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木室孝輔HC 特別インタビュー

プロフィール

木室 孝輔(キムロ コウスケ)
2023年12月 一橋大学ア式蹴球部・HC継続
◆生年月日
1997年11月1日(26歳)
◆出身
大阪府東大阪市
◆選手歴
なし
◆指導歴
2016~2017年 大阪府立摂津高校サッカー部
2017~2019年 大阪市立東高等学校サッカー部
2019年 FC淡路島HC
2020~2022 東京外国語大学サッカー部 監督
2022〜2023 一橋大学ア式蹴球部HC
◆指導者ライセンス
JFA(日本サッカー協会)公認B級ライセンス
FA(イングランドサッカー協会)License Level 1


Q:去年1年間HC(ヘッドコーチ)としてチームに帯同するなかで、チームにどのような印象を抱きましたか?

A:チーム全体で言うと伝統あるチームではあるものの、現代的なフットボールを志向し、機材などもそろっている素晴らしい練習環境だし、事業部ではサッカースクールを開いたりなど常に大学サッカーの価値を高める動きをしている印象。選手単位に話を伸ばせば、皆トレーニングには真摯に取り組み考えながらプレーしてる選手が多く、それがチームを支えていると思う。マインドに関してはオープンさと内弁慶さが混在しているなと。フットボールの議論がフラットに出来るかと思いきや学年ごとに固まって行動する事が多かったりとか笑
去年までは東京都3部(チャレンジリーグ)にいたので2部の12チームでホームアンドアウェー制は純粋に毎週楽しかった。今年から東京・神奈川が合併したことやチャレンジリーグからの昇格組も力をつけているので、リーグのレベルはより拮抗しており、上位チームでも簡単に下位チームに敗戦してしまう事が多々あった。リーグのレベルが上がる事は大学サッカー界にとってもプラスだし、そこでプレーする選手・スタッフにとっても良い環境だと思う。


Q:ここ数年、チームはさまざまな変化を経験しています。木室さんならではのチームに与えられる影響は何でしょうか

A:自分が1番のチャレンジャーになれる事かな。監督としては3部から1部に一気にステップアップする事になるし、1部にサッカーやったことない監督なんかいないだろうし笑
多分自分自身がミスを恐れたり中途半端な態度を取っていると選手に今まで以上の変化を求めた所であまり意味がないだろうし。指揮経験で言えば明確な格上相手との対戦時の振る舞い方とかは経験しているので活かせるかな。まあコーチングスタッフの仲間がいるので彼らの力も大いに借りたいです。


Q:今年度新たにB級ライセンスを取得されましたが、ご自身のなかで何か気づきや変化はありましたか。

A:B級ライセンスっていくつかコースがあるんですけど、僕が参加したコースは元代表の人やJリーガーの人、他にもフィジカルコーチの人がいたりしたので、新たな知見を得ることが出来たと思います。特に選手経験が無いのでそういったトップの人たちの考え方を持ち帰れたのは良かったです。また、B級って短い時間で個人の改善にフォーカスを当てないといけなくて。僕はここで苦労したんですけど笑 ミーティング等をせずにトレーニングをオーガナイズして上手く現象を引き出したりなど、そういったアプローチの方法が磨かれた事は変化に挙げられると思います。


Q:東京カップでの指揮を終えての所感、チームの完成度をどう捉えていますか。

A:準備期間が2週間しかなくトレーニングマッチも1度しかできなかった割には形になったとは思いますが、あくまでも悪くはないってだけです。マインドセットの所から細かいプレーの精度などもっとやれたなという反省があります。何より、昇格が決まってからは1部の試合を見ているんですけどプレー強度やフィジカル面での差を感じています。この差を埋める為には常に考えを張り巡らせてプレーを行い相手を上回る事と、フィジカル強化の両面からのアプローチがマストだと思っているのでオフ期間から準備をしてシーズンインを迎えたいと思います。


Q:来シーズンはチームにとっても挑戦の年になります。最後に意気込み/チーム関係者に向けて一言をお願いします。

A:これはこういったインタビューだから言ってるとかではなくて、僕は本気で1部でも勝ちに行きます。ただ、先程言ったように差がある事は事実だとも思うのでマネジメント、やりたいフットボールを体現する為のトレーニングなど毎日が勝負だと思って臨みます。
1部というハイレベルな舞台に挑めることにナーバスになりすぎず、楽しみながらシーズンを送れればいいなと思っているし、そんなメンバーが揃っているとも思っています。
そんなア式の挑戦を少しでも気に留めて頂けたら嬉しいです。



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