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関西弁 マイノリティなのかマジョリティなのか

関西弁は、近畿地方の方言とされている。

果たして方言なのか❓


標準語という言葉で教わる国語の授業。
だから、方言❓

独特のイントネーション、ちょっと強い語気……関西弁というのは、メジャーでありながら、インパクトが強い方言のひとつなのでしょう。

今回は、関西弁の魅力をご紹介します。

テレビなどに関西のタレントさんや芸人さんがたくさん出ていることもあり、よく耳にするぶん、好き嫌いがわかれやすい関西弁。実際のところ、人々がどう感じているのでしょうか。

とあるアンケート結果

男性の話す関西弁は好きですか?
      好き・・・222人(44%)
       好きではない・・・278人(56%)
女性の話す関西弁は好きですか?
       好き・・・302人(60%)
       好きではない・・・198人(40%)

男性が話す関西弁には否定的な声がやや優勢であるのに対し、女性が話す関西弁には好意的な声が多く寄せられています。

確かに、筆者自身も関西出身ですが、お仕事で東京に出向いたときなど、女の子の関西弁ってなんかいいね!」とよく褒められた記憶が……。

男性の話す関西弁は、お笑い芸人さんの語り口などから、怖かったりチャラかったりといった感じのイメージで、苦手意識をもってしまう人が少なからずいるのかもしれませんね。

全国的にも有名な関西弁のフレーズ7つ


「まいど」

関西弁の挨拶言葉として知られる「まいど」。若い人の日常会話で登場することはほとんどありません。ただ、商売をしている人が「毎度お世話になっております」「毎度ありがとうございます」の意味で使うことはあります。例えば、店員さんが、お客さんに対して「まいど」「まいどおおきに」と威勢よく声をかけたりなどです。

「ほな!」

「ほな」は「それでは」を意味する関西弁ですが、「それではさようなら」を略した別れの挨拶として「ほな!」が用いられることがあります。標準語でいうところの「じゃーねー」「バイバーイ」という感じでしょうか。

「なんでやねん」

いわゆるツッコミのフレーズとして、全国的にメジャーな関西弁のひとつでしょう。日常会話でも、「ねん」を省いた「なんでや?」という形で使われます。

「自分」

なぜか「自分」というのが一人称「私」ではなく、二人称「あなた」の意味で使われるのは、関西弁の不思議なところ。

「めっちゃ」「ごっつ」

「とても」「非常に」と同じ意味で、程度を強める表現。「めっちゃ」は松浦亜弥さんのシングル曲『Yeah! めっちゃホリディ』、「ごっつ」はフジテレビ系のテレビ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』などがあるので、どちらも全国的によく知られているフレーズではないでしょうか。(古い?)

「あかん」

「だめ」「よくない」など否定的なニュアンスで使われる。

「あめちゃん」「おいもさん」

これも関西の不思議なところのひとなのですが、なぜか飴と芋を擬人化(?)するような言い回しが……。


関東では通じない関西弁クイズ5つ

(1)「これほかしといて」と会社で書類を渡されたらどうする?


(2)「さらやけど使う?」とマスクを渡されたら?


(3)「自分ずっこいわー」と言われたらどう反応すべき?


(4)「ちゃうちゃう」は犬じゃなくて?


(5)初対面なのに「また遊びにいこなー」ってどういうこと?


正解は

(1)「ほかす」は「捨てる」という意味です。というわけで、「これほかしといて」と渡されたものはゴミ箱へポイするのが正解


(2)「さら=皿」ではありません。「さら=新品、未使用」ということなので、ありがたく頂戴しましょう。ちなみに、同じく新品、未使用を表す言葉として「さらぴん」という言い方もあります。


(3)「自分=あなた」、「ずっこい=ずるい」という意味。ずるいことをした心当たりがあるなら、即座の謝りましょう。そうでないなら、「なんでやねん」とツッコミましょう。


(4)「ちゃう=違う」の意味。なぜか「ちゃうちゃう」と重ねて使われることが多いです。


(5)標準語では「また=再び」という意味なのに、関西弁では「また=機会があれば」というような、軽~い意味で使われることがあります。


関西弁に変換すると萌える告白のセリフ7つ

「〇〇君(ちゃん)のこと、めっちゃ好きやねん」

まずはコテコテ(←そういえばこれも一種の関西弁ですね)の関西弁告白フレーズ。コテコテすぎて、告白の実用性としてはやや乏しい気もしますが、一応は男女ともに使えます。

「なあ、うちらの関係ってどうなん?」

友達以上恋人未満のような関係を女性の側からはっきりさせたいときには、このフレーズで!

