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益田ミリ(1969.1 - )「ランチの時間 第26回[中目黒「ベーカリー&カフェ沢村」ミルクスティックとカブの冷製スープ]」『小説現代』2022年8月号 p.326-329

『小説現代」2022年8月号 講談社 2022年7月22日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B68YJQP3

益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間 第26回
[中目黒「ベーカリー&カフェ沢村」
ミルクスティックとカブの冷製スープ]」p.326-329

「軽井沢気分を味わいたくなり
中目黒の「ベーカリー&カフェ沢村」
に行ったんです
沢村といえば軽井沢が本店の有名ベーカリー

オシャレ おいしそ でも決まってる
以前、軽井沢で食べた
「ミルクスティック」が忘れられず
甘いパンをランチに食べる "自分甘やかし"
ミルクスティックとカブの冷製スープ下さい

甘いパンと言えば
高校時代のプレランチ(早弁)
次の休み 売店行かへん うん ダッシュな
休み時間は10分
売店までダッシュで3分
タッ タッ タッ
おばちゃん! コレ!
はい はい
人のいない3時間目終わりの学食
そこで食べた菓子パンは
青春の味とも言えましょう
あと2分 OK

月日は流れ沢村です
おまたせしました
うわっ カブのスープ うっま――
おまちかねのミルクスティックです
パンはフランスパンほどかたくなくもちもち
バターたっぷりの
ミルククリームは
そーそー このザラザラ!
砂糖のザラザラした食感がお菓子っぽく
はー そして この罪悪感!
やせたいけど うんうん
コレ食べられへんのやったらつまらんな
どーとでも なーれー パクッ
いろんなことがどーでもよくなるひとときを
与えてくれるのでありました
大満足~

沢村を後にして
目黒川沿いを散歩
いろんなドラマの舞台になっている通りです
東京に来る前は
東京はテレビの中の世界であり
セットのように感じて
いたわけですが
東京での生活が長くなった時、ハッとしたんです
カラオケの舞台
どこかわかる!
ここ歩いたな
東京の人になったんやなぁ フッ
東京で食べた物で
できている自分に
不思議な気分に
なったのでありました
今日は ミルクスティック 入りました~」

読書メーター
益田ミリの本棚(登録冊数79冊 刊行年月順)
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益田ミリ(1969.1 - )
「ランチの時間 第25回
[銀座ウェスト トーストハムサンドとハーフ&ハーフシュー]」
『小説現代』2022年7月号 p.418-421


https://note.com/fe1955/n/nbd2fcd9e4211
益田ミリ(1969.1- )
「ランチの時間 第10回[ピエロギ]」
『小説現代』2021年1月号


https://note.com/fe1955/n/na6befc784b54
益田ミリ「ランチの時間 第3回 ナポリタン」『小説現代』2020年5月号
片岡義男 『ナポリへの道』
アーネスト・ヘミングウェイ「二つの心臓の大きな川」

https://note.com/fe1955/n/ne4e472cefcf1
益田ミリ(1969.1- )
『泣き虫チエ子さん 1』集英社 2011.12
『泣き虫チエ子さん 2』2013.2
『泣き虫チエ子さん 3』2014.3
『泣き虫チエ子さん 4』2015.9

https://note.com/fe1955/n/n51363d897dde
益田ミリ(1969.1- )
『沢村さん家のこんな毎日 平均年令60歳』文藝春秋 2014.5
『沢村さん家はもう犬を飼わない』2015.7
『沢村さん家の久しぶりの旅行』2017.6
『沢村さん家のそろそろごはんですヨ』2018.11
『沢村さん家のたのしいおしゃべり』2021.5


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