決め打ち

場所を決めて、時間を決めて同じように以前のように顔を合わせるようになった。一度も会っていないのに仕事をしてきた。4月に入って改めて、直接対面で会いましょうという話が増えてきました。昔の人たちが、会いに行くとか、本当に大変だったろうなと。お殿様は移動できても、平民は一生自分の住んでいる場所から出ない人も多かっただろう。今は移動も簡単にできて、話すことなら電話があるし。人は進化しているのかわからないが、技術の進歩で膝を突き合わせないといけないということはない。地球の裏でも、たとえ隣の家であっても、顔を見ながら話せる。小さいものを売ることから城を作ることまで、ものを動かす速さが早くなっても、現代ではできないことも沢山あるという。結局はその先に人がいるということに尽きる。電話の先にも、ネットの先にも、手元のお金の先にも。
家を何年か作っていて、いろんな職方が入ってくる。昔は大工と左官がいれば良かった。木と土だ。材料費は今ほど掛からなかったのかどうか。調べたことはないが、当時の金子でどのくらいだったのかと、現代の金額に直してみたい。スグ調べればわかることだけど、例えば、安土城なんてのはすぐにわかりそうだが、北陸の北前船を持っていた船主たちの家の値段とか、武士の家なんて面白くない。そん当時の旦那衆の道楽や、日常を知りたい今日この頃です。商売で莫大な利益を上げていた昔の人の生活が今は面白そうだなと思う。

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