「彼女にしてくれへん?」

もう一種、女性の側からプッシュしたいときのフレーズです。もし、男性が「うーん」と優柔不断な態度を示すなら、上目遣いで「……あかん? あかんの?」ともうひと押し!

「そういうとこ好きやで」

告白というか、女の子が彼氏を褒めるときなどにも使われるフレーズです。より関西テイストを濃くするなら「好きやで」を「すっきゃで」と発音します。

「もう俺(僕)には自分しか見えへん!」

しつこいようですが「自分=あなた」です。その変換ができないと、告白された側は「えっ、何この人、自己チューをアピールしてるの?」と戸惑ってしまいそう……。

「もう離さへんで」

標準語「もう離さないよ」はちょっとクサい、重いセリフのようにも思えますが、関西弁にすると茶目っ気が出ますよね。手を繋いだとき男性から言われるとぐっときそう。また、女性の側からの「もう離さんといてな」というフレーズもありでしょう。

「……あかん!」

「だめ」「よくない」など否定的なニュアンスで使われる関西弁の「あかん」。ただ、女性が真っ赤な顔を両手で隠しながらこのフレーズをつぶやけば、「ヤバいほど好き」というニュアンスにもなります。


ネイティブが違和感を覚えるエセ関西弁の例3つ

「わい/わて」

関西人設定の男性キャラクターの一人称が「わい/わて」のことがありますが、筆者は少なくともリアルで「わい/わて」を聞いたことがありません。もしかすると、関西の一部地域では使われているのかもしれませんが……。

「うち」

女性の一人称「うち」は実際に使われている関西弁です。ただ、ネイティブと非ネイティブでは、発音のしかたが微妙に異なります。
ネイティブは「うち」の、“ち”にアクセントを置きますが、非ネイティブは“う”にアクセントを置きがちです。最近は、方言指導がかなりキメ細やかなようで、違和感を覚えることは減りましたが、それでも再放送で古い作品を視聴してているときなどに「あっ、この女優(声優)さん関西の人やないねんなー」と思わされることがあります。

「すまんやで」

最近、ネットスラングとして見かけるようになった「すまんやで」という表現。謝罪の「すまん(すみません)」も語尾の「やで」も普通に使われる関西弁ですが、このふたつが直接つながるのはネイティブ的には違和感が……。
おそらくこの表現は、ネット上での「すまんな」「ええんやで」というやりとりが縮まったものだと思われます。

文章にすると差異がないことも!? 関西弁と標準語のイントネーションの違い3


「箸/橋」

標準語と関西弁では、「箸/橋」のイントネーションが真逆になります。つまり、「は」にアクセントを置くと、標準語では「箸」ですが、関西弁では「橋」の意味に。「し」にアクセントをおくと、標準語では「橋」ですが、関西弁には「箸」になります。ややこしいですね。

関西弁では三文字の真ん中にアクセントを置きたがる

これは絶対にそうだというわけではないのですが、関西弁では三文字の言葉の真ん中にアクセントが置く傾向があります。
たとえば、「バナナ」や「トマト」は標準語では平坦か、心もち最初の文字にアクセントを置きますが、関西弁では真ん中にアクセントが置かれます。関西弁のほうが英語発音に近いといえば近いですね。
それから、西日本に多いとされる苗字の「田中」。標準語読みでは平坦ですが、関西弁では「な」に力が入ります。苗字に関しては、なぜか「田中」特有(他にもあるかもしれませんが、筆者がぱっと思いつく範囲では)の現象で、「佐藤」や「鈴木」では、標準語に比較的近いイントネーションになるのが不思議です。

関西弁では「です/ます」の「す」が無声化しない

標準語の「です/ます」は、「des/mas」のように、最後の「す」は息が抜けるように発音(専門用語では「母音の無声化」といいます)しますが、関西弁では比較的はっきりと、やや大げさな書き方をすると「ですぅ/ますぅ」と発音します。
特に年齢が高いほど、その傾向が強いかもしれません。

以上、関西弁のさまざまなフレーズを紹介しましたが、あなたは関西弁好きですか、嫌いですか? 関西弁が好きか嫌いかというより、結局は中の人次第という要素が大きいかもしれませんね。


最後に、大阪と言えば、道頓堀のグリコの看板!!

良ければ是非、話のネタに💖💖💖


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