今日も煙草を蒸かして、煙が空気に変わるのを待つ。

親には煙草のことを言ってない。

今日は祖父の一周忌だった。祖父は煙草を吸う人だった。

煙草の臭いがすれば祖父を思い出すから、同じ銘柄を吸ってる。

煙みたいな、誰かの思い出のトリガーになる存在になりたい。

いつか僕の吸う煙草の煙が誰かの記憶に残っていたらいいな。

煙はすぐに消えるけど、記憶はすぐに消えないかもだから。


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