこを一生懸命にチームルールの徹底というところでがんばっています。
いつもはお盆に合宿で大学生と10試合くらいやって、そこからB1やB2と練習試合を組み、シーズンに入るんですけど、今回は大学生とは1試合もやっていないんです。やったのは紅白戦を週に1回くらい。やっと他のチームに対して僕らがやってきたことを見せられる、挑戦できる、試せる。うまくいくかいかないかは正直やってみないと分からない。試合中にうまくいってる、いってないというものすべてを見る2日間になるので、すごく大事な試合だと思っているんです。不安とワクワクはもちろん持っています。B1に対して胸を借りたい部分はあるけど、ドルフィンズさんにどんだけ僕たちがチャレンジできるのか。勝つつもりでやりたい。名古屋同士の対戦はファンの前では初めてということで、負けられない戦いになるんじゃないかなって思う。
新外国人選手のJT(ジェロウム・ティルマン)はすごくキャプテンシーを持っていて、どんどんチームを引っ張ってくれると思います。キャプテンの宮崎恭行はすごく心がいいんですよね。僕はバスケットってほとんどキャラクターだと思っています。戦いの中でなにが最後に大事なのかとなった時に、僕はハートがいい選手、最後まで我慢ができるとか、最後まで信じているというような選手が大事だと思っている。そういう意味では宮崎とJTの2人が今、支柱だと思います。バスケットの面では、奈良から来た横江豊はハーフコートバスケットがしっかりできるし、富山から来た松山駿は速い展開が素晴らしい。杉本慶はうちの日本人のエースだと思っているので、彼がどんな時もクリエートしてくれると信用している。本当は他の選手も全員、素晴らしい選手でその良いところをPRしたいのですが、スペースが限られているので後は実際の試合でのお楽しみと言う事でお願いします。
昨シーズン、オフェンスでは得点効率がB2で2番目くらいよかったんです。では、なんであかんかったのか。やっぱターンオーバー、自分たちのミスからの失点だったりとか、オープンスリー(フリーでの3点シュート)を簡単に打たれていた。オープンスリーはB2で2番目に打たれているチームだったんですよ。それを今年の修正点としてディフェンスをちょっと変えた。あとなぜ横江に来てもらったかというとB1、B2で一番ターンオーバーが少ないポイントガードだったんですよ。少しでもオープンスリーを打たせないようにシフトを変えて、そこの練習を夏はずっとしている。結局、バスケットもなんでもそうだと思うんですが、しっかり準備しておくってことが大事なんです。
ヘッドコーチになって2シーズン目ですが、1シーズン目の最初の6試合くらい、1勝1敗みたいなことがありました。あれは完全に僕の実力不足で、交代やタイムアウトのタイミングだとか、自分の中ですごい模索しながらやっていた。人生で初めてタイムアウトを取ったとか、そういうことだった。今シーズン、そこはないんちゃうかなと、迷惑かけるのは少し減るんじゃないかなと思っています。

B1で普通にドルフィンズとダービーができるようになれば最高ですよね、まじで。最高やと思います、ほんまに。早く僕たちもB2優勝、B1昇格をして名古屋ダービーをできるようになりたい。名古屋はバスケットの王国だと思っていますけど、もっともっと盛んにできるように。
考えれば考えるほど、ほんま今バスケできるのが幸せで、ファンの人たちの前に立つ、まずそれがかなうことがうれしい。むっちゃいつも来てくれるファンの人とかいるんですよ。ホームやったらそういう人たちの顔を見るのもルーティンになったり、逆に安心したりとか、その人たちがアウェーに来たら安心感をもらったりとか。ファンの人たちやスポンサーの人たちに支えられてやっているということがどんどん実感沸くし、早くみんなに会いたいです。会って、僕たちは元気だし、みんなに会えることがうれしいということを伝えたい。そういうのをコートで表現できたらいいなあって思います。

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