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パラレルボトルシップ 第四章

パラレルボトルシップ / 第四章 次元時空超越船

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はあ、昨日はよしあきの所為でひどい目に遭った。今日はひろみちが見つけた箪笥の下の地下室を探索する日だった。昨日に比べればマシ。「じゃ、俺先に入ってるから。」ホントによしあきは自己中心的だ。「おっしゃ、お前らも後から来いよ。」「今行くよ。」「私も」「仕方ないからあたしも行くよ。」朝ごはんを口に詰めて階段へ駆けて行った。

埃が大変な量舞っている。そして、何よりも薄気味悪い。死神でもいそうな雰囲気。廊下のようになっている。そして、部屋は3つある。そして、突如として不思議な音が鳴った。「ギシギシ」皆、非常に驚いた。勿論、あたしも。「!?」「何の音!?」「あそこに逃げるぞ!」一番近い部屋にみんな駆け込んだ。

ひなの顔は青ざめていて。ひろみちは思考停止中。そういえば、あたし、マッチ持ってるんだった。闇雲にポケットを搔き回した。あった。ラッキーってこのことかな。咄嗟に檜と思われる木の棒につけた。火が灯った瞬間、世界が変わったように辺りの配色が明色に、鮮やかに、なった。蛍光灯とは違う。そして、昨日の松明とも違う。より、暖色の炎が灯った。何故だかは分からない。先程まで怖い出来事に逢ったからだろうか。みんな口を噤んでる。ただ、みんな安心感を持った。

この部屋は木箱がとても連なり、重なっていた。試しに一つ開けてみた。なんだ、紙切れかと思って投げたら。表面が見えた。この島の地図らしい、しかし、解読不能の文字が多く連なっていた。よく見たら、この部屋の石壁にペトログリフの様に平仮名が書かれていた。ただ、ローマ数字が目に留まった。解読できるかもしれない文字列だったから。「MMMCXCVII、、、?」無理だ。そうだ、ひろみちなら。「ひろみち、この数字はアラビア数字に変換すると何?」「え、、、これは。3197って書いてある。」「?」

3197、西暦だろうか、だとしたら、だいぶ先だな。「もしかして、、、この船には前所有者がいる!?」「そんな筈無い。」ひろみちはある事に気付いた様な顔をした。「シーザー式信号だ!」

MMMCXCVII ソ゛ルノーンホ゛タンーふそ゛し゛うとるかきなちうけおへなこんさング IIけ゛なXIのと まひがなおのに゛こてすをに゛゛ち゛うそ゛うわおがおんうねへ゛そょのおぬ゛かに゛こわるかのねってせっつされむ゛とーやのむかすさそのおすか IIけ゛なXXVのと ておやめそうるろひうほ゜があわおすぬけ゛あけってほそ゛ょかのけねそさねってそけてけ゛ねおふでにこぬかねじけうじさのたににこてすうぬ゛へるろるおよふいなさんかぬくよか

船の地下室の壁文字

ひろみちは解読し終えると説明してくれた「ジョニー=ロビスローさんが作った次元超越船をここに棄てて来たんだって」難しすぎてあたしには理解できなかった。


最後まで読んでいただきましてありがとうございます m(_ _)m

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