見出し画像

夏の地獄ドラフト 振り返り

 これに参加していました。

 簡単にルール説明すると、投票で使用禁止(ban)ポケモンを決めた上でドラフトします。今回は28人参加して40種くらいbanされました。なので合計200種以上が関わっていたことになります。

 事前考察を別媒体でメモしていたので、そのスクショを貼りつつ注釈を入れる形式でやっていきます。


1. ドラフト戦略

・事前考察編

 相棒枠のモルペコからスタート。
 これはもう5億回言ってるのですが、デフレ環境下の後発モルペコはめちゃくちゃ強いです。猫・はたき・高火力加速技を持ち、6割の勝ちを9割に引き上げるのが得意なポケモンです。たぶんレギュHでも強いです。

 モルペコが出る前にできるだけ残数を削っておきたいので、圧倒的な単体火力と強力な耐性を持つディアルガを軸にしました。あえてオリジンにすることで、パワーを落としすぎずに競合を避ける天才ムーブです。

 二枠目はディアルガの隣に置くポケモンを狙っていました。単純にサポートか、テレパシーを活かした範囲エースを候補として大量にリストアップ。
こんだけ挙げたのにこっから1匹しか取りませんでしたが。

 モルペコを取るような天才は僕以外いないので。


・ドラフト当日編

1st ディアルガ
 
オタクの逆張りピックと思いきや、まさかの4人競合
しかしくじで見事勝ち取りました。

2nd イッカネズミ
17番目。真ん中よりちょい後ろという微妙なライン。
 ランドもガチグマも消えたので範囲アタッカーは一旦諦め、サポートを狙うことに。
 なんか主催がブリジュラスとテラキオンを取って叩きパの面をしていたので、それを潰すべくイッカネズミをピック。主催苦しんでてウケる。
 ちょうどディアルガの相棒として目をつけていたので一石二鳥でした。

3rd オニシズクモ
20番目。運が悪い。
 モルペコを取る予定でしたが、意外と強いのが残っていたので後回しに。
ディアペコが苦手な地面に強く、ワイガが使えて範囲攻撃ができトリルエースにもなれるオニシズクモをピックしました。

4th モルペコ
また20番目。
 そろそろ取られそうだったので相棒を確保。

5th ラブトロス(霊獣)
7番目。
 格闘と地面の一貫がやばすぎたのと、トリルアタッカーがもう一枚欲しかったのでピック。ここまで残っているとは。

6th ソウブレイズ
21番目。
 ジャローダとの2択で5分ほど悩みました。ジャローダのがよかったかも。


というわけでこちらが今回の構築。

画像作成:とら

 四つん這いでゴツいやつの中に、ちいさくてかわいいやつが混ざった不思議な並び。それぞれが攻撃もサポートもでき、柔軟性が高い構築に仕上がりました。

 ちなみに前回のドラフト大会の構築がこれなんですが、「汎用ドラゴン・モルペコ・サポート・鈍足AT×2・裏選出物理」と構造がほぼ同じで面白いです。ソウブレとバサギリはフォルムも似てますし。

画像作成:くろとんの遊び


 予選リーグはなぜかbanからすり抜けた黒バド軸や、見た目偏差値が高すぎる日食ネクロ軸という伝説勢に加え、伝説ばりの火力を出すドラゴ軸、そして謎の構築を引っ提げた前回準優勝者がいる魔境にぶち込まれました。


2. 予選

 前回大会と同様に、事前にどういった戦略をとるかメモして挑みました。

 しかし結論から言うと予選全敗でした。以下ではいったん事前考察と実際の結果を振り返ります。無様な負け姿をご覧ください。


vsトキヤさん

 ネクロが弱保であればチャームを持てずデバフが通るので、甘えるで無力化しつつ鉄壁を積む予定でした。

実戦編
 
積み合いではあったものの、相手はゴーストスイクンの瞑想。そして小さくなるシャンデラで暗示され、なすすべなく敗北。
 全く想定していなかったのと、イッカネズミにBかDのデバフを積んでおくべきでした。


