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【ドイツ事情】終業時刻は死守!とても大切な Feierabend #215

※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。

毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。

先週はドイツの「新年の過ごし方」についてお話しました。

今日は「終業時刻は死守!とても大切な Feierabend」というタイトルでお話します。

日本では始業時刻は死守されますが、終業時刻は延長されることが多いですよね。
ドイツでは終業時刻のほうが死守されます!

たとえば、ドイツのスーパーへ閉店30分前ごろに行くと、もう店員さんが生鮮食品などをどんどん片づけていることがよくあります。

閉店15分前ごろになれば、「もうすぐ Feierabend なのだから早くレジへ行くように」と店員さんから注意されたことも何度かあります。

Feierabend とは直訳すると「祝いの夕べ」で、古くは「祝典(祭日)の前夜」という意味があり、今は大きく分けて二つの意味があります。一つ目は「仕事じまい、終業、店じまい」、二つ目は「終業後の自由時間、終業から就寝までの晩の余暇」という意味です。

もう少し私の体験をご紹介しましょう。

荷物を日本へ送るためにドイツの郵便局へ行った時、容量の問題で荷物を二つに分ける必要が出てきたため箱を購入しました。
窓口の脇で荷物を箱に詰め替えていたところ、終業時刻が迫ってきました。
あと5分ぐらいで詰め終わるので待ってもらえるかなと思っていたのですが、「もう Feierabend なのだからまた明日来るように」と言われました。「二つの荷物をまた持って帰るのは大変なので待ってもらえないか」とお願いしましたが、Feierabend だからダメだと断られてしまいました。

また、私の日本人の知り合いから聞いた話では、よく知っている人のお店の近くへ来たので寄ってみたら、終業時刻間近だったため目が合っているにもかかわらず目の前でシャッターを閉められた、というのもありました。

とにかく終業時刻は死守されます!延長は1秒たりとも許されません。
Feierabend はそれほど大切なのです。

私はドイツでの体験から、お客様を優先して終業時刻を少し延長してもらえる日本のサービスに甘えてしまっていた自分に気づきました。
店員さんの時間を奪っていたのだと、大変反省した次第です。

皆さんはどう思われますか?
コメントやご感想をお待ちしています。

それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!

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