見出し画像

Chooningという音楽の新しい価値観へのアプローチ

 Chooning という新しいSNSを試しています。

今のところ、iOSとAndroidのアプリがリリースされていて、Spotifyと連携して最近聴いた曲への感想や想い出、リスナーの気持ちなどを300文字まで投稿でき、いいね!やコメント、そのユーザーをフォローしたりできるサービスです。

サブスクの発展によってアーティストは環境を問わず作品を発表するチャンスが増え、リスナーも多くの作品へ気軽に触れる機会が増えたことで音楽を楽しむ裾野は大幅に広がったとも言えます。

ただ、毎日多くの曲がサブスクにリリースされていくけれど、リスナーの聴ける時間はわずか。どうしても作品を大量消費して1曲にかかる時間や想いが流れていってしまうデメリットも。

昔の方が良い曲が多かった…っていう人、多いでしょう?それは、想い出に強烈に残っている体験と曲が密接にリンクしていることが多かったからでもあるし、久しぶりに聴いた曲が「生き残ってきた名曲しかない」からでもありますね。

好き嫌いの好みはありますけど、客観的に見て今の音楽はサウンドひとつとっても素晴らしいし、理論や新しい表現もどんどん取り入れられているし昔から生き残っている良い曲からインスパイアされ洗練されたサウンドもいっぱいあります。昔の方が良いとは決して言えないでしょう。

そこで、消費される数字に価値観を置いた音楽の情報ではなく、リスナーの気持ちや感情に価値観を置いて音楽を評価するSNSというサービスはとても面白いと思います。

まず、リスナーが音楽を聴いた感想や気持ちを留めようとするきっかけになりますよね。伝えようと思って聴くことでまた違った魅力に気づくこともあるし。

TwitterでもInstagramでも気に入った曲を伝えようとすることは簡単にできますけど、好きな音について語るのを書くのも読むのも好きだという人とつながるのけっこう難しい💦

興味ない人にとってはホントにどうでもいい話で、別の話題で繋がった人にはノイズでしかなくて、離れてしまったりミュートされたり。
そうすると最近のSNSでは自分の投稿がフォロワーのTLに流れずに自分の存在すら忘れられたりする悲劇も。

その心配がないというだけでもChooningは語りたい人にとっては価値があるサービスなのかも。


今後に期待したいこと

ただ、はじまったばかりのサービスだし、ユーザーもまだそれほど多くはないと思われるしマネタイズがどうなっているのかも不明なので、いつかは…という期待の希望だけですが。

1.連携するサブスクサービスの多様化

今はまだSpotifyだけですが、他のサービスのユーザーとも交流したいですよね。まぁ、Chooningから各種サブスクへ流れるリンクがいくつも並ぶのも使い勝手が悪いので、例えばユーザーごとにリンクするサブスクサービスが自動で選択されるなら便利。

2.直感的に投稿できる連携の流れ

ChooningからSpotifyのお気に入りの音楽を探す場合、「最近聴いた音楽」から選ぶ30個前後の作品以外は選ぶ手段がありません。Chooning内の検索で見つけることはできますが「最近聴いた音楽」にない作品の場合、検索結果から投稿を作成するための「+」ボタンすら出てきません。

また、Spotifyで音楽を選んでシェアしたくても、AndroidではまだChooningを選択することができません。リンクを取得してもChooning側では受け取るところもなし。

結局のところ、今Spotifyで聴くしかChooningで選択できる方法がない。

ただ、ここもまたちょっと問題があって、今聴いたとしてもすぐにChooningで反映されなかったりする。ほんの数分で反映する場合もあるし再起動しないとダメな時もある。とにかく、高ぶった気持ちをすぐに表現したい時にはちょっと興ざめ。

現在、Chooning内でシェアした曲はSpotifyにプレイリストが作られてそこに保存されるような機能があるので、逆にSpotifyの中に作成したプレイリストの曲はChooningに読み込めるようになっていれば、投稿する曲を選ぶ手間が非常に省けるのですが。

追記) SpotifyにはPCで利用する WEBアプリとPCアプリがありますが、どうもそこで聴いたはずの曲が 最近聴いた曲に反映されないケースが散見され、スムーズな利用の仕方を模索中。どうもPCアプリから聴いているリストがなかなか反映しないみたいな。確実なのはモバイルアプリで聴くか、モバイルアプリとPCを同期してモバイルアプリで操作→PCで聴くか…。

3.投稿の表示スタイルの選択を可能に

今は、投稿を開くと自動的に曲の30秒試聴が流れて、テキストはアートワークの下にセンタリングで表示されます。それ自体は文句はないのですが、例えば音楽がいきなり流れると困るシーンもあるわけで、プレイボタンで再生を選択できるとありがたいかな…と思ったり、センタリングも文字数によってはかっこが悪い。左中右に選択できないかな…と思ったり。

これは好みの問題ですけどね。

そうそう、試聴できる30秒のタイミングですが、おそらくはSpotifyが用意しているWEBプレーヤーで聴けるのと同じ部分だと思います。Spotifyが用意しているのでChooning側ではコントロールできないと思います。

Spotifyの時から「自分の好みの部分を自由に選択して30秒」にならないものかな…とは思ってますが、さすがにこれは実現するとなると難しい。

***

ユーザーが増えればもっと機能の充実も図れるとは思うけど、今のままだと今後の成長を期待する音楽ファン(Spotifyユーザー限定)の好意と共感によって徐々に増えるのを期待するしかないし、その性格上、TwitterやInstagramとシェアしてガンガン誘客するのもちょっと違うし。

期待しているユーザー層が直感的に投稿したり閲覧したりできるUIが組み上がったところでなら「こんなサービスを利用しているけど面白いよ♪」と友達やフォロワーにも言えるのだけども。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?