vsさんぽすたーさん

 メタモン対策でディアルガとオニシズクモの技を減らし、ディアルガコピーをラブトロスで詰める算段でした。

実戦編
 書いてることは概ね間違っておらず、選出は想定通り。ただマンムーのダイスロクブラを想定しておらずシズクモがダウン。結果すべてのプランが崩れました。
 終盤でこちらモルペコ+ラブト、相手鋼ドラゴ+ラブトコピーの盤面でモルペコはラブトを殴ったのですが、ラブトはマジシャを持っておらずドラゴはオーラぐるま圏内だったため、普通にドラゴを殴ってれば勝ててた気がします。


vsすしむらさきさん

鎧ソウブレあたりから様子がおかしい
population bomb(ねずみざん) ←良すぎ

 どうしてこうなった。HBサイチェンソウブレって何?
 相手に挑発持ちが5枚もいるせいでトリルは無理、そしてトリルを潰せる前提で追い風してくると思ったんですよね。そのメタとしてこちらが鎧弱保ソウブレを使う読みで、追い風下で鎧ソウブレより速いセグレで来ると予想。さらにその裏をかくためにソウブレをサポートに、イッカネズミで殴るプランを立てていました。重いポケモンが全部物理なので、リフレクしときゃ何とかなるやろの精神。

実戦編
 なんかゴツいカラス来たなと思ったらファイヤーだった。隣にはブジン。燃え上がる怒り(技名の方)が止まらない。詰みでは?
 ブジンはイッカで落としたものの、ファイヤーが残っているのでエスパーテラスを切れず、そのまま負け。せめてイッカはファイヤーを殴るべきでした。
 すしむらさきさんとは前回大会でも予選で対戦し、彼のメタゲームの上手さを実感していたんですが、それゆえに考察を回しすぎて意味わからんところに着地してしまいました。

そしてこの日3試合目にして、使用ポケモン全員に王冠を使っていなかったことが発覚。なんかディアルガの火力が低いなと思ったらC0でした。


vsレジィさん

 相手視点で最も警戒するのはシズクモのワイガであり、まずこれを排す動きを取ってくると予想。そこであえてこれを外しディアルガとイッカネズミを並べることで、トリルをちらつかせつつディアルガのノーマルテラスを意識させるプランをとりました。
 そして終盤に黒バド、ケッキングどちらが残ってもいいように、影打ちこらえる採用の鎧弱保ソウブレを選出しました。

実戦編
 
相手の初手はリククラゲ+マタドガス。おそらくトリル警戒?スカーフ胞子を警戒して守る+ネズミ斬でクラゲを処理。イッカが落ちパモを倒したところで、ドガスへの咆哮が外れます。
 次のターン、モルペコの行動を迷いに迷ってオーラぐるまを選択。テラスが見えていますが、ディアルガは黒バド方向にラスカ。しかしここでドガスの悪波でディアルガが怯みピンチに。なぜか黒バドが残飯を持っていて、弱保影打ちを耐えられて敗北。珠持たないとディアルガ確3なのに…?

 咆哮外しと悪波怯み、どちらかがなければ勝てたのと、モルペコが黒バドに対してがむしゃらかはたきのどちらかを打てていれば勝てたので、プレイングと運の両方が悪かったです。


反省会

 とりあえず予選敗退ですが、翌日に敗者復活戦があります。それに向けて、前回大会で参考にした以下の記事に立ち返りつつ敗因を分析したところ、次の3つが浮上しました。

①王冠を使っていなかった
 
ただのバカ。

②相手の変な行動を想定しすぎた
 考察をぐるぐる回しすぎて、HBリフレクソウブレイズのような謎ポケモンを生み出していました。当然噛み合わないためパワーが出ず、リカバリーも効かず負けに繋がります。
 相手視点で一番怖い行動は「猫指+時の咆哮orトリックルーム」なのに、裏の裏をかこうとしていました。前回大会ではそれでも上手くいったかもしれませんが、それは「伝説という大看板がいなかった」こと、そして「かいた『裏』にロジックがあった」ことが要因です。

