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髪で痩せる

「髪はほぼ顔」

 というフレーズが鮮烈な、私が大好きな書籍
「女の運命は髪で変わる」(佐藤友美著)
は、多くの美容師に共感を与えたと思うし、
多くの女性にも勇気と可能性を与えたのではないでしょうか?

 私もとても多くのことを学ばせていただきました。
特に女性が自分の印象を変えるには
前髪(バング)を変えることから始まります。

 私たちフォルツエアーは、通年前髪カットは無料でお客様に提供させていただき、365日の美しさの実現を応援しています。
前髪はヘアのセクションの中で、一番早く「伸びた」と感じられやすい場所で、短スパンでのメンテナンスが必要です。
できれば3週間に2回はご来店していただき、前髪カットに来ていただきたいと思っています。

今回は、俗に言う「小顔カット」とは何か?について少し触れたいと思います。

前髪は「どんな形にするか?」より
「どれだけ肌色を見せるか?」が大事

実は、私は書道も趣味でやっているのですが、
一応人並みに描けるようにと、初段までやらせていただきました。

その作品作りの中で、筆を使いバランスを考え
文字を書き、墨を滑らして、字を書き進めますが、
先生なこんなことを言われました。

「書道は、どう書き足すか?よりも余白をどう残すか?の方が大事」

確かに、余白を意識した書の方がとても美しくバランスが取れます。

ヘアカットでも、顔周りの施術をするときに
どれくらい肌色を見せるのか?
を中心に意識してカットをします。

 特に短い前髪の場合は、肌色を見せないでとにかく眉の高さで切り揃えた場合、ちびまる子みたいになります。
髪質やクセなどによっても、カットの仕方は変わるのですが、
カットの仕方や技術の基本を無視して
肌色をどう残したら可愛いのか?の追求だけで
バングカットのマイスターになれる気がします。

量を減らしたり、間引いたりして
前髪のアウトライン(毛先の点を線で結んだときに意識するライン)をどのタッチで作るか?というを考えます。
そうして出来た顔周りの髪の形を「インナーフォルム」と言います。

インナーフォルムとアウターフォルム

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図の3つのヘアスタイル写真の、赤いラインが「インナーフォルム」
緑のラインが「アウターフォルム」(別名シルエットとも言う)です。

アウターフォルムと小顔の関係は、
よく見てみると、
左のスタイルは、前髪からトップの間隔(ラインとラインの間隔)が広くて、顔の見える面積人同等くらいのボリュームがあるので、顔の縦幅が短く(小顔)に見えます。

 また、右のスタイル(あごラインボブ)の場合は、
サイドがワイドに、ラインとラインの差を作っているので、顔を縦に対比で見せています。
ただ、バング(前髪)のラインが横ラインになっているのが強調されているので、顔全体的に面長に見えず、バランスの取れた自然な丸顔に補正されています。

 真ん中のスタイルは、定番のサイドパートのヘアスタイルですが、
ときに丸顔だったり、エラが気になる方など、
横広がりのフェイスバランスをスッキリさせたい場合は、このインナーフォルムがおすすめです。
肌色の面積比が縦長になり、横広がりのフェイスバランスが崩れ、
縦にスッキリ見えて、結果的に小顔に、痩せて見えます。

スリムな女性も、髪で太って見える。

顔がきれいな女性は、そのほかは無条件で美しく見えるでしょうか?

私はそうは思いません。
いくら、綺麗な顔立ち、スタイルの人でも、
髪が美しくなければ、美しく見えません。

私が、美容師としてお伝えしなければいけないことは
「造形美」です。

そして、何よりも健康体でなくては美しく見えません。

私が、美容師としてお伝えしなければいけないことは
「健康美」です。

また、いつの根暗で不貞腐れているような人は、美しく見えません。
いくら顔が綺麗な人であってもです。
だから、私が伝えなければいけないことは
「精神美」です。

顔周り(インナーフォルム)の作り方や、全体のボリューム(アウターフォルム)のバランスによって、痩せている女性も太って見えてしまうことはあります。

髪はほぼ顔だと思っていいと思います。

丸顔・エラはりが気になる人のインナーフォルム

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丸顔が気になるということは、頬骨が気になったり、エラがあったり、
横にワイドな顔立ちに見えやすいと感じています。

なので、逆に影の落とし方としては、(肌色の部分が)縦長に見えるようにデザインします。

左のヘアスタイルは、前髪をシースルーさせる事で、奥行き感を出しつつも
おでこの面積を感じさせ、顔全体を縦にスッキリ見せています。
あとは、アウターフォルムですが、チークライン(頬のあたり)のヘアに動きがありますよね。
それも一つのポイントで、頬の丸さに目が行きにくいデザインといえます。

また、右のスタイルは長めの前髪で顔のサイドラインを完全に影を作り、スッキリ大人顔に仕上げています。
(一般的に、横広がりの子供顔、縦長の大人顔、というふうに言われていますので、逆に可愛く見せたい時は、強調することもあります)
※次回は可愛く見せる前髪バランスについて書いてみようとおもいます。

このスタイルの注意点は、前髪を重くしすぎないということです。
前髪を重くしすぎると、丸さは消えますが、ヤボったくなり無駄にモード感が出過ぎることがあり、逆に似合わない感じになることが多いです。

さらには首をスッキリ見せるショートボブなんかも痩せて見えるスタイルの代表格ですよね。

今、寒くなってきて、マフラーなどをつける人が多くなってきているのではないでしょうか??
首回りをスッキリさせるヤンスなので、
ぜひチャレンジしてみてください。

今回の最後までお読みいただきありがとうございます。

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