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ヨチヨチ歩きは、おなじなのに


ヨチヨチ歩き

転びそうになって


昨日のことも

よく覚えてないし


時々

突拍子もないことを言い


コレは

88歳の母です


・・・・・


が、


赤ちゃんだって

ヨチヨチ歩き

転びそうになって

(じっさい転んで泣く)


ねー

同じなのにどうして?



赤ちゃんだったら

「かわいい」と思い


母には「がっかり」や「怒り」が

湧いて来たりする


・・・・・


赤ちゃんは「これから」

母は「これまで」


赤ちゃんは「成長」

母は「衰退」


赤ちゃんは「生きるチカラ」

母は「死の影」


赤ちゃんは「どんどん得る」

母は「どんどん失う」


・・・・・


だいたい

親を介護しよーという年代は


50歳台とか、60歳台とか

そんな年代



そろそろ

自分も成長よりも

衰えを感じる年代で


アタシなんか


「尿モレしちゃうし」

「すぐ疲れるし」


「老眼がひどいし」

「歯は抜けるし」


「膝はつねに痛いし」

「時々腰がズンと重く痛くなるし」


なのである



・・・・・



もしかししたら


アタシが

ガッカリして

怒っているのは


「自分自身の衰え、老い」だったりする



母に思う

「あー、昔はあんなにちゃんとしてのにー」は


そのまま

自分の衰えの姿を見せつけられる

イラダチだったりする



母の言う

「何もできなくなっちゃって、、、」に


アタシが怒りで反応するのは



「出来なくなっている自分に気づいている

 認めたくない、隠している痛み」


かも、しれない




その自分の中のコワサが

怒りに変わって顕れている


・・・・・


成長と、衰退

「どっちがスキ?」


と、聞かれたら

そりゃ「成長」



「老いたくない」って

聞かれたら


「そりゃ、できるだけ、、、」


なのだが、、、、



なんだか

自然に逆らってないか?

(逆らいすぎてる)


とか、思う



成長=良いこと

衰退=悪いこと


どちらか一方でなきゃイヤ

(老い、衰退は認めない)


なんだか、とても不自然だ



と、

わかっちゃいるけど

やめられない


のである




#在宅介護の日誌

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