見出し画像

ジムバで初めて全勝した話

ポケカをやる上で一つのターニングポイントになりそうなくらい嬉しい出来事だったので、何となく今の気持ちを忘れないように日記として書いておく。
使用したデッキはオリジンディアルガ。デッキレシピはまた別の記事で書こうと思っているのでこの記事は単純にジムバで戦うだけの話である。

参加したのは2月6日。
そこは以前からそこそこ通っている店舗なのだが、僕はと言えば負け越しの常連であり0-3とか1-3とかがほとんど。
よく顔を合わせて仲良くなったプレイヤー達が優勝しているのをすごいなぁと眺めているのが常であった。
実際他のプレイヤー達とカードをやっているだけで楽しいから大して気にも留めていなかったのだが、勝ってみたいなという気持ちはなかったと言えばウソになる。
しかも先週は別の場所に行って0-3の大敗。デッキの調整はずっとしていたものの、実際に勝てるかどうかは正直ほとんど期待していなかった。

初戦

まずは気楽な感じで挑んだ第一戦。バトル開始と同時に「だんけつのつばさ」デッキであることがわかった。

非ルール1エネで280出すの怖い

スタークロノスでテンポを取ることが強みのオリジンディアルガにとって、わざのバリューが相対的に低くなる非ルールのデッキはあまり楽な相手ではない。
序盤からトラッシュにガンガンポケモンが送られるのを見ながら、こちらも懸命に盤面を整える。
サイドを取り合っている内にあっという間に相手の火力が180打点くらいになるが、こちらの盤面にはVstarがダメージを負った状態でいるくらいであった。
サイドを取り切るというよりは相手の攻め筋を潰す方が先決と判断し、だんけつのつばさ持ちのヤミカラスとメタモンをスタークロノスで狙撃。
当然お相手も後続のメタモンをサルベージから用意しようとするが、エネルギーの計算が狂っていたようで1ターン立ちどまった。
その時点でサイドはどちらも2枚。こちらには非ルールのアタッカーはいないので、殴ってサイド1にしたところでお相手がもう1ターン止まらない限りはかなり厳しい状況であった。
しかし、僕の番がちょうど始まるというところでタイムアップ。
ここ、僕らは油断していたのだが、この店舗のルールが以前から変わっており、「時間切れの際には後攻プレイヤーの番まで行いサイド差で勝利判定」というのが「時間切れの時点でプレイを中断しサイド差で勝利判定」となっていた。
まぁちゃんとした試合であれば時間切れの時点で負けなのだが、負け常連なのでそこまで気を配って試合運びをしていなかったという言い訳もある。
スタッフさんが来た時点でわざ宣言します!と言っていたら勝ってはいたが、ルールをまず把握していなかった自分にも原因があるし流石にそれはフェアではない気がしたのでサイド同数としてじゃんけんでの決着に。
結局じゃんけんには勝てたのだが、お相手さんからも「結局盤面では負けてたので」と認めて頂いていくらか楽になった。

2回戦

初戦を勝ったのもかなり珍しい事態なので、やったーと思いながら2回戦の択に着いたところ、お相手さんは以前から同じ店舗で何度が対戦をさせて頂いていた方だった。
お久しぶりです、という挨拶をしながら対戦準備をする。
この方には以前から2~3度全て負け越している。悪リザを使われるのだが非常にうまく、今までもよく感想戦で勉強させてもらっていた。
今回も悪リザかな?と思いながらバトルが始まると案の定悪リザ。

