見出し画像

"当たり前"の概念を変えていく 3年 桝谷岳良

こんにちは。東洋大学体育会サッカー部3年の桝谷岳良です。

このようなブログを書くことは初めてで、何を書くかいろいろと考えました。
自分が好きな言葉や、これまでの人生の中での特別な経験を共有できればと思います。

簡単に自己紹介をします。

小学生の頃は、20時半には寝て朝の6時に起きる。20時から始まる1時間番組は、どんなにいい場面でも半分で強制終了。
星一徹のような母(星一徹がわからない人は各自調べてみてください。わかるとまぁまぁ面白いです。)がネットから引っ張ってくる「3桁×3桁の掛け算50問」を全問正解しなければ、大好きなイナズマイレブンは見れませんでした(笑)

画像1

©川崎のぼる/講談社文庫

そんなおかげで、今でも寝るのは早め。目覚ましがなくても6時くらいに勝手に目が覚めます。そして、朝からランニングに出かけるのが日課です。よくみんなにも言われますが、ジジイのような生活をしています。

ですが、アスリートを目指す上で規則正しい生活は必要不可欠なものです。僕は、早寝早起きという一つの習慣を、習慣の域を超えて、"当たり前"にできるようになりました。
今になって、小さい頃の習慣は大切なものだとしみじみ感じています。

こんな感じの僕ですが、ラップが好きです。
しかも、最近は「舐達磨」という結構ブラックなアーティストにハマっております。笑
年末恒例の「追いコンラップバトル」では、ガチガチにネタを仕込んで行きますが、今のところ2年連続で1回戦負けです。

このまま自己紹介だけでこのブログを成立させることも出来そうなくらいまだまだネタがありますが、ここら辺にしておこうと思います。

さて、本題の僕が東洋大学に入った理由は、小さい頃からの夢「プロのサッカー選手になる」を叶えるためです。

元々ユースからのプロ昇格が1番の目標でしたが、それが現実的ではないとわかり、少しでもプロに近い大学に進みたいと考えていました。

高校3年のクラブユース。2年連続でFC東京U-18との準決勝。2年の時にボコボコにされていたこともあり、今年こそはと意気込んで挑んだ一戦でした。

ですが、結果は0対2で敗戦。結果以上の内容の差。自分が後半途中でベンチに下げられていたことで込み上げてきた無力感。ただでさえメンタルがズタボロでしたが、追い討ちをかけるように試合後に監督から告げられた「第一志望の大学の不合格」

画像2

出典元: https://web.gekisaka.jp/player/?38529-38529-jp

これから自分がどうすれば良いのかわからなくなり、考えることが嫌になりました。落ち込むとかの感情を超えて心が空っぽになったのを覚えています。

その試合の翌日から数日間のOFFが与えられました。
不幸中の幸い、親の知り合いが、僕の大好きな「Mr.Children」のライブのチケットをくれました。
全ての曲の一つ一つの歌詞が身に染みりましたが、とくにライブの1番最後の曲「終わりなき旅」
試合前に必ず聞いていた1番好きな曲です。2番のサビの

"難しく考えだすと 結局全てが嫌になって そっとそっと 逃げ出したくなるけど 高ければ高い壁の方が 登った時 気持ち良いもんな まだ限界だなんて認めちゃいないさ"

感動を超える不思議な感情に包まれ、普段から聞いていたはずの歌詞がいつもより何倍も心に刺さりました。
このライブのおかげで確実に自分はまたスタートラインに立つことができたと思います。

そうして、8月の最後に声をかけてもらっていた東洋大学に練習参加をして、合格の通知を頂きました。
ここまでが、僕が東洋大学に入るまでの流れです。

東洋大学に入り、残念ながらこの2年間で何も目に見えるような結果は残せてはいません。
ですが、東洋大学に入ったことに後悔はありません。
レベルが高く、お互いを高め合い、常に刺激をもらえる仲間がたくさんいます。
さらに、大事なのは環境ではなく、自分自身であると考えられるようになりました。

