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【ドイツ事情】30分は徒歩圏内!? #133

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※ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています.

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ.
白井宏美です.

毎週水曜日はドイツ事情について私の体験も踏まえてお話しています.

今日はドイツでは「30分は徒歩圏内!? 」というテーマでお話します.

皆さんは「徒歩圏内」って何分ぐらいのイメージですか?

旅行やウォーキングとかではなく,日常生活で歩いても苦にならない距離はどれぐらいでしょう?

私の場合は10分か,せいぜい15分ぐらいまでですね.

個人差はあるでしょうが,日本では歩いて15分以上かかりそうなら,バス,電車,タクシーなど,何か乗り物で行こうとする人が多いのではないでしょうか.

それが,ドイツではそうではないのです.

ドイツ人の友人や知り合いと一緒に行動すると,「徒歩圏内」の感覚が違うことに驚かされます.

30分ぐらいまでなら迷うことなく歩く人が多いのです.

私は「こんなに遠いのなら路面電車に乗りたかった」と思うことがよくありました.

たとえば,ハノーファー大学で所属していた研究室では,お昼休みになると指導教授をはじめ4~5名の研究室メンバーと,よく一緒にお昼を食べにいくことがあったのですが,いつも行くお店というのが歩いて30分程かかるんです.

私は路面電車に乗って行きたいなぁと思っていたのですが,皆そんなことは考えもしません.

また,研究発表大会や国際会議などでも,日本ならお昼休みは1時間ほどで徒歩5~10分以内のお店でさっと食事を済ませますが,ドイツで参加したある国際会議ではお昼休みは2時間あり,誘われたグループについていくと,やはり延々と歩くので「いったいどこまで行くの?」と思っていましたら30分程してやっとお店に着きました.

こんなに遠くまで来なくてもカフェやレストランはあるのですが,30分ぐらいは何とも思っていないようです.

国際会議中に,移動だけで往復1時間もかかるお店までランチに行くというのは日本では考えられません.

「ちょっと遠すぎない?」と私が聞くと「そう?午前中ずっと座っていたから歩いたほうがいいよ.」と言われました.

気分転換やダイエット,健康のためにも良いと考えているようです.

そういうわけで,ドイツ人と一緒の時は歩きやすい靴を履くようにしています.

ドイツの町は石畳も多いですから,日本の感覚でヒールのあるパンプスなんかを履いていると大変な目にあいます.

皆さんはどのような感想を持たれたでしょうか?

それでは,また.
Bis dann.
Tschüs!


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