【ドイツ事情】誕生日は自分から! #45
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※ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています.
Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ.白井宏美です.
毎週水曜日は,ドイツ事情について私の体験も踏まえてお話しています.
今日はドイツでの誕生日に関するお話です.
日本では誕生日の本人は黙っていて,誰かがお祝いを言ってくれるのを待っていたり,周りの人にサプライズでプレゼントされたり,パーティーを開いてもらったりと,全て人任せというか受け身ですよね.
ドイツでは受け身ではなくて本人主導なのです.
誕生日を迎える本人がパーティーを準備して開催するのですよ.
パーティーを開くかどうか決めるのも本人ですし,開くとすると飲み物からお料理,ケーキに至るまで予算や規模も自分で決めて準備して支払い,自分が呼びたい人を招待してもてなします.
人から祝ってもらうというより,誕生日を迎えることができた幸福を周りの人に分けたり,感謝の気持ちを伝えたりするという意味合いが強いようです.
特に30歳,40歳,50歳など10年ごとの誕生日は重要視されていて,大きめのパーティーが開催されます.
私もドイツにいる時,誕生日パーティーに何度か招待されました.
招待されたら,ちょっとした贈り物を持っていきます.
ワインなどのお酒,お花,チョコレートなどを持ってきている人が多かったですね.
高価な品物や形としてずっと残るようなもの(たとえば置物や飾り物など)は嫌がられます.
趣味に合わないものや,欲しくないものだった場合,とても困らせてしまいます.
学校や職場では,自分の誕生日にケーキやお菓子などを持っていって皆に配ったりします.
私がハノーファー大学にいた時は,研究室の教授と博士課程のメンバーでよくランチに行っていたのですが,「今日は誕生日だからデザートとコーヒーをごちそうするよ.」というのがよくありました.
あと研究会や勉強会のあと,その参加者と飲みに行った際,「今日は誕生日だから最初の一杯をごちそうするね.」というのもあったりしました.
「お誕生日おめでとう!」はドイツ語で
Alles Gute zum Geburtstag!
と言います.
でもこのお祝いのことば,誕生日より前には絶対に言わないようにしてください.
ドイツでは前祝いは絶対にダメです.縁起が悪いとされています.
日本でも以前はそうだったのですが,いつ頃からか前祝いをされているのをよく見かけます.
ドイツでは,誕生日前にお祝いを言わないように気をつけてくださいね!
それでは,また明日.
Bis morgen.
Tschüs!
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