③「誰を通したいか」を考えられていなかった
 前回大会との最大の違いは、奇をてらう目的がはっきりしていたか否かだと考えました。例えば前回は、
「トリトドンを通したい」
  →「刺さってるから対策されそう」
  →「先に範囲技で相手のリソースを削っておきたい」
  →「カイリューにバフデバフを重ねて弱保地震」
といったのように、通したいポケモンから逆算して戦術を組んでいました。
 しかし今回は「こういうことをしてきそう」「こうされたらきつい」からスタートして、その対策で4体を埋めてしまっていました。そのため同じキモ戦術でも最大出力に大きな差があり、この差は特に初手の攻防に現れていました。


 この反省から、敗者復活戦ではまず一番通したい動きを決め、それを通すための障害を取り除いていくイメージで戦術を組んでいきました。
 特に、上記の記事より範囲アタッカーの重要性を再認識。軽くでも相手を削ってしまえばディアルガを止められるポケモンは存在しないことに気づき、予選では一度しか使わなかった(しかも不発に終わった)範囲技+サポートの並びを多用するようになりました。


3.敗者復活戦

 予選惨敗の翌日、準備期間1日のトーナメント一発勝負。よって初戦以外誰と対戦するか確定していません。
 お互い考察が浅めなことから、より強い軸をよりシンプルに押し付けるゲームだと捉えて挑みました。なおこっからスクショはありません。

vsあかさびさん

考察編
 まず、相手視点ディアルガを突破する手段が限られることに着目。コバルオンの鉄壁ボディプかホウオウの弱保地震、カビゴンの太鼓馬力くらいでしょうか。いずれにせよ集中攻撃でも1ターンで倒されることはないため、初手ディアルガは確定。コバルと猫意識でゴーストテラスにしました。

 さらに、水の通りがかなりよさそうなためシズクモを並べました。カメはモルペコの存在で初手には出せず、ソチャも構築の性質上後発にしか来ないと読みました。
 シズクモは当然警戒されるでしょうが、相手の解答として真っ先に考えられるのはホウオウのブレイブバードです。そこで、飛行弱点を消しつつ打点を上げる水テラスを採用。さらにメガネを持ち、波乗りでホウオウ+@に致命傷を狙いました。
 ただホウオウが耐性テラスを切ってくることも想定されます。最有力は草、次点で鋼とみて、素の耐性と草に刺さる冷凍ビームをディアルガに持たせました。

 後発にはとりあえずモルペコ。そしてホウオウが残った場合やカビゴンを意識して、嘘泣き持ちのHBイッカを選出しました。私の構築はゴーストテラスを切られやすいため、無効化されない嘘泣きが強かったです。

実戦編
 相手の初手はアグノム+ホウオウ。ワイガ&鋼タイプの前で爆発は無理、ディアルガ放置でシズクモ集中もないだろうとみて、冷B+テラス波乗りをぶっぱ。光の壁の上からホウオウを倒し、アグノムにも致命傷を与えます。

 次のターン、アグノムとシズクモが倒れカビが鈍い。イッカを出してゴーストテラスを切りながら嘘泣き咆哮でカビを突破。おそらく乱数ですが、耐えられててもカビが+1だとゴーストディアルガに打点が足りないので、どうにかなってたと思います。ともあれモルペコで詰めて勝利。


vsトキヤさん

考察編
 2回戦、予選でボコボコにされた相手との再戦。
 ゴーストテラスで止まる鉄壁ボディプディアルガは避けた方がいいでしょう。普通に特殊アタッカーとして、大地の力でごり押すことにしました。

 予選では裏をかかれたものの、やはり最も警戒すべきは弱保地震です。一方で予選の瞑想暗示も対策必須でしょう。両方に対応できる初手を模索しました。
 瞑想暗示は挑発で止まります。使うとすればイッカネズミかモルペコ。ただオーガポンの指が厄介で、スイクンもディアルガだと倒しづらいです。そこで挑発をモルペコに任せ、イッカをお片付けネズミ斬型にすることで残数有利を狙うことにしました。1戦目でポンはゴツメを持っていましたが、+1ネズミ斬は無振りポンに対して確定5発なので無視して殴ります。

