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【荒野行動】熱戦を”声”で届けるFENNEL‐V3

FFL本戦、FFL予選、荒野杯、、
これまで数多くの大会に参加し、
選手と共に幾度の名場面を作ってきた男がいる。

筆者は、彼の荒野行動に対する熱い情熱に魅力を感じ、
記事にする事を決めた。

彼の名は…
FENNEL『V3』

V3さん

以前、EG Apostel666『ぺー』選手にお話を伺った際、
V3さんについて、こう話していた。

「提携リーグの時からV3さんにはとてもお世話になったので、荒野を去ってしまうかもしれないのは悲しいです。」   ‐Apostel666ppp

現在は大舞台で活躍するTop Playerが
提携リーグで戦っていた時から、実況者としてだけでなく、
選手を支える立場として選手に寄り添ってきた。

何よりも選手、そして競技シーンが大好きである。


今や荒野競技シーンの実況者として確立した男の
知られざる過去
そして…相棒との共闘とは…

荒野の実況席で輝く『V3』に迫る。


彼が繰り出す名実況は”努力の結晶”


‐彼と”実況”‐

彼はなぜ実況を始めたのか。それは、何気ない”思いつき”から。

「荒野の試合を見てて、『これを実況したら面白いのでは⁉』と思ったから。スポーツも実況があったら盛り上がるじゃん。それと同じで、荒野にも実況があったらいいなと思ったからだね。」


ここで「自分でやってみよう」と思う行動力は、
彼の並外れた”特殊能力”


‐実況を通して得た事は何ですか?


「やっぱりコミュニケーション能力かな!実況を始める前は人と話す事すら面倒くさいと思ってたけど、今はめっちゃ人と話すのが好きだし、べらべら喋ってるからね!」


ゲームとコミュニケーション能力。
一見すると関係なさそうだが、大いに関係がある。
以前『Apostel666』ぺー選手を取材した際、
「荒野を通じて人と喋る事が増えた」と語ってもらった。

そして記者も同じ。
インタビューを重ねる事で話せるようになっていくのを、
筆者は身をもって経験している。

ゲームを通してコミュニケーション能力は大きく成長するのだ。


数多くの実況席に座してきた彼に、一番の名試合を伺ってみた。

‐今までで一番興奮した名場面はありますか?

「今でも鮮明に覚えてるんだけど、【RA】が主催するRALっていうスクワットリーグで実況した試合で、初動で【AG】がダウン者が多くて負け気味だったけど、仏がそっから圧巻の神カバーを見せてくれた!その時はめっちゃ熱くなったし、実況の一歩目として今でも覚えてるくらいだから、それが一番かな。」

彼に一生物の興奮を与えた仏さん。
仏さんはそれ以外にも、彼に最大の特殊能力を活かす場与えた。



‐彼を支える2人の存在‐

2020年の3月。
それは新たな一歩を踏み出す華やかな季節の変わり目を前に、
希望を抱く時期である。


しかし…彼は苦労の中にいた。

「実況に必要な知識をつけるため、仏塾で寝る時間も削ってゲリラとか出まくった。FFLが始まった頃はまだ隣で一緒にやってなかったし、FFLは遅延があるから仏がどこを映してるのか分かんないから、自分で予想して実況してた。FFL後にはミーティングを重ねて、反省点をノートに書いて、、ていうのが毎日続いた。正直、3月ごろが一番きつかったかな…」


既に阿吽の呼吸を魅せていたが、
まさか『仏』が映す画面を予想して実況していたとは…
だから今も安定しているのか…
筆者はそう感じた。




『仏』と反省を重ねる…

より面白い競技シーンを届ける。
人知れず努力を積み、彼の実況も、知識量も、徐々に高レベルになる。
それに伴い、FFLの実況・解説が完璧に近づいていく。



しかし、、彼は思っていた。
「仏と同じ場所の方が、実況しやすいだろう…」と。
彼の脳裏には、隣で解説する仏の姿が浮かんだ…


そんな時、、思わぬ事から
東京への起点が生まれる。
2019年12月に行われた荒野杯で、あるハプニングが起きた。


その経緯はこうだ。
荒野杯では、必ず選手を6人登録しなければならない。
彼が所属する【AG Mantis】は、試合に出る5人は決まっていた為、
「6人目は誰でもいいだろう」という考えだった。
そして6人目に登録されたのがV3さんだ。
そして当日、手違いからなんと6人目のV3さんが試合に出ることになった…


困惑しながらも進んでいく試合。
その最中、『仏』が”サラッと”口にした。
「V3、東京来いよ」
この一言が、彼の行動力に火をつける。



この言葉を、V3さんはこう振り返る。
「あの時仏は何も気にせずサラッと言ったんだろうけど、俺は結構本気だった。その時丁度、東京に行く事を考えて、仏の一言が決め手になった。だから、感謝してるね。」

そこからの彼は速かった。


すぐさま家具を手放し、スーツケース一個で単身東京へ。
「行くって決めたのに何も準備してなくてさ、東京行く前日に取りあえず家の家具とか全部捨てて、で、残ったのがスーツケース1つ。」


すごい…… 想像以上の”特殊能力”…
筆者が記者の門を叩いた時は、何も捨てるものはなかった。
単なる挑戦だったから。

しかし…彼は住まいを捨ててでも挑んだ。
全てを手放す事は、大きな身支度
決意を強くするための、スーツケース1つだったのかもしれない。
芯の強い彼だからこそ持つ行動力だ。



東京では仏さんや渋谷の社長が手厚く支えてくれた。
4月にはFFLで顔出しが始まる。
筆者も、
毎週金曜日に熱戦と『仏』『V3』の顔並びを見るのが習慣になった。

「今があるのは仏と渋谷の社長のおかげだし、これから一生をかけて恩を返していかないといけないと思ってる。」

FENNELの優しき会長である『渋谷の社長』
そしてV3さんの相棒『仏』

この2人に支えられて、彼の実況は輝きを増す事になった。



2人を結ぶ”阿吽の呼吸”

「完全に阿吽の呼吸だね。」
彼がそう語るのは、”相棒”『仏』との関係についてだ。

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…彼等はなぜ出会ったのか

‐仏さんとの出会いを教えてください!

