カルドハイム カードレビュー(緑のみ)
カルドハイムの全カードが公開されたとアナウンスがでたので早速緑関連カードのレビューをやっていこうと思います。いつもどおり神話レアとレアだけを見ていく予定ですが、今回は緑→多色→ドラフトブースターでは出ないカード→両面カードの順で見ていくのでかなり長くなってしまいました。
各カードごとにTier予想を書いていますが、最後にTier別にもまとめているので結論だけ知りたい方はそちらをご参照ください。
■通常カード
・戦闘マンモス
5/6/5トランプルと緑のフィニッシャー枠。十分な性能は持っているようにみえますが、同マナ域に《怪物の代言者、ビビアン》と《長老ガーがロス》という強力なカードがすでにあるんですよね……。
上2枚にはないメリットとしては予顕2森森を持っている点。マリガン2回したとしても土地4枚とこいつがいればそこそこ立て直しができそうです。期待を込めてTier2。
・巨怪な略奪者、ヴォリンレックス
6/6/6トランプル速攻という本格的なフィニッシャー。
しかも英雄譚を完封できるという破格な能力を持っているので、耕作を使うランプ系のデッキならとりあえず入れておいて損はない一枚になりそうです。予想はTier1。
・タイヴァー・ケル
本体は強さ控えめな代わりにサポートカードが2枚(兄と英雄譚)もあるという優遇っぷり。ただし部族構築しないといけないという縛りがあるなんとも評価が難しいカードです。
緑単(タッチ黒?)エルフ、ゴルガリエルフあたりが考えられますが、フィンとタイヴァーを軸にした毒カウンターエルフとかが上手く組めたら評価が化けるかもしれないと思ってます。予想はTier2。
・霜の祝福
4T目のソーサリードローなので緑だとちょっと使い所が難しそうですね。
2T、3Tとクリーチャーを出して4T目に使う場合4マナ2ドローが期待できますが、4T目だと打ち消しやインスタント除去も飛んできやすいタイミングなのでせめてインスタントなら……と思ってしまいます(インスタントなら逆に緑のドローカードとして強すぎる気はしますが)。
一応2T《ネシアンの角甲虫》、3T《ガラクの先触れ》か《ギャレンブリク城の君主、ヨルヴォ》からの霜の祝福とか、セレズニアカウンターで1、2とクリーチャーを並べて3T《オラン=リーフの軟泥》、4T霜の祝福とかが通るとヤバそうですね。でもまぁTier3予想。
・エルフの戦練者
使い方がほぼタイヴァー・ケルで書いた内容とかぶりますね……。
一応後攻など守備向けとしてこいつでトークン増やして《スケムファーの影賢者》で突然大ダメージ、みたいな《アスフォデルの灰色商人》みたいな動きもできそうですね。タイヴァーと同じくTier2予想。
・エシカの戦車
もの凄い悪さしそうな性能なんですが、搭乗かつ攻撃時かつ対象がトークンってあたりがちょっとネックですね。トークン使いたいなら青、でも出したターンで使いたいなら赤で速攻をつけたい。となるとナヤカラー(赤青緑)巨人デッキとかで居場所がありそう……かな?
めっちゃ使われるか全く使われないかの二択になりそうで判断が難しいんですが、強いカードは伝説寄りだと思うのでTier3予想。これで緑単フードとかで食物や狼・トロールの王辺りを増やすデッキが流行ったら草しか生えない。
・偉大なる存在の探索
コスト踏み倒しor占術1。はい、Tier1。
冗談はさておき、ほんと強いと思うんですよねこのカード。場に出すだけでとにかくアドバンテージを稼ぎまくってくれる。しかもマナコストを払わなくていいので4マナ以降を多色……例えば英雄譚や緑以外のダブシンカードだったとしても簡単に唱えられるし、後で出てきますが《世界樹》のおかげで多色化も簡単なんですよね。
というわけで予想はTier1。
・領界渡り
能力、マナコスト、パワータフネス、どれも納得できる範囲なんですが他のカードでも代用可能だし構築組むなら他に優先するカードがあるので、「このカードをメインで使いたい!」って意思がないとちょっとデッキに居場所がなさそうな印象です。Tier3予想。
なお私はエルフデッキで使う予定です(掌返し
・秘密を知るもの、トスキ
書いてある能力は強いんですが、どういうタイミングで使うかが難しいですね。
アグロやトークンデッキの4T目で出して息切れ防止、または多色の《偉大なる存在の探索》でトスキから色要求の厳しい《万物の聖域》や後で出てくる《虹色の橋》あたりを踏み倒して出すくらいしか思いつかないんですよね。
あとは変容とかですかね。まぁTier3予想で。
・老樹林のトロール
3/4/4トランプル→森追加で出す土地エンチャント→その土地生贄で4/4トークン作るという珍しいタイプのトリプルシンボル。
カルドハイムで4点火力や単体除去、全体除去が増えるようなのでメタデッキ次第では《カサンドゥのマンモス》やヨルヴォの代わりとして十分選択肢に入るとは思います。ただ、個人的に土地を生贄にするのが結構でかいデメリットだと感じるのでその分評価が下がってTier2予想。
■多色
・プレタガルドをかけた戦い
おそらく想定は横並べするセレズニアトークン。3T目に出して5T目に第3章が発動する場合、1T、2T、4Tしか動けない。最大限トークンを増やすとしたら、