 弱保地震は1戦目同様、イッカのデバフで対処したいです。しかし初手に来るならロクツキは隠密マント持ちであり、守る地震で猫を透かしつつモルペコのタスキを剥がしにに来るでしょう。これを回避するためにモルペコを飛行テラスで採用。ロクツキがSブーストである可能性は低いため、オーラぐるま1発で上を取って行動回数を稼ぎます。
 さらに1戦目でイッカは甘えるを搭載していましたが、飛行テラスモルペコが被弾を抑えて殴れるため、Aを2段も下げる必要性は薄いです。ディアルガは1ダウン(差し引き+1)で殴り勝てるので。一方、連発予定のオーラぐるまの打点をを上げるため、Bデバフが欲しいところです。この二つを同時に満たす技として、イッカネズミにくすぐるを採用しました。

 後発には大地ディアルガに、くすぐるのBダウンと相性がいい物理オニシズクモを選択。残飯を持たせアクブレを連打することでスイクンに殴り勝てます。

実戦編
 相手の先発は変わらずポン+スイクン。瞑想暗示と判断して挑発+お片付けから入り、相手は守る+グラスフィールド。次のターンにポンを処理、モルペコはたしかオーラぐるまをゴーストスイクンに。なんかポンのゴツメが外れていたのでここまで無傷です。
 ネクロが出てきてイッカの有効打が無くなるも、くすぐる+オーラぐるまでネクロに致命傷。イッカが処理されますがスイクンにもくすぐるを入れ、ディアルガとシズクモで詰めて勝利。くすぐるの採用が大正解でした。


vsたこやきさん

考察編
 3回戦、今回もディアルガの突破手段がほぼないです。フライゴンかオコリザルくらいですが、オコリザルは怒りの壺起動をイッカに阻害され、ディアルガの攻撃を一発も耐えないため出てこないと判断。フライゴンで何かしらをしてくると読み、これをいなしながらディアルガを通す方向で考えました。

 アシレーヌ以外には水技の通りが非常にいいです。そのため今回も波乗りオニシズクモを隣に置くことにしました。地面半減かつワイガを覚えるので地震は打ちづらいだろうと判断して、あえてワイガを捨てメガネでごり押しします。
 また後発にはディアルガの引き先兼詰め筋として瞑想残飯ラブトロス、そのサポートとしてフレガイッカを選択。アシレーヌの鉄球滅びを警戒して、嘘泣き&怒りの前歯で崩せるようにしました。

実戦編
 相手の先発はグレンアルマ+フライゴン。地震で弱保鎧を起動すると思われましたが、オニシズクモなら地震熱風も耐えられます。そもそもディアルガ方向波動弾が本線であり、それならラブトバックで対処できます。そのため様子見でディアルガは守りつつ、シズクモで波乗りしました。すると相手はステラテラスで地震熱風、返しの波乗りで両方落としてそのまま勝利。
 フライゴンには有効急所が入っていましたが、こちらはテラスが残っていてラブトもイッカもいたのでどのみち有利は変わらなかったと思います。


vsさいまるさん

考察編
 敗者復活の決勝まで来ました。今回もディアルガが刺さっています。予選リーグにやたら格闘地面が多かっただけで、やっぱこのルールのディアルガ強いな?

 ディアルガへの解答として考えられるのは、ワダチの馬力とドラゴン技ごり押し、ナッシーの眠り粉あたりでしょうか。初手に来るならワダチかナッシー、よりきついのはワダチです。
 そのためこちらはオニシズクモで対処。虫タイプを消しつつ火力を上げる水テラスに、一応ナッシー警戒で防塵ゴーグルを持たせます。さらにキュウコン投げ警戒でイッカにスカーフ雨乞いを仕込みました。

 あとはディアルガ、そして範囲技を誘導してディアルガの生存率を高めるためにモルペコを選択しました。

実戦編
 相手の先発はテツノワダチ+ボーマンダ。ワダチがAブーストなため追い風展開を警戒し、初手は水テラスを切りながら凍える風+怒りの前歯。すると相手はマンダが鉢巻逆鱗、ワダチは地震と大きく予想を外してきました。  
 イッカが落ち水テラスが完全に裏目ったため負けを覚悟しましたが、いったんディアルガを投げて守る波乗りでワダチ処理。逆鱗がディアルガ方向に飛んだため助かりました。
 次のターン、ナッシーに対して冷風龍波を打つも、鋼テラスを切りながらトリル。続くナッシーサイキネを瀕死のシズクモが耐え、波乗り+大地で残りはレシラムだけ。ディアルガはトリル枯らしで守る、シズクモが落とされます。
 ここでモルペコが猫、ディアは咆哮を打つも外れ。龍波が正解でした。しかしモルペコがタスキで耐え、トリルを枯らしてはたき2回で落とし勝利。

