夫の友人

こんにちは。
わたしの夫の友人Aくんについて綴ります。

夫は決して友人が多い方では無く、高校生から30代になるまでお付き合いのある稀少な人物がAくんなのです。

高校時代は100キロ越えの大男だった夫。対してAくんはどっちかというと痩せ型の中背。この二人が連んでいたのか〜っと、Aくんと楽しそうに電話をしている夫を見るたびに微笑ましく思います。
Aくんはお部屋のインテリアにこだわりがあるそうで、お掃除等もまめにこなすそう。お会いした時、彼の服装は清潔感があり、そこここにこだわった小物をつけて、おしゃれなお洋服を着ていました。とっても素敵な人です。

15年超お付き合いが続いているAくん。2年前のお正月に彼が里帰りした際、夫と二人で食事に出かけました。夫は子どものように行ってきまーすと元気よく出かけたのですが、帰宅後は何か抱えきれないほどの重荷を背負ったかのような表情で、興奮しているような、疲れたような、もだもだしていました。
なかなか話し出さないので、夫に尋ねてみると、神妙な面持ちでこう言いました。
「Aくん、ゲイやねんて。」

わたしは身近にLGBTQ+の方がいらっしゃらなかった(知らないだけかも知れない)ので、こんなにも身近にいたんだ!へぇ、と感心しましたが、なにせ夫はAくんと15年来のお付き合いです。彼の初体験から今誰かと交際しているとか、夜の生活についても、お互いなんでも知っています。
夫が今まで女性だと思っていたAくんのお相手は、殆ど全て男性だったのです。
夫はその日から数日Aくんの事を思っては「Aくん、ゲイなんかー」っと、独り言をいっていました。
しかし、一週間後には何か自分の中で納得した部分があったのか、Aくんの大事な事を知ることが出来て良かった、彼は、僕と言う友を失う覚悟でカムアウトしてくれたんだ、と、より彼の事が好きになったと喜んでいました。今でも二人は仲良しで、頻繁にオンライン飲み会を開いています。

ちなみに、わたしはいわゆる腐女子であると同時に同性愛の方への理解もある方だと思っています。Aくんも腐男子で、夫を通してお知り合いになりましたが、最近では夫を置いて二人でお互いの推しをお勧めし合ったり、Aくんの恋愛相談を聞かせてもらえる仲になりました。


nm

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