そして、3年目が始まってすぐにコロナウイルスによる活動自粛。
この自粛期間に、試合や練習をすること、仲間とサッカーができることが"当たり前"ではないと気付かされました。

最近の部員ブログを見ていても、"当たり前"というワードをよく見ますが、僕はこの言葉について深く考える経験をしたことがあります。

僕は高3の時にアフリカ大陸のギニア共和国という国に行ったことがあります。
日本とは何もかもが違う環境。これは多分、行った人にしか感じることは出来ません。
太陽の暑さをモロに感じる灼熱の地で1週間ほど過ごし、様々な光景をこの目で見ました。

人は厳しい環境に置かれた時にはじめて今までの環境のありがたさを感じます。

小さな子供が洗濯をする姿、小学生くらいの子供が弟をおんぶする姿。靴を持たない少年が裸足でボールを追いかける姿。風雨を何とかしのげる家に住み、その日の仕事を何かしら探して逞しく生きていく大人たち。

画像3

画像4


日本人にとって、このような環境は"当たり前"ではないと思います。
ですが、ギニアの人達にはこの生活が"当たり前"なことであり、この環境に疑問を抱くこともなく、常に心の底から笑い、フレンドリーであり、非常に逞しく生命力に満ち溢れていました。

不自由がなく、欲しいと思ったものをすぐに手に入れることができ、安全な場所に暮らしているにも関わらず、仕事や宿題やテストに追われる自分の姿とのギャップに「人としての幸せとは何か」を痛感しました。

誘惑や気をそらすものが溢れる日本。
この環境が日本にとっての"当たり前"。
ですが、この環境に呑み込まれるのか、様々な誘惑を自分で断ち切るのか。

色々な誘惑に気をとられ、本当の目的や夢を見失っている自分に対して、
ウチの星一徹が

「あんたは何を目指してんの?(関西弁)」

の言葉。

自分でそれを気付けない自分(星飛雄馬)はまだまだ未熟なのかもしれません。

誘惑を断ち切り、サッカーのために生活の全てを捧げるということはとても大変なことなのかもしれません。ですが、トップアスリートは、これを"当たり前"のようにやっています。

誘惑を断ち切る→サッカーのための生活をする
これが"当たり前"にできるかどうかが夢を叶えられる叶えられないの境目なのかもしれません。

最後に自分の好きな相田みつをの詩を紹介します。

「ひとつの事でもなかなか思うようにはならぬものです。だからわたしはひとつの事を一生けんめいやるのです。」


先日、馬渡和彰選手の講演会でも言っていましたが、好きなサッカーで生きていくためには"覚悟"が必要です。好きならとことんやる。サッカーのために全てを捧げる。おそらく自分にはまだまだその覚悟が足りていません。もっともっとやらなきゃいけない。

自分が日本という国に生まれたこと。
好きなサッカーに本気で取り組める環境があること。
常にサポートしてくれる最高の家族に出会えたこと。
刺激し合い、切磋琢磨できる仲間に出会えたこと。

これは"当たり前"なことではありません。
自分は色々な人や環境に支えられて生きていてサッカーをすることが出来ています。

だからこそ、残り2年、自分にとっての"当たり前"の概念をしっかりと変えていき、好きなサッカーに一生懸命取り組んでいきたいです。

最後まで読んでくれた方ありがとうございました!

次は、8月は英語で「October!」、青森山田が生んだスーパーユーティリティープレイヤー、鍵山慶司です!

東洋大学体育会サッカー部 3年 桝谷岳良

引用:昭和のスポ根アニメ「巨人の星」より一文引用。


桝谷岳良 (ますたに・たから) 2000年1月9日生まれ
あざみ野FC→川崎フロンターレU-15→川崎フロンターレU-18


#東洋大学 #fctoyouniv #桝谷岳良

#僕が東洋大サッカー部を選んだ理由

#東洋サッカーのいいところ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?