見出し画像

ふたつの世界線

山田善久さんがドーナツ屋をやってたとき、よく買いに行っていた。Neyn ーネインーと読む、スペシャリティドーナッツショップは赤坂駅前にあった。赤坂サカスなんて、ネインがなかったら踏み入れてなかった。

ドーナツのひとつひとつ、250-300円と単価は高く、でもめちゃくちゃオシャレで、差し入れには最適だった。味はクリスピークリームに比べると甘くなく、クロテッドクリームつけて食べるとちょうどいいくらい。でも流行ってなかったんだろう。2年もたたずに2店舗ともクローズしてしまった。

食べログの記録はこちら

*写真はイメージ

山田善久さんは、日本興業銀行(興銀)出身で、ゴールドマンサックスでハーバードMBA取得、そんで楽天トラベル社長になったひと。まぁ経歴だけで胸焼けする(笑)。


数百億の取引から230円のドーナツ販売へ プレジデント

2008年にドーナツ屋を立ち上げ、結局2010年には閉店し、楽天役員に復帰、その後楽天Edyの役員になっていた。楽天Edyはおサイフ携帯アプリの草分けで、ANAやSONY、ドコモが出資してた元ビットワレット。山田さんも45歳にして独立はなかなか勇気がいったと思う。インタビューでも書いているとおり、ストックオプションがあったから一般人より余裕があったんだろう。サッカー教育もかねてご家族はフランス在住らしい。

だからよけいに、彼が古巣楽天にもどったときはとても寂しかった。こういうひとがゴリゴリ独立して、スモールスタートしてくれれば、私も元気づけられるのに、と。結局、指をくわえてみているだけでリーマン生活が6年過ぎた。あれもしたい、これもしたいと案だけはたくさん抱えている。やってみるのとやらない世界線、どちらがいいんだろう。2020年、東京オリンピックのころには、私は38歳になっている。40歳までにやりたいこと、この際腹くくって飛び込んでみるのもいいかもしれない。



いただいたサポート費用はnoteのお供のコーヒー、noteコンテンツのネタ、映画に投資します!こんなこと書いてほしい、なリクエストもお待ちしております。