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大学で教わったことが実践できる場に

profile

氏名:小林尚史
所属:プレイヤー
学年:4年
学部:経済
出身高校:都立国分寺高校
ピッチ内のみならず、事業部としてピッチ外のユニット活動でも積極的に活動する小林。そんな彼にア式についてや活動を通じた自身の成長について語ってもらいました。

難しいからこそ価値がある挑戦

新入生の皆さん、合格おめでとうございます。皆さんは、恐らく自分自身と向き合い、一橋大学の合格を見事に勝ち取ったことでしょう。大学受験というのは自分も経験したように人生において大きなチャレンジと言っても過言ではないでしょう。今は大きなチャレンジを終えて、充足感と共に自分の成長を実感していることと思います。しかしながら、ア式での活動には自分から飛び込めば大学受験と同じかそれ以上のチャレンジができる環境にあります。私が、そのように言える理由は3つあります。

1 自分が望めば様々なプロジェクトに参加できること

大学受験には、受験合格という目的達成のために用いうる手段は比較的限られています。しかしながら、部活動ではクラブの理念やチームの成果のために多角的に活動しているので様々な場面で自分の能力を発揮し、成長できる機会があります。

2 ア式には自分の殻を破らないと達成できないような目標があること

リーグ戦という舞台はア式にとって難しい舞台であり、事業面でも自分の知らないことや経験のしたことのないことに向き合うことがたくさんあります。そのような、目標があることは学生生活に活気を与えてくれます。

3 クラブとして理念の実現、ビジョンの達成に向けて活動すること

これは、大学受験との大きな違いであると思います。受験は、自分一人と向き合って自分の成果のために努力をします。しかしながら、集団として物事に取り組むときは、コミュニケーションやチームビルディング、そして自己理解が必要です。事業部には様々な部署があるので、様々な役割を経験することができます。そのなかで、自分がどのように振舞うべきかを学ぶことができます。


大学で教わったことを実践できる場に

事業部での活動では、社会科学の実践の場として組織運営に関わることができます。また、将来仕事で役に立つようなスキルを生きた形で学ぶことができます。私はこれまで、動画班や、配信課、観戦体験pj、タウンコミュニケーションなどで活動してきました。そのようなプロジェクトの中で、例えば経済学的な考え方をして意思決定を行ったり、それを用いて実際に価格を設定してみたり、統計学を用いて分析してみたり実際の社会活動で生かすことができます。また、例えば動画編集・配信の技術や、地域の課題発見の視点、そして、プロジェクトマネジメントなど新たな能力を獲得することもできます。さらには、サッカーをしているだけでは得られない人脈も得ることができます。地域の方々と触れ合ったり、行政の方に話を聞きに行ったりすることで地域社会とのつながりをより一層感じられます。

事業部で成果を出すことは、それ自体が自分の成長の機会になります。そして、事業部で頑張ったことが自分たちのサッカーできる環境を整えることにつながったり、プロジェクトを通してチームメイトとの仲が深まったりするので、ぜひサッカーをプレーする人も、サッカーをしないという選択肢を選んだ人にもチャレンジしてみてほしいと思います。


サッカーを続ける理由

ア式蹴球部はプロサッカー選手を輩出するための育成機関ではありません。また、ア式蹴球部を卒部してから職業としてサッカーに関わる人もほぼいないでしょう。そのような中、私たちは自分の成長のため、そして、それをチームの成果のベクトルと同じ方向を向くように取り組んでいます。自分たちは、チームコンセプトやゲームモデルの理解に加えて、相手を分析して柔軟に対応し、集団として効果的に相手に立ち向かっていくことを目標にしています。

プレー原則に基づいて作成された練習メニューや、自分たちのプレー映像のフィードバック、相手の分析に基づいた設定での練習などは自分にとって新鮮なものであり、大学サッカーでそのようなことができるのは貴重な経験でしょう。これまでは、自分がいいプレーをしたときに喜びを感じることが多かったのですが、「1つの生き物のように」チーム全体が連動し、自分たちのできることの中でプレー選択を共有し、成功した時により大きな喜びを感じられるようになりました。緊張感のあるリーグ戦の舞台で、勇気をもってプレーを決断するのは簡単なことではありませんが、それこそが個人として成長できる機会だと思います。

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