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A:自宅で死ぬこと そのメリットは

自宅で死ぬ、そのメリットは?の質問に対するアンサーです。

まず、この答えの前提として、訪問診療をつかっていること

その一点が重要です。

訪問診療あっての自宅死

え?なに?訪問診療って、、、ってまだ20代や30代の方は思うかもしれない。ご縁ないですよね。

「 訪問診療は、病気や障害など通院が困難な方が、自宅で診療や治療を受けることができるサービス 」

具体的には高齢の方や障がいのある方、終末期の方など。

これは全くのお一人暮らしでも頼めます。介護と併せて、地域包括やケアマネさんなどと連携してサービスの提供をしていただけます。このサービスがあれば、自宅で亡くなることのハードルが低くなります。

在宅診療・外来医療・緊急往診<新宿ヒロクリニック院長、英裕雄先生>にご登壇いただいた無料セミナー「おひとりさま 生涯在宅を支える」を開催しました。(2019年2月24日)

そのうえで、なんで病院じゃなくて自宅?っていえば、

やはり、最期にモニターや管がついた状態では死にたくないから。

自分で思い描く、ゆったりとしたお別れ(家族と?家族がいなけりゃお世話になった関係者と?)「ありがとう、お世話になったわね」、などと言葉を交わして、とても自然にこの世を離れたい、でも痛いのは困るから、がんなどの痛みはしっかりコントロールしてもらって。いろんな思い出が(いいことばかり思い出して悪いことは作り変えて!)頭をめぐる。すううと、眠ってそのままグッバイ。

いいなあ。と思います。こんな空想に対して、もしもいよいよ終末に近づいた際に救急車を呼べばどうなるか。当然、病院へ運ばれます。かかりつけの○○病院へ、と願っても叶わないことも多々。引き受けてくれる病院へ搬送されて、当然ながらいろんな処置をされることとなります。気管挿管とか、人工呼吸器とか心臓マッサージとかやめてください、と、か弱く言ってみても、あるいは付き添った親族が言ってみても、病院は原則医療を提供するところです。何もしないでというならお帰りください、となってしまいます。

こういう時に、かかりつけの訪問医療があれば、そこへ電話をしてすっとんできてもらうことができます。そして希望通り、看取りをしてもらうことができます。管もつかないし、心臓マッサージもしない。ゆっくりと見送ってもらえます。最期を迎えたときにも、死亡診断書を書いてもらえます(これ大事!!)

かくなる状況を予測すると、やっぱり自宅で死にたいなあ。

訪問診療を頼んでいないと・・・

ただ、上のように訪問診療を頼んでいない、まだお若いままいきなり自宅死亡! になってしまうとこれはえらいことに。事件か!病気か!と、ご遺体を前にわいわい。どうしても警察が介入し、ご遺体は検死、ということになりとりあえずは警察へ運ばれるのが通常、となります。これは独居だろうと家族親族が同居だろうとおんなじです。死亡診断書はもらえず、(書ける医者がいないから)死亡診断書の代わりに遺体検案書なるものがでてきます!

ということで、訪問医療などにご縁がない場合には、自宅死亡はなかなか難しい選択肢ですね。うっかりすると、夏場で訪問者もいないまま腐敗してしまうかも、、、、、やだなー。選べる状況であれば、きれいな最期、望む最期を選びたいけれどね。

フェリーチェ結う 代表 杉浦

お気持ちだけで感謝いたします! ご入会は東京地方限定となりますがお近くにお悩みのシングル・シニア様がいらっしゃれば「生活と終活のフェリーチェ結う」を教えて差し上げてください♪ https://felice-you.or.jp