「仏とは…全く絡みが無い時に一回揉めた。俺も荒野のことを真剣に考えてたし、仏も真剣に考えてた。食い違ったけど、『こいつは俺よりも真剣に考えてる。』と思えるようになった。和解して、少しずつ話していくうちに、彼と一緒に頑張りたいと思った。誰よりも真剣だったからね。で、お互い分かり合えるようになった。」


FFLでは常に隣であるこの2人。
長きにわたり盟友として荒野界を駆け回ってきた2人。
長年隣から見てきた相棒は彼の目にどう映るのか。



‐仏さんのいい所を教えてください!

「単純に頭がいいよね!俺は頭悪いから、それを全部カバーしてくれる。まぁ…完全に阿吽の呼吸だね!」

彼は『仏』について、この様に語る。

「仏は俺の事を考えてくれてないようにみえて、多分考えてくれてる。実際にFFLが始まった頃は、俺は『実況やめろ』とか、誹謗中傷を受けてたのね、でも、そんなツイートに対して仏が守ってくれたから、未熟な俺を支えてくれた。」


更に……こんな質問をしてみた。

‐仏さんに改善して欲しい点ってありますか??

「特にないかなぁ。だって頭いいし、嫌だと思った事もないから…あ、でも、無茶振りは酷いから、あれはパワハラってことで笑。まあでも、その絡みが好きって言ってくれる人もいるし、視聴者が楽しんでくれるならいいかな!」

2人で努力を重ね、習得した阿吽の呼吸
お互いに認め合うからこそ、FFL本戦は面白い。
面白い豆知識やDeepな怒号が飛び交う本戦。
これからも、彼等の共演に注目だ。


もう一つの”阿吽の呼吸”

本線の舞台の一つ下で、本戦に負けない熱戦が行われている。
これは筆者が予選の記事でよく書いている事だが、
本戦に負けない阿吽の呼吸があった。
『V3』・『Justive7』

『V3』の恐るべき知識量と、
”先生”『Justive7』の物静かで冷静な解説。

この2人が織りなす実況・解説に、
「予選の放送も好き!」という方も多い。

「本戦は、仏が喋りたい事をどんどん喋っていくから、実況・解説の話の割合が4:6になってる。でも予選は、Justiveが俺にいっぱいしゃべらせてくれるから、比率は7:3ぐらいでしょ。より”スポーツ放送”っぽいのは予選の方だから、予選が好きな人も多いのかもね。」

なるほど…。
スポーツ実況さながらの2人による連携技が
毎週火曜日23時に火を噴いている。
こちらの”阿吽の呼吸”にも注目だ。


V3の”力の根源”

先程、仏さんに改善して欲しい点を伺った際に
V3さんの口から出た「視聴者が楽しんでくれる」という言葉。

その言葉を聞き、筆者はこんな質問をした。

-FFLをはじめとした視聴者の方々は、V3さんにとってどのような存在ですか?

「FFLだと会場で見てくれている方が盛り上がってると、こっちの実況にも熱が入る。会場のボルテージが上がると、こっちのボルテージも上がってくるから、そういう理由ではオフラインの方が好きだし、視聴者さんに支えられてるって感じかな。」

V3さんにとって視聴者とは、まさに力の根源
彼の実況は視聴者に支えられているのだ。

筆者が1月に特集した【FENNEL Prometheus】記事の中でも、
「ファンの声援が力になっている」と選手が語ってくれた。

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そして我々記者も、読者の温かい感想が力になっていると思う。
少なくとも筆者はそう感じている。

三者とも、"力の根源"は
見てくれる、応援してくれる方々だ。


応援してくれる方の為、彼はここから何処に向かうのか。

‐今後の目標、展望を教えてください!

「自分の中で、荒野の実況はもうやりきった って思いがある。だからどんどん別のFPSの実況していきたい!実況やるためにはまずそのゲームの知識を持つ事が必要だから、どんどんプレーしていきたい!エペ実況したいね!!」

荒野以外でも輝くべく、新境地を開拓する。
これも、ファンや視聴者の方々の為。

-ファン、視聴者の方々に一言お願いします!

「実況者なんかを応援してくれている人がいて、とてもありがたいです!これからもよろしくお願いします!」

感謝と共に述べられた「これからも…」
彼はこれからもお馴染みの実況者として
皆さんに熱戦を伝える事だろう…

”変わりゆく”荒野界隈の
”不動”の実況者
実況席を装飾する為
彼は新境地へ踏み出す



末筆ながら、V3さん
今回の取材をお引き受け頂きありがとうございました。
取材を通じてV3さんの努力と、誰もが認めるその人柄の良さを知る事ができたと思っております。
これからのV3さんのご活躍を祈念いたします。



【 筆者:FENNEL記者 LEGO 】



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今回Pick up したのはFFL SERIES2 PERIOD1の総集記事です!
”最恐魁星”【DG Core】に牙をむくのは恐るべき新生【Nova】
両者の命運は如何に⁉

ぜひ合わせてご一読ください。



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