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個展のはなし

地元の友達が旅から帰って久しぶりに会った時くれたほぼ日手帳。

手帳の使用用途がいつも予定記入よりも、
日記を書く事がメインになってしまう私にとって
1日1ページ、そして余白のたくさんあるこの手帳はパーフェクトと言える。

さすが腐れ縁とも言える付き合いの友達、
セレクションが良すぎる。

そのまっさらな余白のページの下に
毎日言葉が書かれている。

6/5の言葉はこれだった。

個展は、人に会えることとか、いっしょに準備するのがたのしいです。
原画を販売したい気持ちはそんなにないんですよ。
原画を買っていただくよりも、その絵からできたポストカードとか本とかグッズとか、
そういうのがいろんな方々の生活に入っていって、自然と寄り添っていくことのほうが、ぼくはうれしく感じます。

福田利之さんが「パンダさーん、福田ですよー。」の中で

まさに、というタイミングに共感すぎる言葉が並んでいて驚いた。

東京で旅の個展を開く。

これまで旅した国々で買ってきたお土産を
その土地で撮影した思い出の写真とともに
飾るという小さなものである。

地元でも小さな書店の2階をお借りして開催した。

地元で開いた時は静岡県だったので、
東京にいる大学の友達に来てもらうには遠すぎた。
よって今回は念願叶っての東京開催である。

既にInstagramで広告をした際に
1年以上会えていない友達から
「行く!」
との連絡がありワクワクしている。

むしろその子にさえ会えればそれで満足という
感じですらある笑

一日だけの開催、かつど平日の昼間なので何人の友達が来てくれるかは分からないけれど会うのが楽しみだ。

自分の個展を開きたいという気持ちよりもむしろ
個展を開く目的が一気に久しぶりの友達と会いたいのでそういう場が欲しいという感じにさえなっている笑

地元の開催の時も同じような感じでやっていたら思いのほか友達以外にもたくさんの方が来て下さり一緒に時間を過ごしてくださった。

本当に嬉しかったし楽しかった。
一日中人と話して疲れたけれどそれ以上に満たされた。

今回の場所は吉祥寺の絵本やさん。
これまた不思議なご縁で本繋がりのお店をお借りする事ができた。

自分で書いた旅の思い出をまとめた冊子を
作って印刷し来てくれた方に配りたい、という願いも持っていた。
印刷代がかかることがあり、少しお金を取らねばならないのが忍びないのだけれど。

その印刷も自分で探したときは、30ページで一冊3000円、結果3冊印刷したものの全て無料で配ってしまったので大赤字を叩き出してしまった。

今回はどうしようかと困っていたとき、
大学の友達に少し相談してみたところ、
なんとお父様が顔見知りの印刷業者さんに頼んでくださり印刷をお願いできることになった。

実はこのお友達、わざわざ神奈川からお父様と一緒に地元で開いた個展に足を運んでくれるという
優しすぎる子なのである。

インスタの広告も私がする前に大学の先輩が
素敵な言葉と共に自分のストーリーで宣伝してくださったり、

開催する絵本やさんも私が頼む前にチラシを印刷し店頭に置いてくださり、メールにも流しインスタでも広告をしてくださっている。

個展の準備も遠方から駆けつけるよと言ってくれている友達や、声をかけたらすぐにいいよと言ってくれた友達もいる。

私は本当に人に恵まれている。
この人とのご縁や出逢いは何ものにも変えられないとつくづく思う。

個展は個としてやっているのではなく、その裏に
様々な人の優しさと助けがある。

1人では生きられないという自分の無力さと共に生かされているという温かさを感じる。

個展に成功とか失敗とかはないし、どんな形になってもそれはそれでいいなあと思う。

ただ一つ関わってくださった全ての方、来てくださった全ての方に誠心誠意ありがとうという感謝を伝えたい。



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