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難しいからこそやる意味がある

profile

氏名:近岡頌
所属:学生監督
学年:4年
学部:商
出身高校:麻布高校
学生監督としてチームを指揮する近岡。彼自身の入部の経緯、クラブの歴史にない新たな立場におけるやりがいを語ってもらいました。

好奇心が刺激される場所

高校の先輩がア式に所属していたこともあり、ア式の存在や取り組みに関してはもともと知っていました。プレーすることももちろん大好きなのですが、ピッチ上で起こっている事象を解析し、その中で両チームの駆け引きを読み取ることにも面白さを感じていました。戸田さんや上級生の方と話をさせていただく中で自分の興味や関心にあったことを実践できる場所があることがわかり、すごく魅力的に感じたためスタッフとして入部することにしました。

トップレベルの指導者のもとで、選手たちとフットボールを学び、実践していく中で今まで気づかなかったような魅力に気づくことができ、また学んだものや取り組んだものを実践できるようになったときには何物にも代え難い喜びを感じられました。毎日好奇心が刺激され、これこそがまさに自分が求めていた環境であり、スタッフとして入部できたことは幸運だったと感じています。


難しいからこそやる意味がある

自分1人では到底たどり着けないようなところに、仲間と取り組むことでチャレンジできる点にやりがいを感じています。私たちが所属している東京都2部リーグの相手はユース年代の所属チームのレベルも高く、リーグ戦は私たちにとって大きな、そして難しいチャレンジです。フットボールを正しく認識し、常にコミュニケーションを絶やさず、ピッチ上で効果的に振る舞うことで、優れた相手に立ち向かうことができます。仲間と意思を共有し取り組めているときに得られる充実感が僕にとっての大きなやりがいです。

ア式には成功と失敗という二分法ではなく、チャレンジできているかできていないかという基準で行動を評価する文化があります。まだまだ未熟な私たちにとって目先の結果に囚われて、安定思考に陥ることは成長の妨げとなり、難しいことにチャレンジし、その中で成長の芽を探していくことが重要です。「難しいからこそやる意味がある」という考え方はいつも私たちの勇敢なトライを後押ししてくれます。これは戸田さんが常に体現してくれていたもので、部員に引き継がれていっています。目の前にどんなに難しい課題が現れたとしても、この言葉を思い出すと、臆することなく立ち向かっていくことができます。そして課題を乗り越えられたときに、より成長した、逞しくなった自分たちに出会えたような気がして誇らしい気持ちになれます。このようにア式には果敢な挑戦を推奨する文化や価値観が存在し、私は挑戦することの価値や楽しさを学んでいます。


学生監督として、フットボールを学ぶものとして

一学生が同年代60人のチームを束ね、マネジメントすることはとても難しいことで、私にとって大きな挑戦です。「監督」という言葉がつくと、強烈なリーダーシップを発揮してチームをパワフルに導いていくようなイメージを持つ方もいるかもしれません。私自身も選手もまだまだ未熟で発展途上の存在で、そんな私たちがさまざまな経験を通して、共に学び、成長し、逞しくなっていく、そしてその過程で得られる感情を共有することを大事にしたいと思っています。

またチームで一番のフットボールの探求者でありたいとも思っています。このスポーツは複雑で難しく、パッションとインテリジェンスが求められる美しいものです。誰よりも、フットボールを愛し、リスペクトし、学び、そして実践していきたいと思っています。皆でフットボールを学び、今まで感じられなかったようなフットボールの一面を知り、それをピッチ上で一生懸命表現したい。そしてフットボールの魅力を少しでも享受することができたらと思っています。自分が魅了された、この美しいスポーツを存分に楽しみ、絶好の機会を存分に活用していきたいです。


部活動の意義

部活動の意義として、「思考」というキーワードを挙げたいと思います。私はスタッフという特殊な形で入部したこともあり、1年生の時は自分にベクトルを向けて考えることが多かったです。大きな組織の中で自分が生み出せる「価値」は何か、それはユニークなものなのか、スペシャルなものなのか、その「価値」を目に見えるようにするために、チームの成果に繋げていくためには何が必要かよく考えていました。新しい組織に足を踏み入れる時に必ず直面する問いではありますが、この時期にじっくりと自分に向き合えたことはとても価値があり、後の自分の活動を充実したものにすることを助けてくれました。2年になり、徐々にポジションをもらえるようになってからは、自分のパフォーマンスをいかに高めるか、どのようにして自分のコミットメントを選手に託し、ピッチ上で現れるようにするかということを考えていました。

また、今年からマネジメント領域も担当することが増えたため、たくさんのエネルギーを捧げてくれている部員が気持ちよく、充実感を感じながら活動できるような環境づくりにも目を向けるようになりました。たくさんのエネルギーと時間を捧げ、本気で取り組むからこそ、遭遇する課題や問いがあり、そこで思考し、実践にうつすことはかけがえのない成長の機会です。そして、こういった思考のプロセスを大事にすることで、部活動を通じて、将来の自分の基盤になるようなパーソナリティや思考法、社会性を手に入れられるのではないかとも感じています。

「フットボールほど感情が生まれるものは日々の生活の中にあるだろうか?」このように戸田さんに問いかけられた時にハッとした思い出があります。真剣に、熱中して取り組むからこそ得られる喜びや怒り、悔しさがあり、怒りや悔しさを乗り越え、喜びを掴み取るために懸命に思考と実践を仲間と繰り返す。これがこのスポーツの魅力で、部活動の魅力であるということを最後に読んでくれているみなさんに届けることができたらなと思っています。
志溢れるみなさんと共に活動できる日が訪れることを心から楽しみにしています。


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