2023年の印象に残ったボードゲーム
今年の収穫はクローズ会でクラマー&キースリング共作のボードゲームをほぼ遊べたことです。今となっては古いかもしれないシステム・ゲームかもしれませんが、自分がボードゲームに感じる魅力がいっぱい詰まったゲームを多数プレイできて、なかなか得難い経験でした。
今年印象に残るゲームもクラマー&キースリングのものがやはり多いのですが、本記事ではそれ以外のものをあえてランクインさせています。
1位 ノーティカス
今年プレイしたクラマーキースリングの作品群の中で一番衝撃的だった。
手番プレイヤーが選択したアクションを全員が行う、造船と貿易のゲームです。国内流通があまりなかった作品で、まあ、内容も地味なのですが、埋もれた傑作といっても良いゲームではないでしょうか。
ルールに無駄がなく、どのルールも非常に効いていてとにかく唸る、痺れる。
インタラクションが強烈で今どきのゲームでは全くないのですが、これぞユーロという感じのゲームです。
2位 フィードザクラーケン
7人以上推奨の正体隠匿ゲーム。船乗り、海賊、カルト教団の3陣営に分かれてそれぞれの勝利条件を目指す。ゲーム途中で他の陣営のプレイヤーをカルト教団に入信させることができるのが大きな特徴。
全プレイヤーが等しく役職を担当できるようなシステムになっており、いろいろな正体隠匿ゲームの良いところを取り入れ改良してある。
人と遊ぶことの意味をしっかりと感じることができる。
多人数かつ正体隠匿なのでプレイまでのハードルが高いのがネックかな。
3位 ハッピーフォックス
シンプルなルールで軽いブラフが楽しめる良ゲーム。今年の夏ぐらいに輸入してから持ち歩いていたが、ノンゲーマーにもゲーマーにも受けが良い。個人攻撃や脱落もなく、アートワークも味がある。めくると相手のミスとなる犬のカードが、なぜか想像よりも多く存在するように思えてくる。
国内流通を期待しているが、Piatnikなのでその点が微妙。惜しい。
某ポッドキャストでのコメントですが、国内ボードゲームシーンにおいて、いわゆるユーロゲームはマイナーなものになり、軽量級と超重量級の二極化されたゲーム群がメインストリームになっているとのことです。そのコメントに若干のショックを受けつつ「そうだろうな」という気持ちもありました。1年を振り返るとそのようにマイナーなユーロゲームばかり遊んでいましたが、今後もその楽しみをなんとか続けていけたらと思います。
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