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隠れキリシタン、新大久保へ②

新大久保、2日目。
今日も元気に『はじめまして』let's go!!


緊張の朝。
コンビニで買ったオレンジジュースを一気に飲み干し
腹を括りながら、身支度を整える。

今日は、私がここに来た理由。
会いたい人に会うために衝動で動いたということ。

とは言え、
骨格的に似合うというだけで選んだ、
さして好みではないフリフリの服とスカート、
決まらない眉毛、むくんだ顔。
どれもこれも、どうしようもない装備ばかりで
ドラクエなら、スライムを倒すのすらやっとだな。
そんな気分。

待ち合わせの時刻は10時45分。
場所は、私が泊まっているホテルの前。

ギリギリまでホテルにいられる身だったが
どうしようもなくソワソワするのと
建物から出てくるはじめましてより
最初から外にいた方が、心的に楽な気がしたので
一時間も早く外に出て
朝の新大久保の空気を楽しむことにした。

昨日と同じ場所にあるナムのパネルと
昨夜は気づかなかったバンタンの看板を見ながら
今日もちゃんと見守ってくれてる!と
勝手に安心したし、かなり心強かった。



実は、アミ友に会う日を決める時、
センイルイベントを楽しみたいから
では全然なくて、
たまたま決意したのがセンイル間近だっただけなのだ。

もっと言うと、
二人のうちの一人のプライベートイベント(昨日)があり
それを応援で観に行きたい!と思ったからだった。
(しかし、チケットが手に入らず断念)



さて、時刻はすでに10時40分。
(だが心の準備、間に合わず・・!)

沸きあがる不安、
どうしようもない緊張。

握りしめていたスマホから
容赦なく通知音が鳴る。

友人(以下、ジミンペンなのでJ)
『ついたよー。黒ワンピに緑の鞄』

(よし、、相手の特徴は把握した。
先に見つけて、遠くから心の準備をしながら
近づくんだ・・!)

J『人物像は?』

(く・・こちらの情報開示を求められている・・
どうする・・目的地まであと数メートル・・)

苦しい状況に追い込まれた私は
「でかい」と返すのがやっとだった。

そしてその返事は
Jを、ひそかに葛藤させた。
(以下、本人談)
↓↓↓
(え、男性が近づいてきた・・。
顔を見たことないけど、実は男でしただったらどうしよう・・
いや、、そうだとしても受け入れてあげなきゃ・・。
いやいやいや、声きいたことあるしな・・)

一方、もう一人のアミ友(以下、ナムペンなのでN)は
盛大に時間を間違えていた。
N『私は何を!?』(LINEより)

私とJは合流した。

緊張すると記憶が飛ぶ私なので
はじめましての瞬間は覚えてないが
Jと会って一緒に隣を歩いてる状況に
(こんな世界線もあるんだな・・)と
ちょっぴり感極まったのは覚えている。

Nは到着まで少し時間がかかるので
先にJと、予約している韓国料理の店に入った。
待ってる間、Nの可愛さについて和やかに盛り上がったし
その時間のおかげもあって
まだ見ぬNについて、すでに愛しい気持ちでいっぱいだった。

Jと美味しく韓国料理を食べていると
Nが到着した。
私は、この頃にはすっかり緊張も取れて
一方的に顔を知るNに向かって
『ここだよ!』と手を振ってみせた。
(陰キャは時にとんでもない成長を果たす)

三人で他愛のない話をしながら
韓国料理を美味しく食べたあとは
昨日は閉店していて入れなかったmagic shopで
驚きと興奮と非公式という複雑な思いとで
ごちゃまぜになり(初めてだから免疫ないしな)
そのあとは
本日の大イベント、『パセラ』へ。
(メモリーズ鑑賞会)

もちろんパセラも初めてな私は
友人たちの慣れた様子に心底感心しながら
巷ではアミ会って当たり前に溢れてるんだなぁ
と、しみじみ。

借りたパソコンとスクリーンを接続したり
テキパキと下準備をするJの隣にジミンを並べてみたり
飲み物を飲んでるNの隣にはナムを呼び寄せたりして
脳内で忙しなく、妄想したり観察を楽しんだ。
(オタクは推しと共にあるんだなということを
この日、初めて肌で感じた瞬間でもあった)

セッティングが完了したところで
スタッフが『推しボタン』を持ってきた。
(Jの手配)

推し・・ボタン?

『推しに沸いたタイミングで押すボタンだよ』

えっ・・!

推しボタンとは
自分の声(推しへの愛)をボタンに録音し、
映像を見てる時などに押すことで
他者に自分の好きポイントを伝えることができるという
超画期的アイテムでありながら
推しを前にした時の興奮が、
丸裸になってしまうボタンでもあるのだ。

むりむりむりむりむりむり
デュフフフ系オタクがそんな・・
そもそも自分の声が録音されるのも嫌なのに
ボタンを押したら自分の声が部屋に響き渡るわけでしょ?
しかも、好きとか尊いとかの愛の言葉なわけで・・
いやいやいや、私にはだいぶハードル高いな!
Twitterでは散々騒いでるよ??
でもリアルでは感情を悟られたくない・・!こわい!
(めまぐるしく言い訳を考える極陰キャ)

そうこうしてるうちに
メモリーズが始まった。

ナムペンとジミンペンと共に
一緒にスクリーンを見つめている。

すごく不思議な空間だなと感じながらも
大きなスクリーンに
等身大かのようなバンタンが映っているのには
やはりものすごく圧倒された。

し、もじもじしちゃった・・(照)
推しの存在感が、家とは桁違い。

こんな調子なんだから
きっと彼らを生で見た時は
夢や幻のような気分で終わってしまうんだろうな・・
オタクの愛とは切なさを伴うもの(真理

さて、結論からいうと
鑑賞会は、
喜びや興奮とかよりは
学びであった。

推しの良さを一番わかるのも
推しの些細な一瞬を見逃さないのも
ものすごく細かいところで沸くのも
その推しを推してるオタクが最たるものだと。

それは、Twitterを通して感じてきたことだが
目の前でそれを体感できたのは
かなり興味深く、面白いものだった。

アミ会って楽しい・・!!

オタクが集まれば
大きなエネルギーが形成されるのだ。
定期的に好きなアミたちとアミ会するのも
実は私にとっては
必要なエネルギーチャージなのかもしれない。

帰りに
『ユニカビジョン』に行ったのだけど
立ち止まって、見上げたタイミングで
That That が流れ、ユンギがばばーーん★
(サビでもない、登場シーンってのもポイントだし
まるでこれは相思相愛)

人見知りを超えた先には
思いがけない出会いと喜びがあるものだと
改めて感じ入ったし、
衝動で生きることを提供してくれた私の魂、ありがとう。

何よりも
この期間に会ってくれたアミたちには感謝。
また絶対に来る!(オチ弱)

三日目、センイル当日のカオス状態なmagic shopで、
ナムペンに囲まれながらユンギのトレカを買ったら、おまけでもらったナム。















































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