1T 金のガチョウ
2T メレティス誕生
3T プレタガルドをかけた戦い
4T 天使への昇天をガチョウと壁トークンに使う
これで4/4天使が2体、1/1人間が1体、1/1エルフが1体、食物が1個。これが2倍になると考えたら確かに強そうなんですが、《天使への昇天》にしか頼れないところがちょっとネックですね。今後のセットで強いトークン生成カードが出るか天使への昇天みたいなカードが増えたら評価が上がるかもしれませんが、現状だとTier3かな。
・リトヤラの熊々
青緑で5T目に4点ダメージ出せるのは面白いですね。主にコーマを出すまでにアグロの猛攻を耐えたい場合に使えそう。問題は1章で出てくる2/2は砕骨の巨人など火力で除去されやすく、4T目に場が更地の状態で2章が空打ちされてしまう可能性が高いってところなんですよね。個人的には面白いと思うんですが、Tier3かなぁ。
・ヘラルド、エルフを統一する
タイヴァーデッキ専用だと思うのでタイヴァー・ケルで書いたことと被るんですよね(2回目)。
《スケムファーの王、ヘラルド》とこのカードのおかげで4T目までに初手7枚+デッキ10枚ほどサーチできるんでタイヴァー・ケルを場に出せる可能性がかなり期待値高くなっているんですよね。
評価はタイヴァーと同じでTier2。
・星界の大蛇、コーマ
でかくて強くて増えるやつ。間違いなく強いんですよね……。
青緑にとって7マナなんてすぐですし、8マナに《精霊龍、ウギン》という控えもいるので安心感が凄い。
ウーロが禁止になってからいまいち決定力に欠けるシミックでしたがここに来て凄いフィニッシャーが来てくれました。Tier1予想。
・領界喰らい、サルーフ
面白い性能ではあるんですがこのカードを軸にしてデッキを組まないとちょくちょくアンチシナジーが起きそうな癖のある一枚ですね……。勝手に墓地に落ちていく英雄譚相手に強そうな雰囲気をしているんですが、《予言された壊滅》や《エルズペス、死に打ち勝つ》で簡単に除去られてしまうのが悩みどころ。おそらくTier3くらいだと思います。
・トロールの喚起
入るとしたら上陸グルールのサブプランとして、と考えていたんですが上陸グルールのデッキリスト眺めれば眺めるほど入れ替えるカード無いんですよね……。エルドレインがスタン落ちした後くらいに採用されるかもしれませんね。おそらくTier3。
■土地
・世界樹
パーフォロスと大量の神を直接戦場に召喚して速攻で殴り勝つというロマンデッキを組んでみたいです(妄言
とりあえず多色を組むなら4枚入れておいて困らない土地ですね。英雄譚の関係上多色が流行ると思うのでTier1予想。
■セットブースター/テーマブースター
・梢の戦術家
タイヴァーと(以下略
というわけでTier2。
■両面カード
・樹の神、エシカ/虹色の橋
色々とコンボに使えそうではあるんですが、今5Cでデッキ組めるだけのポテンシャルを持ってるカードがあまり思い浮かばないのでちょっと評価が難しい一枚です。戦場に出せるのもクリーチャーかPW限定なのでスゥルタイ(黒青緑)寄りのミッドレンジに入れてもいいかもしれませんね。ティア予想はほんと難しいんですがTier2くらいで。
・冬の神、ヨーン/霧氷杖、カルドリング
《隆盛するスピリット》から入ってゾンビを展開し《背信の王、ナーフィ》につなげる動きが強そうなのでちょっと期待しているんですが、攻撃時に冠雪土地が全部アンタップになるのが反則級の強さですね……。《荒野の再生》があれだけ暴れまわったことを考えたら、土地アンタップはやはりヤバそうだと感じます。Tier1予想。
・種族の神、コルヴォーリ
緑の神様はみんな他の神様と一緒に使えよ、みたいな性能してますね。
内容としてはナイレア様と似たような効果なんですが、より使いやすく調整されてるイメージです。
とはいえ自身の強化条件もサーチ条件も伝説のクリーチャー専用なのでかなり尖った構築をしないといけないんですよね。なので強そうだけど使いにくい、ってことでTier3予想。
■Tier予想
・Tier1
巨怪な略奪者、ヴォリンレックス
偉大なる存在の探索
星界の大蛇、コーマ
冬の神、ヨーン/霧氷杖、カルドリング
・Tier2
戦闘マンモス
タイヴァー・ケル
エルフの戦練者
老樹林のトロール
ヘラルド、エルフを統一する
梢の戦術家
樹の神、エシカ/虹色の橋
・Tier3
霜の祝福
エシカの戦車
領界渡り
秘密を知るもの、トスキ
プレタガルドをかけた戦い
リトヤラの熊々
界喰らい、サルーフ
トロールの喚起
種族の神、コルヴォーリ
さてさて、かなりの数になりましたが今回はここまでとなります。
全体的に多色デッキで使われそうなカードはまだまだ評価しにくい印象ですね。しかしレア、神話レアだけでも結構な数になりますね……。前回「次はアンコモンとかも扱ってみようかな」って書いてましたが絶対に無理だ……。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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