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マルチリンガルなAIボイスを活用したい

何か英文を覚えるときって、「足すだけ英会話」方式が一番頭に残りやすいし、自分への負荷がないと思っています。自分が覚えたいものを「足すだけ英会話」方式で覚える仕組みを作りたい!そんな出発点から始まりました。


「足すだけ英会話」方式とは

私が勝手に名付けてるだけで、同名の「足すだけ英会話トレーニング」という本からとっています。

長い英文を作るトレーニングで、まず、基本の主語+動詞くらいの英文から始まって、徐々に装飾語を足して長文にしていく、という方式です。
いきなり、長文をテキストを見ずにリピートするって大変じゃないですか。高いリテンションが求められます。

でも、そんな高いリテンションはもはや中年には装備されておらず、ひたすら数をこなすか、あわあわとうろたえるかの2択です。もっと効率的に長文を暗唱したい!というときに、「足すだけ英会話」方式は有用です。

まあ、書籍とは異なり、英文を前からちょっとずつ長くしていくだけなんですけどね。

たとえば、最終的に、

I wanted to become a teacher when I was a student.

という文章の場合、

I wanted to become a teacher.
I wanted to become a teacher when I was a student.

と2段階で覚える、みたいな感じです。

「足すだけ英会話」はもう一つ特徴があって、まず、日本語訳があって、その次に英文がきて、リピートする間が空いてるからその間でリピートします。

こんな感じです。

私は先生になりたかった。
I wanted to become a teacher.

学生の頃、私は先生になりたかった。
I wanted to become a teacher when I was a student.

これをテキストで練習するのではなくて、音声でやるのが、「足すだけ英会話」方式です。

つまり、日本語と英語が混ざった文章を読み上げてくれるバイリンガルなAIボイスが必要になります。

ちなみに、SSMLという言語を使えば、AIボイスを切り替えることができるので、すぐにでも実現できそうだったのですが、自分が覚えるためだけにかける労力じゃない、と却下しました。教材販売でも検討していればまた話は別なんですが、そんなビジネス始める気は一ミリもなくて^^;

そういえば、ChatGPTのAIボイスってマルチリンガルだなと思って、世の中にはマルチリンガルなAIボイスがいるはずだ、と探してみようと思い立ちました。

NaturalReaderのマルチリンガルボイス

ChatGPTで、英語、日本語交じりを読み上げてくれるというのはわかっています。が、あの子は読み上げてくれるだけで、MP3などにダウンロードしてくれません。あくまでも補助的な機能です。

ネットでマルチリンガルボイスを探していたら、いつも使っていたNaturalReaderにいつの間にかマルチリンガルボイスが搭載されてました。なんてこったい。

言語を選ぶ際に、LLM Multi-lingual Voicesが増えてました。ここからボイスを選択すると、テキストに英語と日本語が混ざっていても、バイリンガルのように自然にそれぞれの言語で話してくれます。

ただ一点、SSMLと異なって、ポーズを設定できないんですよね・・・。読み上げるだけなので。教材開発なら、MP3でダウンロードして、編集ツールで、リピートの間をつくったりするんですが、さすがにそこまでは・・・。

ポーズとか、指示をいれて、自分でボタンを押すしかないか・・・

年間契約だと110ドル。一番私が躊躇する価格帯><。。。あと、実は以前、Speechifyを年間契約したことがあったんですが、あっという間に飽きて使わなくなったんですよね。まあ、NaturalReaderは、読み上げるとき、単語をハイライトしてくれる機能があるし、Speechifyと違って、MP3にダウンロードできるし、今度は使いそうではあるんですが・・・。

絶賛検討中です。

ChatGPTを使って、原稿作成を自動化

最終的に音声化したいのですが、その前に読み上げる原稿が必要になります。その原稿をできるだけ手間なく作成したい、それが今回の目的です。

1.覚えたい英文を見つける
2.覚えたい英文をチャンク単位で積み上げて長くしていく
3.2で作った英文に日本語訳をつける

1は自分で見つける必要がありますが、2と3はそれぞれChatGPTで自動化できます。
本当は2をやって3を続けてやるMy GPTsを作ってもいいなと思ったんですが、これまでChatGPTを使ってきて、何かをやって次に渡すっていうのが、長文になればなるほどうまくいかないことがあるので、今回は2と3をそれぞれ別のスレッドで立てて、実行しました。

