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パラレルボトルシップ 第三章

パラレルボトルシップ / 第三章 知らない道

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僕はこの日だけ1番に起きることができた。小さい頃からファンタジックな冒険が好きだったから。ひなこさんが言ってた木の実を取りに行った。3人分残して朝飯を食った。やっぱり、朝早くの海は気持ちいなあ。なんかあそこに、、、海底に変な建造物が見えるけど。。。そういえば、小部屋の箪笥が傾いてるの昨日から気になってた。ちょっと退かしてみるか。ズドドドドドドド。その瞬間非常に吃驚した。何故ならこの船に地下室は無いと思っていたからだ。中に入ってみたが、真っ暗すぎて何も見えなかった。今度、よしあきと探索してみるか。

階段から上がった瞬間。偶々はるみとぶつかってしまった。「ごめんなさい!」二人は同時に言う。「ほら、お前ら出発するぞ。」よしあきはこう言った。「その口調は何?」また、よしあきとはるみの喧嘩が始まり。やれやれという顔でひなこが先に船を降りて行った。僕もその後をバケツを持ち追いかけて行った。

洞窟の入り口に辿り着き、よしあきは真っ先に大声で叫んだ。ただ、暗すぎてとてもではないけど探索できない。「そういえば、初日に僕がマッチを見つけたんだった!取ってくる!」「じゃあ私はできるだけ長い棒を集めてくるねっ!」今まであまり行動を起こせてない僕が少しでもこれ以上足手纏いにならないよう全力で走って船からマッチを取って来た。さっそくはるみがとってきてくれた棒に火をつける。そして、それをよしあきが手に持ち、洞窟へ入った。

はるみはこう言った。「怖。。。」ひなこさんもガタガタ震えてる。よしあきが、「大丈夫か?」と言い歩き続ける。カッコつけてるだけだろうか。まあ、よしあきなら大丈夫だな。そして、長く歩いた末、例の水を見つけた。「やったぜ!」「お~」これぞ冒険。僕がバケツに汲んで。一件落着。僕とはるみとひなこさんが外に出ようとした時。「ちょっとまった!」よしあきが叫んだ。「もっと先に宝があるかもよ!」はあ。でも、たしかに進みたい気持ちはある。2人は全力で首を横に振っているが。。。しかし、よしあきは構わず奥に進んでいってしまった。めんどくさいやつだ。

歩く、歩く、歩く、歩く、歩く。そろそろ疲れてきた。ついにはるみが怒り始めた。「いつまで歩かせるの!?疲れた!」よしあきが全力で反論する。「もうちょっとがんばれよ!ほら、喋ってる暇があったら歩け!」しかし、自然は僕たち3人に味方した。すでに行き止まりに辿り着いた。「はあ!?」仕方ないから引き返した。

今日の冒険は水という生命に非常に大切な要素を発見できた。これは大いなる進歩だと思う。少なくとも、「僕」にとっては。夕食を終え、休息に入った。夜はつまらない雑談やしりとりで過ごした。


最後まで読んでいただきましてありがとうございます m(_ _)m

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