理想の社会人になるためのマニュアル⑪
「フロー状態に入る」
フロー状態とは、ひとたびそれに入ると、独創性、明瞭さ、能力がワンランク上のものに進化した状態になる事です。
洞察力や直感も上がり、今まで考え付かなかったアイデアがいくつも思いつき、集中力も長時間続きますので仕事の効率も上がる、まさに仕事をするのにうってつけの状態と言えるでしょう。
では、このフロー状態にはどのようにして入れるのでしょうか?
その方法の一つとして「緊迫感を身につける」というものがあります。
皆さんは「夏休みの宿題を最終日にまとめてやった」という経験や話を聞いたことはありませんか?
普通夏休みの宿題というのは膨大で、たった一日で終わるものではないはずです。
なのに、なぜ終わらせられるのかというと「フロー状態」に入っているからなのです。
人間は、自分が危機的状態だと感じるとフロー状態に入りやすくなります。
「走馬燈」というのもこれの一種だと言われています。
「自分が死ぬ」という最も危機的状態になったことにより、フロー状態に入り、なんとかこの状況を打破する策を自分の記憶から探そうとして過去の思い出を手繰っていることが「走馬燈」を見る原因なんだそうです。
「なら毎回期日ギリギリにやればいい」と考えてしまうと作業効率は普通にやるのとあまり変わりありませんし、むしろ危険です。上司からの評価も高くなることはないでしょう。
緊迫感というのは本当の期日ではなく「自分自身でつけた期日」を設定するだけでも生まれるものです。
もう一度夏休みの宿題で例えてみましょう。
宿題が後回しにされるのは、夏休みの最初の方に遊びの予定を入れてしまうからでしょう。
何事も辛いことより楽しいことを優先してしまうのは当たり前です。そうならないように最も楽しみにしている事は夏休み最後にまで取っておきましょう。
「家族みんなで海外旅行」でも何でも構いません。そんな一大イベントが最後に待っていると思えば宿題なんてすぐ終わらせようとフロー状態に入れると思います。
このように、自分にご褒美を与えるなどして、緊迫感は作れるようになるはずです。
それを活かし、どれだけ作業効率を上げるかはあなた自身との戦いになります。
自分自身に負けないように「フロー状態に入ること」をマスターしましょう。
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