2のプロンプトを実行したスレッドでは、チャンク単位に分割した英文を作成するだけ、3のプロンプトを実行したスレッドは、日本語訳をつけるだけ。2と3の間はコピペで対応しています。

2.覚えたい英文をチャンク単位で積み上げて長くしていく

ChatGPTに送ったプロンプトは次の通り。

これから英文を送ります。送った英文を暗唱するために、少しずつ文章を長くしてください。文章を長くするときは、意味のあるチャンクで区切ってください。

例)
I wanted to become a teacher when I was a student.

という英文を送ったら、次のように返してください。最後のフルセンテンスは2回繰り返してください。

I wanted to become a teacher.
I wanted to become a teacher when I was a student.
I wanted to become a teacher when I was a student.

このプロンプトを一度送っておけば、あとは、チャットボックスに、暗唱したい例文をコピペするだけで、自動的に、英文のスクリプトを作成してくれます。
たまに、この英文はリピート不要だなという例文も含まれるので、そのときは削除しています。

3.2で作った英文に日本語訳をつける

新しいスレッドで、ChatGPTに次のようなプロンプトを送ります。

これから英文をいくつか書きます。その英文の前に、その英文の日本語訳を書き、改行して、元の英文を書いて、同じように最後まで翻訳してください。

例えば、

I wanted to become a teacher.
I wanted to become a teacher when I was a student.

という場合は、次のように返してください。

私は先生になりたかった。
I wanted to become a teacher.
学生の頃、私は先生になりたかった。
I wanted to become a teacher when I was a student.

これを送っておけば、あとは2で作った英文をそのままコピペして送るだけで、日本語>英語の順で訳を付けてくれます。

ChatGPTが返した回答を、スマホアプリの場合だと、回答の部分を長押しすれば読み上げが選択できるので、読み上げてもらうと、NaturalReaderでやろうとしていることがシミュレーションできます。

PCの場合だと、読み上げを一時停止できず、また最初から読み上げになりますが、アプリの場合は一時停止も可能です。

これをChatGPTで実験していましたが、繰り返し読み上げを使っていると、途中で、単語の読み飛ばしをするようになりました。ChatGPTの読み上げ機能は補助的な機能かも。あまり信用できなさそうです。

結局、最適解は、NaturalReaderのサブスクですね。Premiumじゃなくて、高い方のPlusの契約が必要です。

なぜこんなことをやりたいのか

そもそもなぜこんなことをやってるのか、というと、最近始めたパタプラ口語表現の例文が長くて、英文を聞いただけですぐにリピートできないからです。パタプラ口語表現の練習音声は、長い例文がそのまま再生されて、そのあとに、全文をリピートするように要求されます。長い例文をそのままリピートするにはリテンションが必要となります。

そもそも、長くてリピートできない英文を何度聞いてもリピートできないじゃないですか。パタプラ口語表現のサポート通信では、そういうときは、リピートは3回くらい繰り返して英文を再生するから、一回目は前半を、2回目は後半を、3回目は全体をリピートするなど工夫してください、的なことが書いてありました。っていうか、そもそも、わかってるなら、そういう音声を用意してくれればいいのに・・・というのがユーザーの言い分です。

英文がある程度身についてからなら、パタプラ口語表現で提供されている音声で練習できるんですが、その音声で練習する前段階の音声がほしい!と思ったからです。

長い英文を暗唱できる方式といえば、足すだけ英会話だ!と今回のプロジェクト?に至ったわけです。

パタプラ口語表現は有償教材なので、補助音声を作ったとしても、自分だけしか活用できないし、自分しか使わないのに、そんな時間をかけても。というか、そんなことをうだうだ考える時間や作成する時間あるなら、つべこべいわず、用意されてる音声で、全体聞いてその中から好きなところをリピートすればいい、とはごもっとも。

でも、a computer geekを自認する身としては、デジタルツールを使って自動化したくなるんですよ・・・英語やってるのも、デジタルツールで遊びたいからでして。


というわけで、まだまだ迷走する予感がします。

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