対策を組んでいても強過ぎる

実は今回のジムバ、デッキの調整以外にも回しの面で一つ気を付けようとしていたことがあった。
それは「スタークロノスを使う場面を手なりにしないで吟味すること」「ディアルガを倒される前提で複数体立てて波状攻撃を意識すること」
お相手さんも「ディアルガ相手は早く動かないとまずいですよねぇ」と言いながら先攻2ターン目でビーダルと悪リザをすぐに用意して速攻を仕掛けてきた。
こちらは手負いのディアルガとベンチにいるディアルガ、どちらで仕掛けるべきを考えながら、こちらも悠長なタイミングでは進められないと判断しプライムキャッチャーを切る。
以前であれば悪リザに焦点を当てていたが、今回は裏のビーダルから倒しに行った。その後お相手のベンチにエンテイとかがリザという天敵が並ぶが、2体目のビーダルが上手く立たず盤面が伸びない状態。
何ターンか経ちこちらもVstarを2体倒されかなり厳しい状況になるが、盤面には辛うじてVstarが立っていたのと、幸いにしてすごいつりざおはまだ未使用。
ペパーでつりざおを持ってきてディアルガを戻そうとデッキを見たところ、なんとすごいつりざおがどこにもない
最初のデッキチェックではポケモンを重点的に確認していたせいですっかり見落としていた。
しかもディアルガが戻せないだけではない。エネルギーも当然Vstarにはそれなりに付けるので、Vstarが2体倒された今結構な数が落ちているのである。
なんとか場のVstarには5エネはついたが、それ以上はかなり厳しい状態。
スタークロノスを切るか……?と逡巡するが、ここで切っては後続が続かなくなると判断しメタルブラストで攻撃。ここがターニングポイントであった。
フルメタルラボが置かれているのもあってお相手もVstarはワンパン出来ずにこちらに番が返ってくる。
悪リザはスタークロノスで倒せるがしかし……と考えているとふと、あれ?この盤面勝ってるな?と気が付く。
まさかリーサルを見落としているとは思わず、そのままスタークロノスからのEXターンで勝利。結局すごいつりざおはサイドの一番上に2枚仲良く眠っていた。
感想戦もさせてもらったのだが、「あそこ(中盤メタルブラストで攻撃した場面)でスタークロノスを切られていたら多分勝てていたのでかなり計算が狂いました」と言ってもらえたのが嬉しかった。
リーサルを見落とすという何ともマヌケな結果ではあるものの、気を付けていたことが実を結んで今まで負け越していた方に勝つというのはやはり嬉しいものである。

3回戦

さて、ここまで来るとなんと優勝が見えてくる。
12名の参加だったので3戦して全勝者が2人出れば4回戦という場面。
3回戦で当たった方は対戦前の雑談でデッキを教えてくれたのだがアマージョデッキだった。

鋼タイプかつ進化ポケモンであるディアルガからはまぁ有利対面である

元々後攻を取るつもりではあるのでアマカジが並んでいれば予想はついただろうが、まぁこれはハンデを貰っていたと言えるだろう。そもそもアマージョが鋼弱点なので相性ガン有利である。
実際にバトルが始まると、お相手はビッパとアマカジとさくさくベンチに並べていたがかなり苦しそうにしていた。
先攻1ターン目でタウンデパートが出てきたのもあり、こちらはアマージョとパニックマスクのコンボを警戒しながら行ける限りはVのまま進化しないで行くルートを選択。
そういう時に限ってVstarは手札に潤沢にあったのだが、敢えて我慢をしてVの下わざで淡々と倒していく。
お相手は相当事故っていたようで数ターン殆ど何もできないままターンが返ってきた。
こちらもなんだか心苦しくなりながら正面のアマカジやらビッパを取り、あっという間にサイドは3枚。
ようやくお相手のターンでアマージョが立ち、アイシクルソールとパニックマスクでディアルガの攻撃を封じつつナンジャモで手札干渉をしてきたのだが、こちらもペパーやハイパーボールというキーカードは貯め込んでいたのですぐにVstarが呼び出せてスタークロノスからのEXターンで勝利となった。
相性有利の上にお相手は数ターン事故っていたのでこちらとしてもただの運勝ちみたいなものではあるのだが、それでも勝利は勝利である。
感想戦でどういう風に事故っていたのかを聞きながら実際に回っていたらどういうデッキなのかをお互いに話す。
次は事故っていない状態で戦ってみたい。

決勝

さて、3回戦が終わった段階で隣の卓で2勝の方が戦っていたのだが、その方も危なげなく(確か投了で)勝っていた。そう、4回戦決定である。
今の時点でもだいぶ緊張しているのに4回戦になるとどうしても優勝を意識せずにはいられない。
お互い隣の卓で2戦くらいやっているのでデッキは既にどちらも割れている。
こちらはオリジンディアルガ、お相手はイダイナキバLOである。

