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池上英洋 監修『レオナルド・ダ・ヴィンチを旅する 没後500年 別冊太陽 日本のこころ 273』平凡社 2019年5月刊 152ページ

池上英洋 監修
『レオナルド・ダ・ヴィンチを旅する 没後500年
別冊太陽 日本のこころ 273』
平凡社 2019年5月刊 152ページ
2019年6月20日読了

https://www.amazon.co.jp/dp/4582922732
https://www.heibonsha.co.jp/book/b439464.html

「今年没後500年となるルネサンスの巨匠の足跡を、
生地ヴィンチ村から始め、作品の舞台となった風景や、
それぞれの場所に残る
ダ・ヴィンチの記憶を多数の写真と作品でたどる。

池上英洋
1967年広島生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。海外での研究活動、恵泉女学園大学人文学部准教授、10年國學院大學文学部准教授を経て、16年東京造形大学造形学部教授。『西洋美術史入門』『同 <実践篇>』(ちくまプリマー新書)、『官能美術史』『残酷美術史』(ちくま学芸文庫)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 西洋絵画の巨匠8』(小学館)、『ダ・ヴィンチの遺言』(河出書房新社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(編著、東京堂出版)、『ダ・ヴィンチ全作品・全解剖。』(pen Books)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ ルネサンス「万能人」の生涯』(編著、新人物往来社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ <受胎告知>』(岡田温司と共著、平凡社)、『ルネサンス 三巨匠の物語』(光文社)、『ルネサンス 天才の素顔』(美術出版社)など多数。美術史家、日本文藝家協会会員。」

青野尚子
@najapan
https://twitter.com/najapan

新川貴詩
@shinkawa_takash
https://twitter.com/shinkawa_takash

1452年4月15日イタリア・フィレンツェ郊外ヴィンチ村で生まれ、
1519年5月2日フランス・アンボワーズで亡くなった
レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と作品を、
『別冊太陽』の大きなカラー誌面で眺めました。

知らないことばかりだったので、
1491-92年のレオナルドが登場する、
惣領冬実
『チェーザレ 破壊の創造者』
と、1504年の
『チェーザレ 破壊の創造者
特別編 二人の巨匠』
https://bookmeter.com/reviews/66986261
https://bookmeter.com/books/6826273
https://www.amazon.co.jp/dp/4904345355
を再読したくなりました。


「1502年 50歳 チェーザレ・ボルジアに軍事技師として雇われる。
 1503年 51歳 チェーザレのもとを離れ、フィレンツェに戻る。
フィレンツェ政庁からパラッツォ・ヴェッキオ「五百人広間」の壁画制作をミケランジェロとともに依頼される
(『アンギアーリの戦い』未完)。
『モナ・リザ』の制作を開始。」
p.145「レオナルド・ダ・ヴィンチ略年譜」

「凄惨な白兵戦を描いた作品のなかで、レオナルドの「アンギアリの戦」は、素描であるとはいえ、抜群であり、いかにも普通の人間なら、とうてい正視するに堪えないような肉弾相搏つ闘争の光景を、この沈着な画家が、あくまで冷静無比な手つきで、悠々と表現しているのにはおどろくほかはないが――しかし、マキャヴェリの『フィレンツェ史』によれば、この戦争の結果、死んだのはわずか一人にすぎず、その一人も手傷をうけたとか、はなばなしく戦死したとかいうのではなく、ただ落馬して踏みにじられたためであったという。それが事実なら、レオナルドの激戦の描写は、たとえ迫真的であるとはいえ、いや、迫真的であればあるほど、かえって眉唾物だ、ということになる。
 … 
私は、「アンギアリの戦」をめぐる、二人の代表的ルネッサンス人の相反した態度のなかに、いずれも利害打算を超越した、当時支配的であった徹底した合理主義のあらわれをみる。」
花田清輝
「アンギアリの戦 レオナルドとマキャヴェリ」1941
『復興期の精神』1946

https://www.fujibi.or.jp/anghiari.html
レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展
福岡市博物館 2018年4月6日~ 6月3日

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/c3/1f95e38917807e1b3960022ae6a0f9aa.jpg
ピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)他による
『アンギアーリの戦い』の模写

https://note.com/fe1955/n/n353ec2bee132
『芸術新潮』2019年6月号
「特集 時を超えるクリムト」
池上英洋(1967- )
ヤマザキマリ(1967.4.20- )
「“未完の美 インフィニタ” こそレオナルドの真骨頂!?」

読書メーター
別冊太陽の本棚(登録冊数14冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091335


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