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[ADDress家守体験記 No.9]ほんの少しの嘘とおもてなしの気づき。

J氏の滞在から約2週間ほどあけて、女性会員さんの受け入れをする。

このころADDressでは、新システムで予約制限というものが導入されていた。もともと、予約に関する各種制限や仕組みが難しい。
ADDressの予約ポータルサイトじっくり見たり、マニュアルを読み込んだりの時間がとれず、システムを説明しろと言われたら、家守でありながら恥ずかしながらほぼ出来ない。

この方は、早めに予約を入れてくれていた。Web会議を個室で行いたいので、支障は無いか?と事前にきちんと尋ねてくれていた。
きっちりした人だな〜という印象を持った。

さて、来訪当日、入室時間20分ほど前に外出先のわたしの携帯にKさんから電話。声の感じでは40〜60代ぐらい。
キーボックスが開かない、というのでよくよく尋ねてみると、あたしが送信した個室用キーボックスの写真のものと違うので、操作ができないとのこと。その場で説明すると、鍵は取り出せた模様。

あたし「ご不便おかけしました〜、ではよろしくお願いしま」ブツッ「す。。。。」

怒らせてしまったのかしら。それともお疲れだったのかも。
スマートロック以上にキーボックスの扱いが難しい場合がある、ことを覚えておかなくては。

さて、ご滞在最後の3泊目の夕方、Kさんから電話があった。「猫のおやつタイムや家守さんとの交流ってないんですか?」「そういうの楽しみにしてるんですよ私」

その日、隣室の若い男性が出発されたので、シャワーをお好きなタイミングで使えますよ、とメールしてあった。
滞在最終日にも誰かとおしゃべりしたいな、と思われたのだろうか。

Kさんって行動力のある方だなと感心した。

しかし、到着時の電話の印象を思い出して、少し不安になっていた。
夕食後のお茶会と、猫のおやつタイム実施を申し入れて、電話を切った。

しかし、心配はあたらず、和やかにお茶の時間を過ごして様々なお話を伺った。
Kさんは最初の話題選びから、とてもスムーズに盛り上がるようにしてくれる。セミナー講師をしているというお仕事柄かもしれない。
こうして家族のことや仕事のお話をしながら、色々な所を巡りつつ生活する、ということを楽しんでいるのだな、ということが伝わってきた。

Kさんには親しい家守さんがいて、その方が苦手な会員さんが来るときに代理家守を引き受けたことがあるそうだ。

わたし「再訪ならともかく、その家守さん、初回の予約でどうして苦手な人だってわかるんでしょうね?」

Kさん「なんか、電話したときの感じ、だったみたいですよ」

わたし「え〜!わたし、電話の声だけじゃそのひとのことなんてわからないですよ〜(汗)」

上手な話し手に接し、聞き手としてのわたしも少しスキルアップできただろうか。
おもてなしのひとつに加えたいことを気づかせてもらった。
「要望をくみ取って、聞き手になる」