古代サポがもう少し良いの来たら本気でやばそう

実は僕、LOとの対戦経験が非常に少ない。過去に一度トレリでカビゴンと手合わせさせてもらったことはあるのだが、当時使っていたのがアルセウスディアルガだったので構築でめちゃくちゃ有利なまま勝ってしまったのである。
当然イダイナキバは初めて戦う。LOに対する明確なプランも、イダイナキバへの対策もないままではあったが、とりあえず「殴れないポケモンは立てない」「スタークロノスはリーサルで使う」を指標として対戦準備を進める。
じゃんけんでは何とか勝てていたので後攻を選択。恐らく後攻の取り合いになるだろうとは思っていたのでここで勝てたのは大きかった。
しかし最初の手札。なんとネオラントスタートである。完全に負けたと思った。
後1エヴォリューションは危なげなく成功し、ディアルガも立てることが出来た。エネルギーが勝負のカギになる事はわかっていたので、2体目は立てないことを決定。
メタング2体とネオラントとオリジンディアルガという何ともLO対面とは思えない布陣でバトルを進める。
しかしここでメタングのLO適性が開花する(気づいてなかっただけ)。特性のメタルメーカーは自分だけが山札の上を確認しポケモンに付けるエネルギー以外はデッキボトムに戻すものとなっている。
つまり重要なカードをデッキトップから守ることが出来るのである。特にナンジャモやすごいつりざおというリソース回復カードを如何にしてデッキボトムに隠すかという点においてメタルメーカーの隠れた強みを発見した。
幸いにしてじばんほうかいでキーカードが落ちる前にメタルメーカーで退避させることが出来、かつVstarにエネルギーが4枚付いた盤面を作り出すことが出来た。
スタークロノスはいざという時に手張りで行える状態で、最低限200ダメージを連発できることが大事と考えエネルギーは必要以上に付けないことを選択。
メタルメーカーもエネ加速ではなくじばんほうかいが来る前にキーカードを下に戻すという運用で使っていく。
度々ネオラントで縛られるもののエネを張っては逃がしてイダイナキバを倒すという事を繰り返し、サイドは3枚。
こちらのデッキにエネはもうほぼなく、しかも相手の盤面にはマント付きのミミッキュが立っている。こちらはミミッキュへの有効打はメタングのビームしかなく、どちらが先にLOをするかという状態。
お相手はここでイダイナキバを山札に戻して再度こちらの山札を削りにかかるが、ここで手札に貯めこんでおいたつりざお2枚で即座にエネを戻してリソース回復。メタルメーカーでネオラントに逃げエネを用意し、機会を逃す前にVstarでスタークロノス。
リーサル手前で使う事にはかなり悩んだが、これ以上イダイナキバに動かれては負けると判断。ボスの指令も手元にあったためEXターンと合わせてイダイナキバを2体即座に倒す。
その後お相手の盤面はミミッキュのみとなり再度ネオラントを縛られるが、こちらはエネの手張りを繰り返してメタングに交代。ミミッキュが鋼弱点という事にここで初めて気が付き、2パンで倒せる事を知る。
その後お相手はなんとかミミッキュ以外を用意しようとしたが、メタングにも逃げエネが付いているので後ろに控えているVstarがいつでも殴れる状態。
そのままターンが返ってきて勝利となった。
このバトルは非常に息が詰まるもので、お互いかなり力を出し切って戦えたものだったと思う。
健闘を称え合いながら感想戦をした。

そんなこんなで初めての優勝である。
況してや今回は60枚のリストをイチから組み、それを何度も何度も調整してようやく掴んだ勝利であるので一層嬉しさが勝る。
こうして書き出してみればまぐれ勝ちやリーサルの見落とし、お相手の事故と運勝ちが多いのも否めない。
しかし、ポケカというゲームにおいてただのまぐれだけで4戦を勝つことが出来ないもの事実である。
だから自分が強いからとかではなく、勝つために何をするかを考えてそれが実行できた、そしてそれに対する結果を幸運にも手にすることが出来たというのが今回の一番大きなリワードだろう。
当然今回の場でも、勉強となる事例が多くあった。
どれも対戦相手がいてこその学びであり、また4名のどなたも試合後の感想戦を丁寧にしてくれて感謝している。
とりあえず今回の優勝をもってデッキリストにはある程度の自信が持てたし、なんというか「勝ちに行くための動き」というのも朧気ながら見えてきた。
今後はこれをさらに磨いて、楽しみながらも勝ちを見据えて相棒のポケモンと遊んでいきたいものである。

オリジンディアルガはいいぞ。
以上、リコでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?