 読みを外し運も絡んだギリギリの戦いでしたが、これで敗者復活を突破。予選4連敗から一日で修正して4連勝し、2大会連続で決勝トーナメントに進むことができました。


4.決勝トーナメント

vsあかねびさん

考察編
 ディアルガ対策で格闘タイプ2匹は確実に来るでしょう。モルペコがいる以上、サワムラーが初手に来るならサイコシード型一択。そのため猫だましは無視します。そしてディアルガの攻撃を耐えられるポケモンがいないため、誰かが鋼テラスしてくると予想しました。

 それに対して、ディアルガのゴーストテラスが特に裏目もなく刺さっています。エスパーと迷いましたが、ドレパンを無効化できるか半減止まりかの差は大きいと判断しました。
 さらに、ラブトロスもかなり刺さっています。ワイガ持ち2体をいったん無視すると、マジシャが全員に等倍以上で入ります。ラブト対策で考えられるのはネクロのメテオビームかサワムラーの毒突き。前者は鋼テラスで、後者はイッカのこの指で対処することに。そして格闘技を振ってきたときのためにイッカにはヨプを持たせます。

 後発にはネクロやイエッサンを上から倒すための準速ゴーストディアルガ、そしてニンフメタの残飯シズクモ。テラスは初手ネクロだった場合はラブト、それ以外はディアルガに切る予定でした。

実戦編
 相手の先発は想定通りイエッサン+サワムラー。しかしここでふと、ラブトロスが浮いていることに気が付きます。サイコフィールドがあっても猫が通ってしまうのです。これに焦り、急遽ラブトを着地させるためにテラスを切ってしまいました。

 結果これが致命的に裏目に出ました。ディアルガにゴーストテラスを切れなくなったため格闘技を避けられず、しかもラブトにも格闘技が刺さってしまいボコボコ。

 考察は悪くなかったと思うのですが、本番で思考がバグって考察と違う動きをしたせいで壊滅しました。負けるにしてももっと殴り合った末に負けたかった。せめてラブトがエスパーかフェアリーであれば…と思いますし、対戦の勘がなさ過ぎてテラスの使い方が下手でした。めちゃくちゃ悔しい。


辻バトル1.vsラプラスさん

 もう一人のディアルガ使い。ドラフト時から私が一方的に「決勝トナメでディアルガダービーをやろう」と言っていて、お互い勝ち上がっていれば決勝で対戦するはずでした。しかし二人ともトナメ一回戦で敗退したため、もう大会関係なく戦うことに。

考察編
 お互いほぼ同じ戦術が取れますが、トリルを張った場合はこちらが有利です。相手もそれが分かってて阻止しに来るでしょうが、とりあえず初手トリルの構えでディアルガ+イッカに決定。実は今大会唯一のトリル採用でした。
 トリルが通らなかったときのために、イッカをHSタスキ型にして嘘泣きを搭載。大地と合わせてディアルガを迅速に処理します。

 後発にはトリルの有無にかかわらず刺さりのいいラブトを瞑想残飯で採用。トリル下で鋼テラスを切りながら瞑想を積み、制圧を狙います。4枠目はエンニュートやマリルリを止めるために特殊シズクモを選びました。

実戦編
 相手の先発はエルレイド+ディアルガ。トリル阻止選出のため、嘘泣きビートに移行します。相手はディアルガにゴーストテラスを切り封印+大地。こちらのディアルガが5割強、相手のディアルガが6割削れます。ここのダメージ差が明らかにフォルム差によるものだったのアツいです。

念願の盤面

 次のターンお互いディアルガバック、こちらはラブトを出し相手はテツノコウベ。聖剣をラブトが受けます。イッカが処理されバクアを受けるもラブトは瞑想。ディアルガ対面に向けてDを補強します。
 ここでバクアをけん制するためシズクモを投げますが、相手はなんとパワフルハーブメテオビーム。ラブトはなんとか耐えるも、聖剣の追撃でダウン。そのまま押し切られて敗北。

