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保育園の頃から、黄色い振袖を着ると決めていた
髪を茶色くして白い髪飾りをつけて成人式に出て
地元の広報の表紙に載りたかった

田舎の成人式は赤の比率が異常に多いから
赤だけは着ないと子供ながらに決めていた

それから15年後の私は
真っ赤な振袖を着ていた

お母さんが25年前に着た振袖

襦袢と足袋は叔母と親戚が成人式で着たもの

髪飾りには両親の結婚式の時のブーケ
祖母が髪飾りにリメイクしてくれた

親戚が成人式で付けていた髪飾りも借りた。

家族みんなから
少しずつ分けて貰って完成した20歳

暗髪に目覚め髪は黒いし、
感染症の影響で成人式は中止になった。
広報には表紙どころか1ページも載っていない。

小さい頃に想像したものとは違っていたけれど
なんだかんだ1番いい形になったと思っている。

1生に1度の晴れ舞台
家族に捧げるのも悪くないなと思った

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