【ドイツ事情】青い瞳には眩しすぎる #138
※ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。
Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ.
白井宏美です.
毎週水曜日はドイツ事情について私の体験も踏まえてお話しています.
今日は「青い瞳には眩しすぎる」というテーマでお話します.
前回(第133回)ドイツ人はよく歩くという話をしましたが、
夏は皆サングラスをしています。
ファッションというより、日光が眩しくて仕方がないらしいのです。
緑や青色など瞳の色が薄い人はメラニン色素が少ない分、光を感じやすくて
、黒や茶色など瞳の色が濃い人よりも光に弱いようです。
いくつかエピソードをご紹介しましょう!
子どものころ勉強机の電気スタンドだけをつけて宿題をしていたら、「目が悪くなるから部屋の電気もつけなさい」とよく父に注意されました。
ところが、ドイツで初めてホームステイした時、部屋の電気もつけて勉強していたら「どうして部屋の電気もつけるの?机の電気スタンドだけで十分でしょ」と言って部屋の電気を消されましたw
その時は、やはりドイツ人は倹約家なのだと思っていたのですが、光の感じ方が大きく違っていたのですね。
二つ目はドイツの大学でのことです。
教室では、夕方になり暗くなってきても誰も電気をつけようとしないので、私が電気をつけると驚かれたり「眩しい」と言われたりしました。
また、研究室が廊下から見ると真っ暗なので教授は不在なのかと思ったら、中で小さな卓上電気だけをつけて仕事をしていらっしゃったというのもよくありました。
三つめはホームステイ先でのことです。
夕食後の団欒はリビングルームの間接照明さえつけずロウソクをつけてくつろいでいました。
日本でも直接照明ではなく間接照明やキャンドルを取り入れる人が多くなってきましたが、おしゃれだとか癒されるからという理由なのに対して、ドイツではそれ以前に眩しくて耐えられないからなのです。
日本からドイツへ出張で来てホテルに泊まった人からは、「ホテルの部屋が暗すぎる」という愚痴をよく耳にしました。
間接照明で、しかも日本よりもかなり薄暗いですからね。
もし、あなたも「夜でも仕事をする典型的な日本人」でしたら、ホテルのフロントで卓上電気スタンドがあるかどうか尋ねるといいですよ。
私の経験では、けっこう貸してもらえます。
それでは,また.
Bis dann.
Tschüs!
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