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吃音の症状への対処の方法はあります。適切な処置を必ず行いましょう。

一般にとるべき吃音への対処

自分の子供に吃音がある場合、自分自身の症状に吃音をもつ方の場合、とるべき方法は1つにまとまるかと思います。

それは、吃音の症状を取り扱う病院にいくことです。
ただ、考えなしに言語治療の専門家にあたってしまうと適切な治療を得られないことがあります。少なくとも私の知る中では、言語治療を生業とするにもかかわらず吃音に関する小児系の治療を専門外とする方をみることがありました。

吃音外来など、吃音に焦点をしぼった部門のある病院にいかれることをお勧めします。

検査方法はありますが、事前入手は禁じ手です!

吃音にも重症度分類は存在しており、吃音検査法とよばれる方法により調べていきます。
絶対に行ってはいけませんが、吃音検査法の入手は一般の方でも容易にできます。しかし、一度でも目を通してしまったり、練習をしてしまったりすると、その発音方法に慣れてしまいます。そして、実際の病院での検査で正しい結果が得られなくなります。
そうなると実際の症状の重さに対応した訓練を受けられなくなり、結果として症状の改善がどんどん遅れていきます。絶対に現状より悪い方向に進んでいきますので、入手自体行わないようにしてください。

良い経験でも嫌な経験でも人間はすべてを学習します

前に吃音に関して扱った記事に『「嫌な経験を積んで、吃音が悪化した」から、吃音の症状を改善しようとするならば「良い経験を積ませることで改善」していきます。』というものがありました。
経験を積むと、人間はその経験を学習してしまいます。
「Aという行動をしたとき、嫌な思いをした。」とします。
1度だけなら偶然起こってしまったただの不運な出来事だと片づけたりすることができます。しかし、Aという行動を繰り返す度に、嫌な思いをしたとしたらどうでしょうか。
間違いなく「嫌な思いをしないためには、Aという行動をしない」ことを学習してしまいます。ここには古典的条件づけという心理学用語が当てはまるかと思います。

成人吃音は完治こそしませんが、気にならない程度まで回復することがあります

成人の吃音の治療に関しては、完治することはなかったかと思います。そのため、症状を改善させることこそが治療内容となります。しかし、症状の重さやリハビリへのやる気の有無によりますが、日常生活において困らない程度まで回復することがあります。
また、電話・面接といった実践的なトレーニングもリハビリの鉄板です。
特別に困っていることがあれば相談してみるのもひとつの手といえるでしょう。

よりよい日常生活を送ることができるように、がんばっていきましょう。

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