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新たな一歩目のために 4年 山下勇希

※サムネイル写真は、アミノバイタルカップ第5位入賞の際に撮った写真となっております。集合写真のみマスクを外して撮影しております。


今回部員ブログを担当する山下勇希です。
よろしくお願いします。

あと何ヶ月で引退、あと何ヶ月、あと何ヶ月と言っていた日々にも終わりが訪れようとしている。

思い返せば最終学年になるまでの三年間はチームの結果よりも個人としての評価が欲しかった。

とても自分本意でわがままだった。

まさにわがまま王子。

山下勇希の幼少期を知っている人は陰でこう呼んでいるらしい。とても侵害だが腑に落ちてしまう。

だけど、そんな自分でもタクさんと出会ってから少しは変わることができたと思う。こんなにもチームのことを考えてくれて、選手を尊重してくれて、積極的にコミュニケーションを取ってくれる監督は初めてで、この人のために何か残して卒業したいという気持ちになったのも初めてだった。総理大臣杯決勝前のミーティングで伝えてくれた言葉や見せてくれた表情は忘れもしないし、スタッフを含めたこのチームがより一層好きになってずっとここでサッカーがしたいと思った。だからこそ今はこのチームで目に見える結果が心の底から欲しい。大学に入ってから負け続けることの方が多く、気持ちよく帰れた試合なんて数えられるほどでつまらない時間を沢山過ごしてきた。まだこの四年間で成し遂げられたことなんて何一つなくて、今年の夏に出場した総理大臣杯でも優勝できるチャンスを目の前で逃してしまった。

残されたチャンスはリーグ戦三節のみ。

幼いころはサッカーが大好きで無我夢中でボールを追いかけて気づけば一日が終わっていた。

でも、その頃と今は全くと言っていいほど違う。
色々な感情と隣り合わせでサッカーをしている。

最近聴いた曲でこんな歌詞があった。

何になりたくてがんばってるんだっけ?
こんなになるまでがんばって
なりたかったのって何だっけ?

サッカーが当たり前のように生活の一部となっていたけれど、大学生という立場で考えるいい機会だった。今年はリーグ戦や総理大臣杯でも周りから見たらいい結果を残せていると思われるかもしれないが、プロの世界からは全くと言っていいほどに評価されず自分の無力さを痛感させられた。幼い頃からプロサッカー選手になることを夢見て必死に努力してきたけれど、学生のサッカーとプロの世界とではまた別のような話で中途半端な気持ちで成功できるものではないとういことにも気付かされた。プロの世界を目指すために何かを犠牲にしなくてはいけないときもあるだろうし、逆に自分にとって何が一番幸せなのかを考えたときにサッカーを辞めるという選択が正しいのかもしれない。何かを辞める選択であっても、それがこれからの人生をさらに良くしていく為の選択なら前進しているのだから悲観的になる必要はないと思う。何より周りには自分の選択を尊重してくれる人たちがいるから正直な気持ちを大切にすることができる。

色々なものを感じて、思い描く将来像を考えた末に出したサッカーを頑張る理由は個人的なものではなく、今年のチームで「一部昇格」を成し遂げるためである。この四年間は素晴らしいスタッフに出会え、先輩には沢山可愛がってもらい、可愛い後輩も沢山でき、これまでの人生で一番と言えるほど充実した時間を過ごすことができた。それもたくさんの人たちが携わってくれたことで過ごせたわけで、一部昇格を成し遂げることが今できる最大の恩返しだと思うし、これからの東洋の新たな一歩目となってくれたら思い残すことはない。そして、同期とは沢山の時間を共有してきたからこそ最後くらい笑って終わりたい。

みんなが居るからまだ頑張れる!


次回は、感情が全面に出てしまう飯澤良介です。
彼の透き通った綺麗な心は大学生活最後のブログに何を書くのか大注目です。
どうぞお楽しみにお待ちください!


東洋大学体育会サッカー部 4年 山下勇希

山下勇希(やました・ゆうき) 1999年10月28日
プログレッソSC→浦和レッドダイヤモンズジュニアユース→昌平高校

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#東洋サッカー部ブログ2021

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