【実体験】試さずに諦めるな。片目が見えなくとも、VRは楽しめる。
今回は当方が現在片目が失明中ながら、VRChatにハマり、コロナ禍で試着もできず、使えるかどうかもわからないまま、5000円ポイントバックキャンペーンに唆され、Oculus Quest2を購入したことを正論付けるための記事です(笑)
命題としては「片目が失明状態であっても、VR体験は楽しめるのか」です。結論として、楽しめます。
今回の記事を執筆するに当たり、以下の記事を参考にさせていただきました。非常に参考になる情報ですので、皆様両記事とも、ぜひ閲覧をおすすめします。
今回、当方からお伝えする記事は「健康体から事故で、片目失明」という状況でのレポートです。
結論:立体視はできないが、パノラマ体験は可能
はじめに結論から述べるのですが、片目だけでもVRは楽しめます。
VRChatだけで言えば、なにも問題なくできます。映像視聴やホラーコンテンツなども特に問題なく楽しめます。
一方で、3D映像のような立体視を前提としたコンテンツは違和感を覚え、シューティングゲームなど、距離感を必要とするゲームはクソザコナメクジになります。
また、以下の記事で紹介されているように、ビートセイバーも一般の方と比べると難しいです。しかし、動いてくるボックスは自分に一直線に動いてくるだけですので、特に問題なく遊べます。
一瞬で片目の視力をなくした
当方、今年の9月に事故で左目の眼球破裂、網膜剥離、水晶体損傷を起こしました。一応、人工水晶体を入れることで若干の視力回復の可能性もありますが、現在は失明状態です。
それまで左目は2.5以上の視力があり、かなり視力が高い状態から0にまで低下しました。
当方は会社や大学にて、HTC vive proやPSVR、Gear VR、Oculus(二世代)を利用した教育コンテンツ開発や遊戯体験をしてきましたので、VRコンテンツの面白さや立体視を行った場合の迫力を知っている状態から、このような失明になってしまうような事故にあってしまいました。
片目だけでも正直普通にVRは楽しめる
事故当初は片目で過ごすことが非常に辛く、日常生活ですら距離感がつかめない、酔ってしまうということまで発症しました。しかしながら、3ヶ月もすれば慣れます。片目だけでも特に問題なく作業、生活することが可能となります。
そのような状況下で久しぶりにVRを使ってみるとあら不思議。もう不可能だと思っていたVRコンテンツを「一部視野が足らない・立体視はできない」ながらも楽しむことができました。
VRコンテンツは良くも悪くも、人間の視野をハックするものです。そのため、日常生活で片目で生活することになれてしまっていれば、VRでの体験も慣れるのだなということです。個人的カルチャーショックでした。
伝えたいこと
「VRを正常に認識できない人がいる。」
そして、それはもしかして将来のあなたかもしれない。
参考記事の筆者の方々が述べていらっしゃるように、これは皆様、知っておいてほしいことです。ただ、当方がこの言葉に本記事の内容を付け加えるとすると
「VRを正常に認識できない人がいる。」
そして、それはもしかして将来のあなたかもしれない。
ただし、それはVRを楽しまない理由にはならない。
ということです。その方の状況にはよりますが、正常に認識できない、できなくなったからと言って「VRを楽しむことはできない」とはじめから割り切ってしまうことは、非常にもったいないです。
参考記事の筆者方々が述べられていること、そして本記事の内容は、正直一般の方々からすると、想像することもない、決して自分と関係ないものかもしれません。
私としては、本記事は正直、ユーザの方々にとっては、自分にとっては関係ないものと思っていてもいいと思います。(もちろん開発していく、普及していく立場の人には、知っておいてほしいことですが...)
VRが普及していく中、母数が増えると我々のような視力的課題を持つユーザも増えていくでしょうし、逆にそれを理由にVRを諦める人も増えていくでしょう。
そのような視力的課題を持ってしまう状況になったら、そういえばこんなこと言ってたなと、思い出してくれたらいいなぐらいに思っています。
これから先、VRはメタバース、インターバースなどの認知度向上、普及に伴ってさらなる進化を遂げるだろうと思います。
そしてこれらが日常的な光景となるころには、視力、聴力、身体能力、脳機能など様々な壁を乗り越え、どのような人でも楽しめる技術につながることを望む限りです。
最後に
結局の所なにかといいますと「片目だけでもVRできるぞ!」ということです。人柱となってQculus Quest2を購入したかいがありました。
体験するなら、体験できるときにするべきです。
いつ私のように明日、視力を失うかみたいなことになるかは、神のみぞ知ることですし(苦笑)
注意
本記事は、片目、両目が見えない方、斜視の方など、視覚的な課題を持つ方々を貶めるもの、VRやVtuber、アバター文化などに対しての批判・問題提起ではございません。
また本記事は、視覚的な課題を持つ方へのVR機器の利用を推奨するもの、どのような状態の方でもVRは使用可能であることを証明するものではございません。使用にあたっては医師に相談の上、使用の判断をご自身でしてください。
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2021/12/13 Quest2 5000ポイントバックキャンペーン終了のため当該リンク削除、誤字修整