 初手の嘘泣き大地をエルレに打つか、ラブトが落ちたターンに波乗りを選択していればワンチャンあったなと思います。にしてもモルペコがいる以上、コウベはブーストか隠密しか持たないと思っていたので、完全に意表を突かれました。ディアルガは原種の方が強いことが証明されました。


辻バトル2.vsポケのやまさん

 ポチべが爆上がりして辻バトルを募集し、応じてくれました。ディアルガvsパルキアのマッチであり、実は大学の先輩後輩(面識はない)。

考察編
 またディアルガが刺さっています。ウインの叩きインファかパルキアの大地くらいでしょう。パルキアがSに振る理由も薄いでしょうから、とりあえず後発に準速ディアルガを置きます。
 さらに、チョッキ水テラスラブトロスが刺さっているように見えます。水テラバとマジカルフレイムを合わせるとラプラス以外に弱点を突くことができ、相手からの有効打も限られます。これをディアルガの隣に置くのがベストだと考えました。

 すると先発に困ります。叩き対策にイッカは欲しいですが、その相方としてソウブレやシズクモは刺さりが悪いです。よって消去法的にモルペコに決定。神速や猫を回避するためにゴーストテラスを選ぶと、相手の構築的にタスキが不要であることに気づきました。そこで鉢巻を持たせ、ディアルガで制圧しやすくする方針を取りました。

実戦編
 相手の先発はパルキア+ダグトリオ。ダグトリオに何ができるかは知りませんが、猫警戒で動けないと判断して指+オーラぐるま。相手はこらえる+波乗り。パルキアが6割ほど削れ、モルペコもしっかり耐えます。
 そこからパルキア交換読みで隣にオーラぐるまを連打しモンメンを破壊。モルペコを引いてこだわり解除、電光石火でダグトリオを倒し、ディアルガで詰めて勝利。モルペコが大暴れしていました。


辻バトル3.vsすしむらさきさん

 決勝トナメ2回戦で当たるはずだった相手。予選の惨敗からしっかり考察していたのに、再戦を前にして負けてしまったので、リベンジマッチを仕掛けました。

考察編
 一戦目にて、思ったよりトリルを警戒されており追い風は来ないことを把握。そして初手モルペコの択も切れないため、挑発持ちの隠密HCファイヤーがほぼ確実に初手に来るだろうと予想しました。それに対しこちらは素直に刺さりのいいメガネラブトロスから入ることに。隣にはヨプイッカを置いてラブトの被弾を減らします。

 そしてある程度削ってしまえば、CSゴーストディアルガで全員突破できます。一戦目はファイヤーが生存したせいでディアルガにテラスを切れず負けましたが、先述の通りファイヤーはSを削らざるを得ません。そのためディアルガ自身が上を取って処理してしまえば、あとは威力65のはたき以外弱点を突かれません。

 4枠目は安定のモルペコ。イイネイヌを崩すためがむしゃらを持たせました。

実戦編
 相手はファイヤー+テツノブジン。1戦目と全く同じ選出でした。
 ラブトが2枚落とし、準速セグレをディアルガが上から殴って倒します。そのままがむしゃらで詰めて勝利。

 前回大会で戦った際は運勝ちしかできませんでしたが、今回やっと考察で勝てました。禁伝を持っていてラブトロスがぶっ刺さっていたのに惨敗した1戦目がおかしかっただけな気もします。


5.総括

 予選から巻き返して敗者復活を勝ち進んだのが今回の私のピークで、決勝トナメでは嘘のようにあっさり負けました。実質山王戦後の湘北ですね。背中の怪我を治さねば。

 予選で惨敗するまでディアルガやオニシズクモ、ラブトロスの強みに気づいてあげられなかったのが悔やまれます。特にオニシズクモがめちゃくちゃ頼もしかったので、普段の対戦でももっと使おうと思いました。

 主催によると12月にまた同形式の大会があるらしいです。レギュHではモルペコが大暴れする予定なので、他の参加者は対策を練っといた方がいいですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?