上川町・東川町・剣淵町・士別市・名寄市・音威子府村・中川町・下川町の漢字でない地名の漢字表記を勝手に考えてみた
おそらく過去最多でしょうか。今回は8町村を扱います。前々回、前回に引き続き、各町村で扱う小字がそこまで多くないです。あくまで "とある漢字好き人間のちょっとしたお遊び" として見てくれると幸いです。
字名については現行で存在しないため、『北海道市町村行政区劃 昭和12年4月現在』『北海道市町村行政区劃 昭和17年10月』を基にしています。
既存の漢字表記の地名
上川村(現:上川町)
ルベシベ / 留辺志部
東川村(現:東川町)
ノカナン / 野花南
剣淵村(現:剣淵町)
オンネベツ / 温根別(オンネベツ、オンネベツ原野)
クオーベツ / 久王別
イヌウシュベツ原野 / 犬牛別
ペオッペ / 辺乙部(ペオッペ、ペオッペ原野、パンケペオッペ、ペンケペオッペ)
シルトルマップ / 汁取
ビバカルウシ / 美羽烏(読:びばからす)(ビバカルウシ、ビバカルウシ区画外)
ケネベチ / 剣淵
温根別村(現:士別市)
オン子ベツ / 温根別
クオーベツ / 久王別
イヌウシュベツ原野 / 犬牛別
風連村(現:名寄市)
タヨロマ / 多寄(下タヨロマ、下タヨロマ原野)
フーレベツ原野 / 風連(フーレベツ原野、プーレベツ)
チュウレップ / 忠烈布
トーフトナイ / 登太内
多寄村(現:士別市)
タヨロマ / 多寄(字上タヨロマ、上タヨロマ原野、下タヨロマ)
智恵文村(現:名寄市)
チエブン / 智恵文(チエブン、チエブン原野)
中川村(現:中川町)
アユマナイ / 相間内
ペンケ / 辺渓 ※推測
パンケ / 番気内 ※推測
クンネシリ / 国根尻
ピラウトル / 美羅宇都
下川村(現:下川町)
サンル / 珊瑠(サンル原野、サンル、サンル御料地)
モサンル原野 / 茂珊瑠
カタカナ名の地名を勝手に漢字表記にしてみる
剣淵村(現:剣淵町)
イバノマップ / 衣羽ノ真布 / 衣羽(読:いば)
・・・「イバノマップ川」「ポンイバノマップ川」が流れているので、そのあたりと思われます。
他:イバノマップ原野エブンヌウシュベツ / 江文奴牛別 / 江文奴(読:えぶんぬ)
・・・場所がわかりません。
他:エブンヌウシュベツ原野
温根別村(現:士別市)
ニセパロマナイ / 偽波呂真内 / 偽波呂(読:にせぱろ)
上士別村(現:士別市)
ペンケヌカナンプ / 辺渓糠南府 / 糠南(読:ぬかなん)
・・・「ペンケヌカナンプ川」が流れているので、そのあたりと思われます。
風連村(現:名寄市)
エペウンナイ / 英辺雲内 / 英辺(読:えいへん)
・・・「エペウンナイ川」という川が存在するので、そのあたりと思われます。
智恵文村(現:名寄市)
クウカルウシュナイ / 空軽牛内 / 空軽(読:くうかる)
・・・現在駐屯地がある山がかつては「クウカルシュナイ」と呼ばれていたそうです。ユクラミウシュナイ / 夕暗見牛内 / 夕暗見(読:ゆくらみ)
・・・何もわかりません。
常盤村(現:音威子府村)
ヌプトモマナイ / 奴太茂真内 / 奴太茂(読:ぬふとも)
・・・咲来市街地から天塩川向かいが「ヌプトモマナイ地区」と呼ばれていたそうで、そこにあったエゾ松を当時の上川支庁長が見て、「常盤の松のように栄えるように」という思いを込めて「常盤村」という名前がついたそうです。現在は「音威子府村」に変わっています。
下川村(現:下川町)
パンケヌカナン / 班渓額南 / 額南(読:ぬかなん)
・・・現在の町立下川病院に「下川駅逓跡」の碑があり、下川駅逓はもともと「パンケヌカナン駅逓」という名前だったそうです。
他:パンケヌカナン原野、パンケヌカナン御料地、ペンケヌカナン御料地
おわりに
前回は十勝総合振興局を一気にやっていきましたが、今回はその上川バージョンです。次は留萌振興局の予定ですが、たぶん前回や今回みたいに詰め込みパックにはならないと思います。最後にもう一度言いますが、あくまで "とある漢字好き人間のちょっとしたお遊び" として見てくれると幸いです。
「この情報違う」や「この漢字の方がいいと思う」などあれば、コメント欄に書いてくれると幸いです。
読んでくれてありがとうございました。
参考文献など
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