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令和2年(2020年)から基礎控除と給与所得控除が改正されていた件


源泉徴収票が届いたので年間の課税額、所得税、住民税などを再計算しました。めんどくせー!といいながらも、毎度取り組むのは自分の控除額や課税率、所得税って結局いくらなの?を数字で理解するために重要な儀式だから。既婚者や扶養家族がいると年末調整で書く控除額を気にするけれど、独身貴族の大半は「控除?会社がやってるからいーじゃん」という感じだと思う。

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「あー、マジめんどくせー!」と思わずIWGP節がでる


税制とかなんなの?おいしいの?

ぶっちゃけ、税制・法律が変わるたび、自分の給与にどれくらいインパクトがあるのか、気にした方がいいです。話が大きくなるけど選挙権があるかぎり政治に参加するわけで、税制や社会保障は私たちの今後数十年にかかわってくるので、いま自分がどの立場に置かれているかを理解するのはとても大事。日本人はマネーリテラシー低いと言われますけど、預金力はあるしクレカや消費者金融での自己破産も少ないほうので、そこまでひどくはないと思います。(自己破産の件数は2003年 *24万件 を境に減少傾向、2017年は7万件を切っている 知るぽると参照 )

ただ、ローンや年金、確定申告の仕組み、将来の奨学金返済プラン、相続税や固定資産税など深く知らないまま社会に放り出されてしまうひとがほとんど。私も勉強し始めたのは20代の終わりだったな…このあたり、義務教育でやってほしいですよね。

2020年(令和2年)の制度改定

昨年は大きな税制改正が実施される節目の年でした。所得税の基礎控除の改正はなんと25年ぶり。収入のある全ての人に適用されるので、日本中のサラリーマン、個人事業主、パートアルバイト全員に影響がでます。会社の人事からメールくらいはきてたかもしれない。

問:何が起きたのか?
答:2020年1月から基礎控除の引き上げと給与所得控除の引き下げが決定。

1)給与所得控除に関する改正

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■ポイント
サラリーマンの必要経費控除が一律10万円減額給されました…Nooo…


2)基礎控除及び所得金額調整控除に関する改正

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■ポイント
基礎控除額が10万円アップ、ただし所得制限あり。年収2,400万円以下(ほぼそうよね)のサラリーマンの控除額は38万円→48万円へ増額。やったね!

国税庁HPより抜粋


源泉徴収票の読み方はこちらの記事を参考にしました

ちなみに上記にでてくる年収650万家族持ちサラリーマンの例でみるとこうなります。

配偶者控除    38万円

特定扶養親族   63万円
同居老親     58万円
社会保険料控除  97万円
生命保険料控除  12万円
基礎控除     38万円 *2020年以降は48万円へ
所得控除額合計額 306万円

家族がらみの控除、すごくないですか…
給与所得466万円-所得控除306万円=課税額はたったの160万円!
独身の場合、太字部分がまるっとないため、課税額がほぼ倍になる仕組み。一時独身税とかふざけた案がありましたけど、家庭あり組はこれだけ恩恵受け取るのにてめぇどの口がほざいとんじゃ東京湾に沈めるぞと思いました。

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税負担が高くても独り身にはそれなりの幸せがある

追記:独り身はiDeCoや確定拠出型年金(401k)、ふるさと納税がおすすめです。太字の部分で控除額を増やせます。

iDeCo控除    48万円
ふるさと納税控除 5.8万円(6万円ふるさと納税、うち2,000円負担)
社会保険料控除  97万円
生命保険料控除  12万円
基礎控除     38万円 *2020年以降は48万円へ
所得控除額合計額 200.8万円

給与所得466万円-所得控除200.8万円=課税額は265万円!
なにもしないと課税額319万円なので、だいぶ節約できそう。実家の両親に仕送りするとなったら、老人扶養控除もあります。独り身のみんな、ガンガン使おうな!この辺りはフィナンシャルフィールドのサイトを参照ください。


ほかにも知っておきたいTips

・社会保険料は4~6月の給与で決まる (3~5月は残業に注意
・昇給などで保険料等級に変更があると毎年10月頃に社会保険料が増える
・40歳からは介護保険料が発生し、64歳まで支払いが続く
・医療費控除は原則10万円以上。家族合算可能。*同居していなくてもOK、生計をともにしていることが条件
セルフメディケーション税制はドラッグストアで購入した市販薬が1万2000円を超えると控除申告ができる
・外国株に投資し配当金を受け取っている場合、国内外の2重課税を取り戻すため外国税額控除がつかえる *要確定申告

なお介護保険料は会社が所属する健康保険団体によって変わるそう。

以前の職場で加入していた関東ITソフトウェアは所属企業の被保険者が比較的若いので病気になりにくい=保険を使わないため、保険料がかなり安かったです。しかし、今後の介護保険料を調べたら現在加入中の健保の方が安め。うーんうまくできてるな…

外国税額控除は年収で損益分岐点があるのが難点。今年はワンストップ特例制度でふるさと納税をやってしまったので、確定申告切り替えは非常にめんどくさいため、スキップします…来年は頑張る!

追記:外国税額控除については、ADRという二重課税がかからない銘柄をもっている点(RDSbとか)、ほとんどNISA口座で購入している点(=確定申告の対象外)という観点から、よほどのメリットがないとやらないかも。


年金の話

ねんきん定期便が来ました。15年ちかく払ってるんですけど、いまのままだと毎年60万円しか支給されないそうです。月5万円。家賃にもならねぇな!!!

お金・投資でよく参考にしているサイト

トウシル 確定申告お役立ちテク 楽天証券のサイト。UIがよい!セミナーや動画が豊富、毎週コンテンツが更新されるのでキャッチアップ向け

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神経内科医ちゅり男のブログ 評論家ぽい。相談コーナーは読み応えあり

MONEY PLUS くらしの経済メディア 基礎的な知識を入れたいならこちら。ごくまれに笑えないレベルで財政破綻している家庭のご相談が寄せられている。リアリティ重視


そんなわけで、今年も前向きにマネ活していきます。


昨年のマネー総括はこちら



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