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NレコTips

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Nレコの機能や使い方をまとめています。
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日記アプリとしてのNレコ

Nレコは生きものや自然観察の結果をフィールドノートとして記録するアプリなので、「いつどこで何を」が記録項目の基本となっています。 ただ、必ずしもフィールドノート形式に拘る必要はなく、ノート一つを一日分として、その日の観察記録を順次付けていくような「日記形式」でもご利用いただけます。この場合のポイントは、ノートヘッダーの場所とランドマークを敢えて選択しないことでしょうか。 また、日記形式で使用する場合はノートリストにカレンダーを表示しておくと、いつ記録したかが一目瞭然になり

カスタムフォームを作ろう

はじめにNレコの特徴的な機能の一つがカスタムフォームの作成です。 Nレコには既定の標準フォームが用意されていますが、「野鳥しか観察しないので種分類を鳥に固定したい」とか、「観察時間は必要だがランドマークは必要ない」とか、「観察データ単位で詳細を記録したい」などなど、人によって記録する内容は異なるかと思います。 また、フィールドノートの基本項目である「いつどこで何を」以外について、アプリ側であらかじめ決め打ちすることは難しいということもあり、それならば利用者に委ねようとい

データはユーザーの掌に

はじめにNレコにポチポチと日々のフィールドノートを入力しているが、大切なデータどこに保管されているのか?というお話です。 クラウド型のアプリアプリによってはインターネット上のクラウドにデータを保管して使用するタイプのものがあります。例えばGoogleの提供するGmailなどがそれに当たります。 クラウド型のメリットは、手元のスマホのストレージを消費しないとか、複数のデバイス間で容易にデータを同期できること、クラウドに預けたデータがそのままバックアップになることが挙げられま

種名は手入力もOK

「種名辞書に必要な種名が登録されていないのでNレコは使えない」というご意見を目にします。 確かにNレコの種名は種名選択で種分類毎に種名辞書から検索して選択するスタイルを基本としていますが、確認されている生きものすべてが辞書に登録されているわけではないので、当然のように直接種名を入力することも可能です。 ノート編集画面の種名欄を長押しすることでショートカットメニューが表示され、そこから「種名の編集」を選択することで種名を直接入力することができます。そして直接入力した種名は、

写真から入力

スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真には、EXIFとして様々なメタ情報が埋め込まれています。 とりわけ「撮影日時」と「撮影場所の位置情報」は、フィールドノートの観察記録として非常に有益な情報で、Nレコとしてこれを利用しない手はありません。 ノート編集画面の写真メモ欄から写真ブラウザ①を開くと、スマートフォン内に保存された観察日に撮影した写真が写真ブラウザ画面に表示されます。 目的の写真を選択②し、長押しで表示されるショートカットメニューから「観察データの追加③」

マップから入力

ノート編集画面の観察マップから直接観察データを入力することも可能です。 観察マップ①を表示して必要に応じて地図を移動、+ボタン②をタップして中心座標の位置情報から場所を特定し、観察データを入力③できます。

クイック入力

クイック入力は、例えば「街中でツバメを見掛けた」「桜が開花していた」など細かいことはともかく、まずは観察記録だけとりあえず記録しておきたい場合に使用します。 ノートリストのクイック入力ボタン①をタップすると、最初にマップ検索画面(または場所選択画面)に切り替わり、場所の決定後に観察データ編集画面に切り替わります。 同じ日にクイック入力した観察データは専用フォームを基にした同一のノートに登録されるので、時間のある時にノートヘッダーの内容を編集すると良いでしょう。 尚、クイ

観察データの入力方法

観察データの入力も簡単です。 ノート編集画面の+ボタン①をタップすると、まずマップ検索画面に切り替わるので、必要に応じて地図を移動し「中心座標で検索ボタン②」をタップ、位置情報を取得し場所を特定すると、空の観察データ編集画面③に切り替わります。 続けて観察データ編集画面で種分類④と種名⑤、必要に応じて観測分類⑥を選択することで、ノートに自動的に保存されます。 尚、種名は種名辞書から選択しますが、辞書に登録されていない場合は長押しすることで直接種名を入力することも可能です

ノートの作成方法

新規ノートの作成は至って簡単です。ノートリストの+ボタン①をタップすると、空のノート編集画面に切り替わります。 ノート編集画面でタイトル②や観察日③、場所④など必要な項目を入力または選択することで、ノートは自動的に保存されます。 この最初のノート編集画面のことをNレコではノートヘッダー(鑑部)と呼んでおり、観察データを束ねる役割をしています。 続けて観察した種の観察データを入力しますが、観察データの入力は必須ではないため、ノートヘッダーだけでもフィールドノートとして保存

種名辞書

Nレコはフィールドノートアプリですが、特に生きものの記録について特化しているため、専用の種名辞書を搭載しています。これはフィールドノートの基本項目とした「①いつ②どこで③何を」のうちの「③何を」に相当します。 Nレコにあらかじめ用意されている種名辞書は種分類と称してグループ分けされており、哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類の脊椎動物に、昆虫と植物を併せた7つの構成になっています。種名辞書の登録数は約28000種(2024年1月時点)に上ります。 また、無脊椎動物のように厳

地図と位置情報の活用

スマホの機能はアプリで実現されていますが、位置情報のようにセンサーを使った計測はハードウエア組込み機能に基づきます。 1990年に「道は星に聞く」というキャッチで日本初のカーナビが登場しましたが、今や衛星の電波を受信することで掌の中で自分の位置を正確に知ることができます。 フィールドノートに「どこで観た」を書く場合、単純に場所またはランドマークで済ます人が多いと思いますが、地図を書いて具体的な位置を記す人もいるでしょう。Nレコにはスマホから得られる正確な位置情報を利用して

フィールドノートの基本項目

野鳥であれ昆虫であれ、記録系のフィールドノートでは「①いつ②どこで③何を」が記録項目の基本です。恐らくこれ以外の項目は観察する人や記録する種によって異なるので、あらかじめ固定するのは難しいかと思います。 実際は4つ目に「④どうした」を加えたいところですが、これは観察目的によって「観た」のか「聴いた」のか「感じた」のかに分かれるので、Nレコの基本項目としては「③何を」の列挙するまでに留めています。 そのうちまずは①と②について ①いつこれは時間要素を伴うもなので「日付」と