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はじめて買ったレコードなら、カーペンターズ

 はじめて買った "CD" は実は記憶がない。それまでのオーディオシステムを事情で処分し、簡単なCDコンポを買った時に何かを買ったはずなんだけど。

初恋の相手も名前は覚えていない。顔はなんとなく…。

でも、はじめて買った "レコード" なら覚えている。
カーペンターズの2枚組のベスト盤アルバム(今は死語かな?LPですね)
たぶん The Singles: 1969–1973 じゃないかな~?

自分が小学生の頃に買った。
お年玉を貯めて、握りしめて、近所のレコード屋に行ったけど、そこには洋楽がほとんどなくて、街の大きなレコード屋まで自転車で行って買った。

その頃はレコードはとても高価で、特に小学生にはね。
その頃はカセットテープで買えるアルバムもあったし、子どもが聴くのなら手軽だし、そういうミュージックテープを買うこともあったけど、やはり憧れだったのはLPレコード。

改めてこのアルバムに収録されている曲を見てみると…
まぁ、当然だけど名曲揃い。
初体験がこの曲たちってそりゃヤバいよね(笑)

ほぼリアルタイムでこのアルバム買った小学生って
自分でも凄くね?と、思いたい。

洋楽だし歌詞はまったくわからないけど、美しい歌声とメロディーは今まで聴いたことがない、あの当時の子どもにとってはまさに "天使の歌声" 。
いや、冗談じゃなく大げさじゃなく本当にそう思ったし。

それからはもう時間があれば一人でステレオの前に座ってLPを聴きまくって。

そのうち、カレンの歌声をもっと響かせたい…と、自分でできるオーディオ機器の調整を知るためにオーディオ月刊誌やFM誌を読み始めて、オーディオ熱に感染したのもカーペンターズから。 

今でも続く女性Vo.もののポップス好きは、最初の体験が素晴らしかったからだと、今でも思ってる。あの時、カーペンターズの曲をラジオで聴いてなかったら…。あの時、ベスト盤が発売されていなかったら…。

きっと今の人生も大きく変わっていたんじゃないかな。
もちろん、違う人生も楽しんでいるとは思うけど。

音楽との出会いがいつまでも色褪せないのは、
その時の自分の感情、感性、匂いや色までも
最初の1音から鮮明に蘇るからなんだろうなぁ。

葬式はやらないが、火葬で流す曲を何にしようか…
カーペンターズは有力な候補のひとつではある。

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