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「永野護デザイン展」に行ってきました

2024/2/26、平日の休暇を利用して「永野護デザイン展」に行ってきました。当初は私ひとりで行くつもりでしたが、妻も行きたいということでドライブがてら一緒に行ってきました。

たっぷり見てたっぷり写真も撮ってきました。
iPhoneでの撮影ではありますが、原画のニュアンスなど画像をクリック&拡大してご覧いただければと思います。

駐車場側にある立て看板

「ところざわサクラタウン」にある「角川武蔵野ミュージアム」内の、「EJアニメミュージアム」で開催されている「永野護デザイン展」。
入場時にも案内はあるのですが、再入場不可で展示会場内にトイレがないので、トイレは済ませてから入場しましょう。特に本展は長時間見たいものですので…

キービジュアルがお出迎え

さて、入場直後からのゾーンである、「デビュー前」「サンライズ所属時作品」「フール・フォー・ザ・シティ」等は撮影不可ですので写真はありません。

目を引いたのは、第2回国際SFアート大賞入選作「デス・アンカー」で、私が中学生の頃に読んでいた科学雑誌「OMNI」に掲載されていそうなイメージでした。運命の3女神で見られるオペラカラーもこの時すでに使われています。
予告動画内で少し見られます↓

その先からいよいよF.S.S.のゾーン。これ以降はほとんどのものが静止画撮影可能となります。なんと言っても目玉となるのが単行本17巻分の表紙カバーイラストの原画!
大きさもまちまちではありましたが、原画を近くでじっくりと細部まで見ることができました。この一角だけでかなりの時間を溶かしました。

平日でも人の写らない全景は撮れませんでした
1巻・FSSの象徴ですね
ラキシスが美しいです
2巻・クローソーのレースの立体感ある描き込み
3巻・私の好きな表紙(ガラスの映り込みすみません)
8巻・メカ的であり、ファンタジックでもあり
9巻・半透明装甲の表現が凄い
11巻・服の細かな描き込み
12巻・クリス…この髪ですよね

表紙カバーアート以降のFSS関連展示。
慣れ親しんでいるイラストやその原画がいくつも展示されており、嬉しかったです。

GREEN and GOLD
クローソー…(泣)
これもレースの表現が凄いです
色指定の展示はいくつもありましたが面白い
象徴的なオペラカラー、そして質感と立体感
時代によって変革するスタイル、各ファティマのコスチュームを逐一デザインしていると思うと凄い

次は立体物の展示
1/24ダッカス・ザ・ブラックナイト!
自分の想像よりかなり大きかったです。この色合いは写真では難しいですね。
漆黒ではなく、ほぼ黒に近い緑だったと思います。

写真は明るめに加工しています
角度によって、華奢なようにもボリュームがあるようにも見えます
背面、訳がわからない造形
帝騎マグナパレス ザ・ナイト・オブ・ゴールド、GTMに変わった中でもお気に入り
造形が細かく複雑で、とても見応えのあるロボットです
ツァラトウストラ・アプターブリンガー(旧L.E.D.ミラージュ)前にも後ろにも凄いボリューム
カッコいい…(語彙力)
最悪の殺戮兵器、他にない迫力があります
オリジナルのL.E.Dミラージュも大好きです
「騎士」感がありますね
インフェルノナパーム込みだとこれも大量殺戮兵器なのですが
MHからGTMへ
ジュノーン、美しいMHです
ゴティックメードのカイゼリン、カラーも造形も比較的シンプル(比較的、ですが)
立体物展示エリアの上空(詩女たち?)

次にF.S.S.後半のゾーンに入ります

連載開始時の原画、全てBの鉛筆!
特徴的でカッコいい永野センセイの字
何十年経っても色褪せないデザインですよね
K.O.G.の色指定、こういう細かな書き込みも好き

次はゴティックメードのゾーン
特別編集映像としてカイゼリンの出撃シーンが上映されていました。それを見て改めて全編を見ておいて良かったなと思いました。映像はもちろん、GTMのあの「音」はやっぱり映画館などのいい音、大音量で感じなければなりません。

ベリンの作画用多方向パース
カイゼリンの初期イメージ、当時の名称「ローレライン」

最新デザインのゾーン

「グローサー・ツァラトウストラ・デトネーター・ブリンガー」まあヤクトミラージュ
原寸大カレンと、関係者の落書き(付箋は来場者が貼れます)

ファイブスター物語に初めて触れたのは単行本1巻が出た頃だと思うので、37年前くらい?その頃からずっとファンを続けています。
時々訪れる長い休載期間、MHからGTMへの大転換など「試される」時期もありましたけど、最近は全く休まずに連載を続けてくれていて嬉しい限りです。
時代によりファティマのスタイルを変えることで全てデザインしなおしたり、充分にカッコよかったMHのデザインをGTMに置き換えてしまったりと、まあ「デザイン」をしたい人なんだろうなと改めて思いますね。
それがワクワクを続けられる理由と思います。

永野センセイ、自分が死んだら著作権を放棄するので誰かが続けてくれれば、なんていうのを見た記憶がありますが、いかんせんFSSはデザインで成り立っているものなので、それは難しいのでなはいかなと。
話だけなら年表を見れば結末まで記されている訳ですからね。

というわけで、過去から最新まで「永野護デザイン」を見せてくれる展覧会は内容、ボリュームともに大満足でした。
原画の細かなニュアンスなど、とても写真には写しきれない作品たち、少しでも興味があるならば、ぜひ行ってご自身の目でご覧になることをお勧めします。

※平日なので比較的ゆっくりと見られましたが、それでも「島」に展開されている立体物の展示は人の顔を入れずに撮影することは困難でした。
休日はかなり混雑しているらしいので、一つ一つの展示をじっくり見るためにも可能であれば平日に行かれるのがよろしいかと思います。



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