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指す将順位戦9th A級1組第2局 vsLink0905さん(千日手局)

こんにちは。フェローチェです。

先日、6/20にLink0905さんと指す順2回戦を戦いました。
結果としては143手で千日手となり、6/26の22時から千日手指し直し局を行うことが決まっています。
本来なら、指し直し局を終えてから振り返りをするべきでしょうが、1記事で2局分振り返るのは骨が折れるので、千日手局を先に振り返っておきたいと思います。


対局内容

 Linkさんは指す順で前期・前々期と2期連続で昇級している方で、正統派の振り飛車党というイメージです。ガスボンベさんとの1回戦も観戦したのですが、5筋に飛車を回って本筋の攻めを繰り出し、全体的には快勝だったと言っていいと思う内容でした。
その1回戦も四間飛車でしたし、四間飛車の採用が非常に多く見受けられたので、こちらも居飛車で作戦を用意していたのですが・・・。



4手目でもう困った

角交換をされてしまい、作戦は水の泡に。

今後の指す順で不利になってしまいそうですが言ってしまうと、私フェローチェは、居飛車は普段あまり指さない為、事前に用意した戦法しか指せません。
なので、対角交換振り飛車の居飛車側をアドリブで持つのは現状厳しいです。(今後勉強していきます・・・。)
あえて1つあるとすれば、そんな状態なのに76歩~26歩は堂々としすぎたかもしれません。角道を開けずに48銀とかやってみても良かったかも。

とにかく、ここからは変な将棋にして誤魔化すしかありません。ということで


居飛車がわからないので無理やり振り飛車にする人の図

陽動振り飛車にしていきました。
一応言っておくと、これはガスボンベさんの天撃システムとは全く違います。天撃システムは思惑があってやってると思いますが、これはただの苦し紛れです。

で、駒組みが進んで次図。


自然に作戦負け

ここまで来ると、こちらの動かしたい駒がありません。対して後手は、21飛~25歩とやっていけば良いですね。要するに作戦負けです。
本譜、仕方ないので56金と上がり、21飛に45桂を見せましたが、79角と打つ筋ができるので、自然に35歩と仕掛けられて悪いです。で、


いい手ではないんだろうけど、フェローチェ的には盤上この1手

自陣角を放ちました。
この局面は、もう今さら86飛~75歩など、左側から攻めて勝てる将棋ではないと判断しました。飛車を浮くと角の打ち込みもありますし。
ということで、凌いで勝つ、という方針になったときに、この自陣角の発想になりました。自分らしい手だったと思います。

少し進めて次図。


ソフトに聞いたら評価値1500点ぐらいあった そんなに良いんだ

着実に攻められ、対局中は苦しいと思っていたのですが、ここではこちらが良くなっているようです。
ここでは、84歩と突いて攻めれば逆転していたようです。例えば同歩なら、83歩~85歩のように攻めることができます。8筋に戦力が集中していますし、自玉もこの一瞬はまだ安全ですね。

ただ、対局中は悪いと思っているので・・・


悪いところが出てる1手

訳のわからない粘りを続けます。
対局後、観戦チャットを送って頂いたのですが、指す順放送局で紹介して頂いた時に続きチャットでも「名前と棋風が合っていない」と言われていました。おっしゃる通りです。ポリゴン2とかに名前変えようかな(冗談です)

また少し進めて次図。


ここは迷ったが、自分の中の勝負方針を守って指すことに

今44歩と馬取りに打たれた局面です。
ここで、54歩と踏み込んだらどうだったか。これは迷いました。
54歩と指せば以下、45歩、53歩成と進むでしょう。


踏み込んだ場合はこうなる

ただ、この局面になった際に、まず次の63銀が詰めろになっているのかがわかりませんでした。ただ、検討した結果、詰めろになっているようです。
また、ここから98金、63銀、同金、同と、69銀と進んだときに、自玉が危ないような気がしました。ただこれも、検討した結果詰まないようです。


危なく見えるが、詰んでいない

前述した2点の変化は、いずれも詰む詰まないの変化です。
そこを読み切れないところが私の弱さです。読みの力が足りていない部分がどうしてもあります。
特に詰将棋が本当にダメで、ツイッターで詰将棋を見かけるとたいてい解けずに唸っています。この辺りも強くなれたらいいなあ。

で、自分は対局において、「読み切れない攻めはやらない」という方針でやっています。
これは、自分が過去に指している中で、一か八か攻めた結果、足りなくて即負け、ということが多かったためですね。
ただ、この局面では裏目に出てしまったかもしれません。
とはいえそれは時と場合によるもの。仕方ないところです。

ちなみにこの変化について1点補足しておくと、53歩成の局面で飛車も銀も取らずに78銀と詰めろに打つ手が有り、実際は難しい局面であることを付け加えておきます。

本譜は44歩に36馬と引き、この後もひたすら難しい局面が続くのですが、それをすべて解説しているとキリがありませんので、最後の千日手の局面まで飛ばします。


実戦はここから、78金打、68金、同金、77金打という手順が繰り返されて千日手となりました。
こちらからの打開としては、57銀と引いて、金駒を一枚増やしにいく手はあります。が、それも難しいですし、自分は対局中ずっと不利だったという感覚でいたので、指し直しでも満足だろうと考えていました。
後手が打開するとすれば、77金を打つところで85飛成と引くことはできますが、後手を引きますしやりたくはない順でしょう。
ということで、千日手はやむなしといったところでしょう。


総括

対局してLinkさんの強さを身に染みて感じました。正統派で、急所に手が伸びるし、鋭い手もあり、ねじり合いも強い。レート差こそありますが、非常に難敵だと感じました。というかLinkさんに負けたら31点飛んでいくのきついって

ただ、そのLinkさん相手に序盤を失敗しながら負けなかった、というだけで良かったと思います。それに、良くも悪くも自分の持ち味は出せた対局だったと言えます。

冒頭にも書きましたが、指し直し局は26日の22時からです。
お互い初戦を勝っており、ここが大きな一戦になるかもしれないので指し直し局も気合いを入れて臨みます!
お時間の合う方はぜひ見に来てください。

それでは今回はこの辺で。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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