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FGO第二部白紙化事件の真相を解明してみた。

割とガチめの考察です。
ミステリーの考察のため、シナリオ終盤の展開予想も含まれます。ネタバレになる可能性も少しはあるので気になる人は読まないようにしてください。









先日、自分はマシュとホームズ犯人説をツイッターに投稿した。しかし、それでもまだ多くの疑問が残る。

マシュが犯人だとして、なぜカルデアの職員を襲わせたのか。コヤンスカヤや言峰神父といつどうやって接触したのかといった問題だ。

ぶっちゃけると、これらの問題は問題ではない。
この事件において、本当に必要なものは犯人役動機のみ。

ホワイダニット、つまり動機さえあれば魔術師ならあとはどうとでもできるという詭弁こそが地球白紙化事件真相なのだ。


要するに、この事件には真相(正解)と呼べるものは存在しない。あるいは複数存在するということ。

二部序章はおろか七章を控えた今現在においても白紙化事件を引き起こした異星の神の正体を誰も知らないのだ。容姿や動機、能力といった人物像から白紙化事件の概要すら、いまだに不明瞭のままである。


それはなぜか?
それはこの白紙化事件が、それどころかこの物語自体が虚構だからである。

現実の中で見る夢、あるいは白昼夢と言い換えてもいい。ビーストⅦにとって重要なのは夢の中身ではなくカルデアを終わらせたという事実だけ。

つまり事件を解決しよう(物語を終わらせよう)という行為自体がそもそもの間違いなのだ。


全てが不明
根本の間違い
群盲象を評する評論家

マシュが事件の犯人である。
あるいは他の誰か(二部序章の登場人物)に犯人役を押し付けるという行為は自滅にしかならない。だからビーストⅦには前提として勝利できる条件が存在しない。

では、この事件はどうするのが正解なのか?
答えはただ一つ。事件、あるいは物語の解釈そのものを変えてしまうことだ。

要するに『これはミステリーで事件を解決する物語ですよ』という前提を書き換えてしまえばいいということ。

空白=無


白紙化事件
には二つの物語が存在する。
2017年12月31日二部序章で起きたカルデア襲撃事件ととある新年に起きたブルーブック世界の侵略。

この二つの物語は時系列や発生地点などに相違点はあるものの類似点も多く存在する。

被検体:E(複数のマスター)とクリプター
アメリカ合衆国と地球国家元首
侵略者(樹)と空想樹
90日間の侵略と90日間の虚数潜航

なら、これらを都合よく解釈して(入れ替えて)物語そのものを書き換えてしまえばいい。無の世界であるなら、多少の齟齬があっても問題はない。あとから付け加えたということにしてしまえばいいのだ。

死の世界ではなく無の世界
同じ属性からの介入

二部序章、カルデア襲撃事件の発端となった事象はAチーム解凍オペの失敗(不在証明)である。ブルーブックの世界に侵略者がやってきたのはE検体という原因が存在したから。


なら、そもそも解凍オペが成功していて、E検体は存在しなかったという事にしてしまえばいい。

E検体とAチームは複数のマスターという同じ属性を持つが結果は真逆なのだ。ならばそれらを都合の良い形に入れ替えてしまえばいい。

Aチームの存在証明さえできてしまえば、蘇生の必要がないのでそもそもクリプター(異聞の指導者)になる必要がない。カルデアにマシュ以外のマスターがいればスタッフの犠牲も防げる。

選択ではなく、実質強制に近い


同時にブルーブックの世界ではE検体(複数のマスター)なんていう原因は存在しなかったことにすれば、原因が存在しないのだから、次の検体がやってくることはない。

E検体=原因の真偽
被検体:E(複数のマスター)
不在証明

合衆国の消滅後に侵略者はソラに消え、入れ替わりに世界は漂白されている。

なら合衆国を消滅させなければ侵略者は消えないし、アメリカ合衆国の人工衛星やマウナケア天文台も無事ということになる。

入れ替わり
アメリカ基地からの反応がない。

地球国家元首とは要するに合衆国大統領ということ。ならブルーブックの世界を地球国家元首に、汎人類史側をアメリカ合衆国にすればいい。

地球国家元首なら隣国を牽制、監視する手段など必要ないのだからソラからの侵略者へのプランも当然持ち合わせていることになる。これは第三異聞帯の始皇帝でも示唆されている。

カルデアも虚数潜航での三カ月というタイムラグを無くして、襲撃者を迎え撃つことが可能になるという筋書きだ。

他にも異星の巫女、Uちゃんもオルガマリーを依代にして介入が可能になるし所長の蘇生フラグにもなる。そして結果的にそうなっただけという異星の神とも交渉が可能になるかもしれない。

空想樹、異聞帯という侵略者と向こう側の樹の侵略者。他にもブルーブック(失われない思い出)とホームズを入れ替えたり色々と思い付くがキリがなくなるのでストップ。どう解釈するのかは本編でのお楽しみということにして。

対空想樹
思い出とドクターの部屋
決して失われない思い出なら
カルデアの者からのロマニ復活もあり得る?


この様に互いに類似した属性を交換して、都合のいい物語に再解釈しなおす。要するに編纂してしまえばいいという事だ。

物語なら多少の穴は見逃される

「物語の終わりなんて、単に本を最後まで捲ったということに過ぎないのだから。それがもし君にとって不本意な結末なら、忘れてしまえばいい。いや……」
「良かったところまで巻き戻して、そこから想像しなおせばいいんだよ。君にとって素敵な、本当の結末をネ」

鳴鳳荘殺人事件 エピローグより

実はこれはFGOという作品の中でずっと示唆されてきたことでもある(直近だとハロウィンの梁山泊)。あとはそれをどうやるかだけ。


魔術師はほとんどあらゆる超常現象を可能にするため、どうやったかには意味がない。

ただ世界を書き換えるという動機があればいい。

 





大令呪の解釈もあながち間違いではないのかもしれない。

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