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『その幸運は偶然ではない』(J・D・クランボルツ & A・S・レビン)

クランボルツによれば、キャリアの8 割は想定外の偶発的な出来事によって決定されている、だから、キャリアを切り開くには、「結果が分からないときでも、行動を起こして新しいチャンスを切り開くこと、偶然の出来事を活用すること、選択肢を常にオープンにしておくこと、そして人生に起きることを最大限に活用すること」が大事なんだといいます。

キャリア・プランを描き、これをコントロールしようなんて大上段に構えるのはナンセンス。自分の行動と、さまざまな経験に対する自分の反応をコントロールすることで、まずはその結果が自分にとって望ましいものとなることを考える。迷ったらまず一歩踏み出して、目の前のことに一意専心するということでしょうか。

そうした行動の指針としてクランボルツは、①好奇心、②持続性、③楽観性、④柔軟性、⑤冒険心の5 つを挙げています。こうした指針を意識しながら、自ら積極的に行動することで偶然を引き寄せ、これを積み重ねていくことでこそ、幸運に巡り合う可能性も高くなり、キャリアは切り開かれていく。

あのとき躊躇して行動しなかったばかりに、知らず知らずのうちに幸運(機会)を逃してしまい、これまで気づいてさえいないことがあるとすると、ちょっと悔しいですね。


参照:John D. Krumboltz, AI S. Levin, 2004,” Luck Is No Accident: Making the Most ofHappenstance in Your Life and Career” (花田光世ほか訳, 2005, 『その幸運は偶然ではないんです! 』ダイヤモンド社

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