呪いみたいな

恋って呪いかも

昔はそう思ってた
どれだけ嫌いになりそうでも
一度本気で好きになった人のことを
嫌いにはならない呪い

恋って呪いだ

好きは呪いみたいに続いて
血液に回って
花畑を占拠する

きっと好き

好きになった瞬間を忘れない
ずっと一緒の脳の裏

好きだ

でも呪われたくない
彼に花畑を教えたくない

好きなのかな

交換できない
相談できない
対等になれない

恋ってやっぱり呪いだとしたら

私はとっくに答えが出ている
向き合えない現状
無駄なリアリスト

幸せを祈っている

彼の心臓の花畑が
少しでも日差しがあることに
満月の夜があることに
住所を誰かに教えられるように

幸せでいてほしいだけなのに

離れたくない
さよならしたくない
またあなたの温かい腕に
抱かれたい
熱を含んだ視線に
みつめられたい
口元の端に含んだやさしさに
名前を呼んで欲しい
忘れられない

そんなあなたに

呪いみたいな恋をした