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オンライン英会話は、言えない表現を見つける場

久しぶりにネイティブキャンプに戻ってきて、毎日デイリーニュースを一つやっています。デイリーニュースをやっていて、オンライン英会話は、言えない表現を見つける場だと思うようになりました。


案外おもしろい例文作成


オンライン英会話は昨日今日始めたような初心者ではありません。フィリピンの先生が主流の日本のオンライン英会話がはやる前の、EF Live English前身のEnglishtownのころからなので、かれこれもう15年くらい前からやってます。

その当時はデイリーニュースという教材はなくて、それはやはり格安のオンライン英会話が主流になってから当たり前の教材になってきたと思います。

実はこれまで、デイリーニュースを使っても、最初にあるボキャブラリーの部分は飛ばすことが多かったです。知ってる単語や例文を先生と一緒に読み上げても面白くもなんともないなあと。

ところが、久しぶりにネイティブキャンプに戻ってきて、ご無沙汰だし、先生の言う通りレッスンを受講してみようと、お手本の音声をリピートして、お手本の例文音声をリピートしてその次に、じゃあ例文を作ってみて、といわれて、う・・・と詰まりました。

そう。知ってる単語でも、いざ例文を作ろうと思うとすぐにはぱっと思い浮かばないのです。あ、これはちゃんと予習しておくべきだなと反省しました。

フィリピンの先生はちゃんと例文を作る指示をくれるのですが、セルビアの先生は例文の部分は飛ばしてました。全員が全員そうじゃないとは思いますが、フィリピンの先生は手順通りレッスンを進める確率が高そうです。

例文を作るのがないとちょっと寂しかったので、例文を作ってみるって案外重要だなと思いました。

予習はChatGPTと例文作成


せっかく例文を作るなら、自分が将来言うかもしれないような例文を作りたいと思いました。そして、できるだけストーリー性があるといいなとか。そうして、背伸びした例文を考えていると、あ、これ英語で言えないということも見つかります。

例えば、off-gridという単語が出てきたとき、意味としては公共の設備を利用しないというような意味なのですが、意味は分かってもどうやって日常生活で使うような例文を作ってよいかわかりませんでした。

そこで、ChatGPTにoff-gridを使って、日常生活向けの例文を作ってとお願いしたところ、次のような例文を提示してくれました。

My friend lives in a completely off-grid house using solar panels and well water.

残念ながら私にはこんなワイルドな友人は存在しないので、そういえば、昔の人はオフグリッドな家に住んでたなと思いつきました。では、そもそも、昔の人ってなんていうの?the past people?

こんなときもChatGPTです。私は、ChatGPTに質問するとき、チャットボックスの中にあるマイクボタンを使っています。このマイクボタンを使うと、英語と日本語が混ざっていてもそれぞれ理解してくれるからです。今回の場合、昔の人、という表現がわからなかったので、次のようなプロンプトになりました。ちなみに、私のChatGPTのデフォルトの設定で、英語を添削してとお願いしているので、英文を送ると添削してくれます。

The past people used to live in an off-grid house using wood fires and well water. I mean 昔の人 in Japanese. How can I express this word in English?

すると、昔の人は people in the past と教えてくれました。添削結果はこんな感じ。

People in the past used to live in off-grid houses, using wood fires and well water.

あれ、そういえば、どのくらい前に電気が発明されたんだっけ・・・と思って、さらに質問してみたら、19世紀初頭との回答で、じゃあ、200年前はって追加できるなと最終的な例文はこんな風になりました。

About 200 years ago, people in the past used to live in off-grid houses, using wood fires and well water.

こんな風に考えて例文作成に取り組むと、予習も楽しいです。

オンライン英会話は、言えない表現を見つける場


英語を流暢に話すには、この英語で言えないという表現をつぶしていく作業が必要だと最近実感しています。英語で言えない表現にどれだけ気づいて、どれだけいえるようになるかが大切なんじゃないかと。

長年、断続的にオンライン英会話をやってきましたが、これといって、成長を感じることなく十数年が経過しました。これまでの受講姿勢が間違っていた、これに尽きると思います。

オンライン英会話ってどんな風に使えば、自分のスピーキング力向上に役立つんだろうといろいろネットで検索してみたら、オンライン英会話はただ受講するだけじゃなく、予習と復習が大事だ、という方が多くいました。

たしかに、この2つが自分には欠けていたように思います。予習はともかく確かに復習はあまりやってないなあ・・・。

じゃあ、予習と復習をやると何がいいのか。予習と復習をやっている時に気づいたのは、「自分が英語で言えない表現を調べているな」ということです。

予習では、例文を作るときなどに、こう言いたいけど、わからない、調べておこうだし、復習のためにレッスンの音声を聞いてみると、あ、これ言いたいことが言えなくてあー、とかうーとか言って時間かかってるな、と気づきました。

ちなみに、ネイティブキャンプではレッスンが自動的に録音され、後から再生することができます。

このことから、オンライン英会話は、会話力を身に着けるというよりも、自分が言えない表現に出会える場だと考えるようになりました。ChatGPTがないころは、自分の言いたいことが英語で言えない場合、つたない英語でそのことを先生になんとか伝え、それを教えてもらっていました。できるだけチャットボックスにタイプしてもらっていましたが、残念ながらその復習を怠っていました。

流暢に英語を話すためには、自分の言えない表現をなくしていくことが必要、という事実に気づけていなかったからです。

そもそも、自分が言いたくても言えない英語表現を英語で先生に質問する、という行為自体がとてつもなくハードルが高く、結局、説明しきれず、愛想笑いで終わることもありました。

しかし、今はChatGPTがあります。一部だけわからないときでも、全文わからないときでも、気軽に質問して答えてもらえます。

ということは、オンライン英会話のレッスンでは、自分が言いたくても言えなかった表現を見つけるだけでいいんじゃない?と気づきました。その言えなかった表現を書き出してChatGPTに教えてもらい、次回以降のレッスンでそれを使っていく、その繰り返しでいいんだと。

自分が言いたくて言えない表現を見つけるだけなら、英会話の講師は特に、ネイティブでも、非ネイティブでも構わないと思いました。

・・・ということは、オンライン英会話は、回数無制限のネイティブキャンプが最強じゃね?という結論に至りました。


今、自分が英語で言えなかった表現をノートに書き出しています。これをどうやって自分のものにするのか、が今後の課題です。

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