マガジンのカバー画像

糞フェミでも恋がしたい

40
能條まどかによる実体験に基づいた糞フェミ恋愛小説「糞フェミでも恋がしたい」の連載まとめ
運営しているクリエイター

#18禁

糞フェミでも恋がしたい (その14)

私の名は能條まどか。糞フェミだ。 糞フェミでもめちゃくちゃにして欲しいのだ、私の身体を雌の欲望が突き抜ける、その欲望のままに、自由になりたいのだ、自由になって、ぶっ壊れてしまいたいのだ、綺羅君、綺羅君、綺羅君、綺羅君、心の中で、ねがいが渦巻きみたいになって、ぐるぐるぐるぐるぐるぐる、私を引きずり込んでいく、いい、このままでいい、このままどこへでも、行ってしまっていい、連れて行かれてしまっていい、圧倒的な存在である綺羅君になにもかもあげてしまっていい、私の欲望はそういう欲望。

糞フェミでも恋がしたい (その17)

私の名は能條まどか。糞フェミだ。 糞フェミにも快楽は与えられてしかるべきだ、というか大自然の摂理は分け隔てはしない、どんな人間も、生まれて暴れて息をして喰って楽しんで苦しんで死ぬ、生まれながらに美人やブスの分け隔てはするけども、それは単に形状が違うだけのことで、それを見て良い悪いを決めているのは人間のエゴだ、いや、そんなことどうでもいい、私には快楽が必要なのだ、というか欲しい、綺羅君の男性器が欲しい、欲しい欲しい欲しい、欲しいのだ、生物はそういうふうに出来ているのだ。 山

糞フェミでも恋がしたい (その18)

私の名は能條まどか。糞フェミだ。 糞フェミだが恋する糞フェミなのだ、王家衛もビックリだ、恋がしたいと書き出しておきながら、恋とはなんなのか、いまだによくわかっていない、たぶん、世の中のほとんどの女は分かっていないのだろうと思う、それか、たぶん恋などというものはないのだ、情とか欲とか、それはぜんぜん悪い意味じゃなくて、人間の持ってる動物的で強力な感情が、ごちゃまぜになって吹き出して、心を縛り付けるとき、それをなんか適当な名前で、たとえば恋と、呼んでいるだけなのだろう、いま、私