Blueskyが楽しい(カスタムフィード編)
Blueskyが楽しい。のびのびとSNSを遊んでいる。
Blueskyにはフィードというのがある。これが面白い。
フィードには、ユーザーから投稿されたpostが任意の条件にしたがって抽出されて並ぶ。旧Twitterの「リスト」に似ているし、かつてあった「モーメント」にも少し似ているが、実際のところは「検索結果の表示」だ。
「保存された検索設定にもとづく検索結果の表示」でしかないはずのフィードなのだけど、これがどういうわけか面白い。その理由は、フィードを別のユーザーと共有できる点にある。別のユーザーがつくったフィードを購読することができるし、自分のつくったフィードがたくさんの人に購読されることもある。
「検索設定」を他人と共有できる(共有しやすい)というのは、他に例を思いつかない。たぶん、これは画期的なことで、わたしたちは似たような仕組みをまだ知らない気がする。
「全言語のすべての投稿を拾う」「日本語で書かれたすべての投稿を拾う」「画像が添付された投稿のうち、likeが10以上ついている投稿だけを拾う」といった検索条件によるフィードも作ることができる。フィードは検索設定でしかないので、まったく同じ設定のフィードや、少しだけ設定の違うフィードがいくらでも作成できる。既存の購読フィードが微妙であれば、似たコンセプトでもっと合うものを自分でつくることができる。
たとえば、こんな具合に。
(以下、Blueskyにログインできる状況でご覧ください。ログインできない方はごめんなさい。)
「青空がある」
これはわたしのつくったフィードで、「bluesky」という単語とあと数文字以内のテキストが書かれた画像を取得している。画像の中身で判断することはできないので空の画像だけが流れる義理はないが、なかなかどうして、今のところはうまくいっている。
「買っちゃった!」
これはたぶん日本語のカスタムフィードでもっとも人気のあるフィードで、みんなが「買っちゃった」り「買ってしまった」りしたものを報告する投稿が流れてくる。
当初はほんとうに自然に「買っちゃった!」などと書かれた投稿を拾っていたはずなのだけど、現在はこの言葉がハッシュタグ的に普及しつつある。「きょうの買っちゃったはセブンイレブンのビリヤニです」などの用法が生まれている。めっちゃ面白い現象だと思う。
「Libro📘」
読書系フィードはたくさんあるので、まとめて紹介。Libroは出版系のワードを広めに取っていて、いろんなタイプの投稿が流れてくる。
「『作品』の話」
わたしがつくりました。作品名を表記するときに『 』をつかうことに注目したフィード。読んだものや観たものについての感想が流れやすい。
わたしが自分で見たいタイプの投稿が流れるように、検索条件は細かいチューニングを繰り返している。大きな特徴として、URL付きの投稿やReplyをなるべく拾わないようにしている。これによって拾えなくなる投稿はとても多いが、宣伝はほぼ流れない。
「読了」
「読了」という単語はかなり特殊な単語で、読了したときにしか使われない。ウェブ記事や連載マンガの1話を読んだときなどにはあまり使われない。「読了しようかな」とか「読了を断念する」とかも言わない。「読了した」なら使ってもいいッ!。だから読了したという投稿だけが流れる。みんながいろいろ本を読んでいることがわかって楽しい。
「積読・再読」
読書をする人はみんな積読がある。積読があるのに、過去に読んだ本を再読していたりする。このフィードもまた面白い。
「本とかを読む」
これも読書系。このくらいの設計がちょうどいいという気もする。
「Beerholic」
みんなビールが好きだ。世界中のビール写真が流れてくる。ビールを楽しんでいる様子を見るのはいいものだ。全然知らない外国の人たちの投稿であっても、いいものだ。
「日記」
「日記」が入った投稿を拾う。直近24時間の投稿までしか拾わない。日記なので。
取得期間の設定をこんなふうに表現できるのはすごくオシャレだ。同じ作者による「夕焼け」もコンセプトが素晴らしくて感動しました。
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その他のカスタムフィードについては、こちらの記事などからも見つけてください。
Blueskyはまだアクティブなユーザーが少ない。カスタムフィードをいろいろ購読したり自分で作成したりすることで、このSNSは何段階も面白くなる。
<追記>
日本語のカスタムフィードを網羅したサイトがあります。Blueskyに慣れてきて、もっといろんなフィードを探したいときなどにオススメです。
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