【MTG:モダン】ヨーちゃん病院【〜指輪物語:中つ国の伝承】
1.【ヨーグモス医院】というデッキについて
あまり行儀の良い表現ではありませんが、指輪物語が来るまでの【ヨーグモス医院】は『スランの医師、ヨーグモス』と56枚のゴミでした。
後手1ターン目に出した『極楽鳥』が相手の『レンと6番』に焼き鳥にされたり、『絡み根の霊』が『帳簿裂き』の前でメソメソしているのを見る度、「なんて弱いデッキなんだろう…」と驚愕した記憶があります。
それなのにデッキとして成立しているのは『スランの医師、ヨーグモス』があり得ないぐらい強いからです。
他のカードの強さは5ぐらいですが、ヨーちゃん(『スランの医師、ヨーグモス』を指します。)のカードパワーが7500ぐらいあるため、総デッキパワー30280となり、モダン環境でデッキとして成立します。
レガシー禁止の猿やトークン2体出してアーティファクトをサーチする土地のカードパワーが体感5000程度なので、ヨーちゃんがどれだけイカれているのか分かります。
仮に【ヨーグモス医院】にヨーちゃんが入っていなかった場合、総デッキパワー280であり、スタンダードの【グリクシスミッドレンジ】にも勝てるか怪しいでしょう。(多分、負けます。)
さて、そんなヨーちゃんだけが強いゴミに変化の時が訪れます。
※補足
指輪物語がリリースされる以前から【ヨーグモス医院】で勝ってる方は大勢います。元々、弱すぎるデッキという訳ではありませんでした。
紙束という表現もデッキを分かりやすく表現するためであり、実際には『飢餓の潮流、グリスト』を不死クリーチャーで守るミッドレンジ的なプランで勝つこともあったりします。
2.指輪物語のリリースで何が変わった?
正直、指輪物語には何にも期待しておらず、「『厳しい説教』がヤバい」ぐらいしか思っていませんでした。
当時の反応はこんな感じです。
しかし、実際には『喜びハーフリング』、『オークの弓使い』、『一つの指輪』などの有望な新人が数多く存在しており、【ヨーグモス医院】はかなり強化されました。
中でも『喜びハーフリング』は驚くほどにデッキにフィットしたカードです。『レンと6番』に焼かれず、ヨーちゃんのキャストをサポート出来るため、『極楽鳥』の700倍くらいの強さがあります。
つまり、『極楽鳥』と『喜びハーフリング』を入れ替えるだけで、デッキパワーが13980も向上するのです。
また、『オークの弓使い』や『一つの指輪』が、モダンの戦いについていけない『絡み根の霊』の枠と入れ替わり、デッキのパワー不足問題は過去のものとなりました。
上記は今の【ヨーグモス医院】を象徴するようなリストであり、弱いカードがほとんど採用されていません。
【ヨーグモス医院】はヨーちゃんと56枚のゴミからヨーちゃんと頼れる仲間たちへ変化したのです。
3.俺のヨーちゃん
https://www.hareruyamtg.com/decks/548765
サムワイズ猫コンボ搭載のヨーちゃんを使っています。
『血の芸術家』ルートはコンボパーツ4枚(ヨーちゃん+不死2体+『血の芸術家』)の冗談みたいなコンボのため廃しています。
サムワイズ猫ならば、場にヨーちゃん+『サムワイズ・ギャムジー』+食物トークン、墓地に『大釜の使い魔』があれば成立する実質3枚コンボなので、揃いやすさが違います。
純正【サムワイズ猫コンボ】との差別化ですが、ヨーちゃんですね。繰り返しになりますが、マジでヨーちゃんのカードパワーはいかれています。
除去であり、ドローソースであり、コンポパーツであるバグカードが投入出来るというだけで、充分差別化出来ています。
高すぎて『オークの弓使い』と『一つの指輪』が買えないから、安い指輪物語のカードを使っているわけではありません。
本当です。
本当ですよ。
本当なんです。
4.結びに
【ヨーグモス医院】は本当にめちゃくちゃ強くなったので、皆様も是非使ってみてください。ヨーちゃんが好きになること間違いないです。
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