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事業再構築補助金・実績報告に見る落とし穴!工事や物品購入にまつわる細かい指摘に注意

久しぶりに、表題の補助金がどうなっているかを書きます。いまのところ(3月中旬)まだ補助金は受け取っていないのです。

実績報告の難易度(?)は、事業所それぞれだとはきいておりました。

うちの場合、工事が5箇所程度・物品購入は細々したもの十数点以上。それぞれに取引に関わる書面類一式と、設置前・途中・設置後写真を用意するため、交付される補助金金額の割にはかなり手間がかかりました。

10月中旬に、補助金を使用しての工事(事業)などがすべて終わり、11月初旬にひとまず実績報告を完了いたしました。

1ヶ月毎に1度、という感じで4回の差し戻しがありましたので、そのプロセスで気がついたことを書いておきます。

写真の不備は意外に指摘されない

うちで用意した写真が、審査基準的には問題無い物だった、ということかもしれません。

事前に調べた情報や商工会担当者の話では、工事前・中の写真が無い、あっても工事後の状況との比較ができない、という点については厳しく訴求される、ということでした。

この点は、自信を持ってクリアできるという写真ばかりでは無かったので、心配していました。

工事中って写真撮影するための足場って確保できないこともありますから、事前と比較するために、撮影の角度を揃えることが実際難しかったです。
工事後も、立ち位置が事前と同じ場所に確保できないこともあるので、同様です。

写真については殆ど不備の指摘がなく、あっても「理由書」に記述することでヨシとしてくれているようで、ちょっと安堵しています。このあとの審査で覆るかもしれませんが。

一番多かった指摘は、微細な金額表記の間違い

見積書←→請求書での単価の間違い、消費税の金額の間違いなど、業者さんの書面での記入間違いをわたしが見落としていたケースでした。税込み合計金額は合致しているので、購入点数・工事点数の多さで、つい気を抜いてしまった部分です。

難しいと感じたのは理由書の記述の仕方

上記の様な不備(金額の記述違いなど)については、書類を訂正するのではなく理由書を添付し説明することになるのですが、1個の間違いにつき、理由書を1点用意し、

  1. 間違っている(問題となっている)部分の記述

  2. そうなってしまった経緯

  3. 事業実施には問題ない旨の状況説明

それぞれに記入していく必要があるのですが、独特の言い回しというか書式があるようで、この細かい文章表現について、「○○の金額の記述がないので、受理できません」などのような指摘とともに差し戻されてきます。

理由書文面の細かい指摘への対策

差し戻しになる前に、事務局から説明の電話がかかってきます。そこで差し戻される理由と指摘の内容を伝えられます。

わたしはその担当者の方に、具体的な記述の仕方を教えてもらうことにしました。正式に差し戻しになるときの添付文面に、文例として書いてください、と交渉するのです。

おそらく、担当者がわでもその方が業務がスムーズに進むのでOKしてくれると思います。あくまで「文例」で構いません、という感じで依頼すればいいでしょう。

担当者は2人→本審査へ

差し戻し時に、事務局の担当者さんにきいたのですが、1社につき担当者は2人いるそうです。

つまり、担当Aさんの審査が通ったら、上席の担当Bさんが審査、それを通過したら本審査にあがるそうです。

このAB両名の意思疎通が少ない場合は、同じ不備に対して違う対応(修正内容)を指示されることもあるので、よく担当者の話を聞いて都度メモしておくことが最も必要です。それで、こちらから矛盾点を指摘して解消できると思います。

弊社の現状は、担当Bさんの最終差し戻しに対応したところ(問題が無ければ)本審査に上がるという段階のようです。

ここまでやってきたので、これから何回差し戻しになろうがもう凹まされる気配がありません。
持続化給付金とともにこの給付金にも、メンタルが鍛えられました。というか、国からお金をいただいて仕事ができるのですから、少々思い通りに行かないとしても、しょうがないことだと。

60を前にして、大人になるのがなんともゆっくりなわたしでした。